2015年12月27日日曜日

彼は秘密の女ともだち★ロマン・デュリスって、、、★

つづき、なかなかすすまないが、、、

フランスの映画。
2014年作品。
監督・脚本はフランソワ・オゾン 
いままで女性監督だとおもっていた。
なぜかな?
トリュフォーだって同じ名前で男性なのに。。。

えー、どこまで書いていいものやら。
まずR15にふさわしい内容である。
もしかしたら、もう少し上でもいいのか。
なかなか、ピンク映画のほうが表現がソフトかもしれない。
まずこのチラシに使われているスチール。
後ろ姿がロマン・デュリス。
女装している。
前からだとこんな感じ。
顎のあたり、男っぽい。
不思議となんだか、魅力的。

いつもの姿はこんな風。
ちょっとかっこいいパパ。 
出会った頃の主人公と親友ローラ。
赤毛のアンのような、長くつ下のピッピのような、とてもかわいい主人公の子供時代。 

女装に目覚め、生を謳歌する亡き親友の夫、ダヴィッド(ヴィルジニア)。
なんというか、どうしても女性には見えないけど、こういうファッションもありかも~~。と、中盤物語が進むうちにこちらも一緒に楽しくなってくる。
地味だった主人公がヴィルジニアと時間を共有するうち、変わっていく。
美人で優雅な女性に変身してしまう。

なんていうか、夫じゃだめなのねえ。
ラスト、いろいろ思い巡らせてしまった。
このラスト、解釈は人それぞれ。
劇場にて要確認!!


2015年12月24日木曜日

新ニッポンの話芸★2015,12,16★

ひさしぶり、萬橘の落語を聴きに北沢タウンホールへ。
もちろん、馬ること、こしらも、聴く!

この前まで、トークは先だったが、今回はすべての噺が終わってからだった。
前座もいなかった。
ちょっとさびしい。

萬橘はしょっぱなで長短。
このひとの長短、初めて聴く。
なんだなんだ、おもしろい。
びろびろな長さん、ちっとも話がすすまない。
へえ、こんなに間延びしてて、わらっちゃうなんて、すごいな。
さすが名人芸。
間の取り方がいい。
かなり圓橘師匠にしごかれたというのをどこかで読んだことがある。しっかりとものにしている。

萬橘のあと、こしら、ウケを取って、休憩。

前回、明烏なるハーブティーを買ったが、今回は蜂蜜にしてみた。
ものすごい小瓶で、500円!
ま、ご祝儀のようなものだとおもうことにする。
それに、まだ食べてないけど、おいしいだろうし。。。

トリ馬るこ、時そば。
ごめん、ちょっと眠かった、、、。 
どうも広瀬さんの評価と、わたしの評価は、いつも違う。
時そばはとても褒めていらした。
以前、NHK演芸大賞新人賞を馬るこが取ったとき、直後の新ニッポンの話芸に足を運んだが、そのとき演ったのが明烏。
いつもと違う、しっとりとした話しっぷりで好きだったが、広瀬さんは微妙な表情だった。
まあ受ける印象は人それぞれということか。

新ニッポンの話芸のトリは三遊亭萬橘固定がいいな。

モンキー・マジック 孫悟空誕生

はいふたつ目。

2014年中国・香港制作
監督は ソイ・チェン

いま知ったんだが、こっちのほうが、製作年が新しかった。
てっきり、やや古めかと。。。(^_^;)
実に壮大。
孫悟空のドニー・イェンはメイクに6時間かけていたとか。
プロだなあ。
しかも落とすのに4時間かかっていたらしい。
もしスタジオ入が朝の8時だったら、夜中の3時には始めていないといけない。

あのメイクとあの装束でぴょんぴょん飛んで、いやはや大変なことである。


120歳のかわいい狐精ユーシュ。
この狐との出会いから、物語が始まる。
おっとちょっとネタバレ、、、

玉帝、なんとチョウ・ユンファだ。
一時代を築いたアクション俳優、年輪が加わり、ますます色気が!

続編が来年公開とか。
それなら、西遊記も続編が観たいなあ。

西遊記~はじまりのはじまり~

すっかりためこんでいるんだが、とりあえず、これから。
ためこみは、5本。
うち、ひとつは落語。

それではしばし、お付き合いのほどm(__)m

2014年、中国映画。
監督があの「少林サッカー」のチャウ・シンチー。


盛りだくさんのエンターテイメント娯楽作品。
この妖怪、じつは沙悟浄。

三蔵法師が三蔵という名を師匠からもらう前のお話。
この映画の中で、沙悟浄、猪八戒に出会い、最後、一筋縄ではいかない孫悟空と会う。

玄奘(三蔵法師)は、髪もたっぷりふさふさで、若く優しく、いつも美味しいところを、ほかの妖怪ハンターにもっていかれてしまう要領の悪い青年。
リリー・フランキーみたいな、じゃっかん冴えない風貌だが、滅法強い孫悟空(ホアン・ボー)

設定が奇想天外。
尊いお坊さんにも、青春があったんだなあ、と、身近に感じてしまう。フィクションなんだけどね♪

この作品のいいところは、お客さんをどうやって喜ばすか、そればっかり一生懸命やってくれてるところ。
ひとりよがりではない、作り方に、つくづくと尊敬の念を深くする。
笑ったり、泣いたり、びっくりしたり、こわかったり、、、
子供でも大人でも、幅広く楽しめる。
しばし憂き世を忘れるにもってこいの一本。

2015年12月8日火曜日

■心が叫びたがってるんだ■涙なしには、、ww観てよかった

今年公開のアニメーション映画。
監督は 長井 龍雪、前作「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
タイトルにどうもなじめず、観るのをずいぶん迷ったが、あまりにも評判がよかったので映画館へ。


結果。
手に握りしめた手ぬぐいはびしょびしょになった。

青い。
美しい。清い。
青春という言葉以外にあたる言葉があるだろうか。
となにやら照れながら書いてみたりする笑

主人公のちいさな女の子、成瀬順がかわいい。
こういうおしゃべりな女の子、いるいる(*^^*)

悪いことしてないのに、傷ついて、ほんとうは明るい楽しい子なのに、大人の八つ当たりで犠牲になって、声を出そうとすると、お腹が痛くなっちゃう。

ネタバレになるので、ここはこのくらいで。
野球部元キャプテン田崎との身長差は、他人事とはおもえない♪
性格も、、、この性格も体格も似ても似つかないふたりが、だんだんわかりあって仲良くなっていく降りは、実にあたたかい。


劇中劇として、「青春の向こう脛」というミュージカルが上演されるのだが、これを通しで観てみたい。
なにやら公式ホームページにはそのようなものが上演される旨、記されていた。
個性バラバラな4人組。
クラスの連中をどこまで巻き込めるか。
順は言葉を発することができるのか。
観客をどきどきさせながら、物語は進んでいく。
 ラスト、もう、涙腺は完全にちぎれ、目から濁流のように涙が!

観てよかった♪
 


2015年11月29日日曜日

こそっと落語会 五 古今亭菊龍独演会

ずいぶん長いこと書いていない。
野火以来、映画館で映画をみていない、、、ww
DVDでは野村芳太郎監督作品、拝啓天皇陛下様、
グランド・ブダペスト・ホテル など鑑賞。
どちらも秀逸。

さて此度も映画ではなく落語である。
11月23日、古今亭菊龍独演会、菊龍師匠の噺をたのしんできた。

二席、最初の一席が干物箱。
二席目はらくだ。

干物箱、さいきんでは菊龍師匠の十八番になりつつある、志ん朝師匠などが演っていた古今亭のお噺。
放蕩がやまない若旦那の困ったちゃんぶりをたっぷり聴かせる。
師匠この日はすぐ近くの江戸遊で四時間風呂に浸かって、油気が抜けてしまったと枕で語っていた。席亭は声が掠れていると半ばはらはらしていたようだが、まったく感じなかった。

そして、らくだ。
とても久しぶり。
最後にいつだれの、らくだを聴いたろう。
まあそれはいいとして。
最初に、かんかんのうを師匠歌ってくださった。
浪曲調のいい節回しに拍手が飛ぶ。


いい雰囲気の中、なめらかな口調で、物語が進む。 
死んでここまで喜ばれる、らくだって、一体、、、そして仲間の死まで食い物にする仲間って一体、、、
どんだけ、らくだが嫌なやつだったか。
最後、酔っ払った屑屋と、仲間(このひと名前あったかな?)の立場が逆転するあたりが痛快。

この日の師匠、円熟味を感じる素晴らしい出来。

人物の描き分けがとてもわかりやすく、まったく混乱しない。


死人のかんかんのう、気持ち悪そうだけど、ちょっとみたいかも。。。
画像は別日撮影のもの。

 
 

2015年10月19日月曜日

■野火~ずどんと重い。次世代とくだらない政治家に捧ぐ~

2014年公開。
日本映画。
塚本晋也監督最新作品。
原作は大岡昇平。


この原作は読んだことがない。
戦争の物語は、悲惨な状況でひとが死んでいくので、どうにもやりきれず読み切ることができなかった。

今回この映画を通して、原作がどのような陰惨で辛いものを持っているか、どれほど戦争が馬鹿馬鹿しく生産性のないものかを訴えようとしているかを、垣間知ることができた。

まずは、この映画を作るため、どれだけ塚本さんが奔走したか、スタッフがお金をかけないよう工夫したか、その苦心努力(塚本さんによれば、軽くトンチ♪)に賛辞を送りたい。

冒頭は塚本さんのユーモアがきいていて、小さく笑った。
このあたりがあったから、なんとか最後まで見きれたかと、いまは考えている。

中盤、むごたらしさに、気分がわるくなり、席を立とうとしたこともあったが、なんとかこらえた。
これだから、塚本作品は体調万全でなくてはいけないのだ。
夕方鑑賞したのだが、日中、つい友人とサバランを食べてしまい、その酔いがじゃっかん残っていたのがいけなかった。

戦争といったって、兵士はただ右往左往するばかりで、戦闘なんてしていない!
武器だって、ごく僅かだ。
なんてくだらないの?これが戦なわけ?
こんなことやる意味、ないじゃん。
現地のひとを巻き添えにして、不幸にして、自分たちも味方同士で殺しあって、ひどいにも、ほどがある。 
生きて帰れても、心の傷でずっと苦しんで。。。
こんなこと、あっていいはずがない。
戦争をするなら、その当事者同士でやればいい。
巻き添えにするな!!

そうだ、塚本さんに確認したいことがあった。
劇中、手榴弾のことを てりゅうだん といっていたのは、どのような意図があってのことであろう?
あれはしゅりゅうだん と読むはずである。
塚本さんが間違うはずはないので、いつか尋ねてみたい。

こんなふうな柔らかな表情で上映後トークショーをされていたのであった。
お元気で。
次回作は気持ち悪くないのにしてくれたら、見れるかと存じます。 

充分追体験などさせていただきましたが、できれば、もう少し残虐なシーンは抑えめにしてもらえませんかねえ。。。
 

2015年10月18日日曜日

■キンニラ+あこシアター 2015/10/9(金) VOL.6

ひさしぶりに、キンニラ+あこシアターである!
これは楽しいんだなあ。
それでもって、遠峰あこの歌がいいんだなあ。。。

しかしながら、やはり、遠峰あこの声には民謡がよいんじゃないか?
買ってきたCDを聞きながら再確認するのである。

この日のトリはじゃんけんで勝ったキン・シオタニが2番めがいいというので、遠峰あこになる。
この前もトリは遠峰あこだった。
最後なのはいいんだが、前回も今回も、トリの持ち時間がすくない。
すぐ終わっちゃう。
あと1~2曲やってくれたら、いいのに。
如意棒がにょきにょきーっと伸びてくような声を、歌を、もっと聴きたかった。
もう少し長いほうが、さらに楽しい。。。
今回の発見!
遠峰あこのアコーディオンの腕があがっていたこと。
しっかり精進している。


次回は3月といっていたかも。
また終演後、橘蓮二さんが撮っていた。
こんどはこの方が席亭になって、寄席をやられるらしい。
多方面で活躍されておられる!

2015年10月15日木曜日

■マジック・イン・ムーンライト~ウッディ・アレンの最新作~

いまさっき書いたミッドナイト・イン・パリとの2本立て。 
マジック・イン・ムーンライト。
ウッディ・アレン最新作。
2014年、アメリカ、イギリス。



そう、こっちがみたかった。
コリン・ファースはなるべくみたい。
先日のキングスマンもとても素敵だった。

これもフランスが舞台になっている。
南フランスを舞台に、占い師とマジシャンのバトルが!
って、とってもロマンチックなバトルだけど。


エマ・ストーンはなんて大きな瞳をした魅力的な女性なんだろう。
うっとりと見惚れてしまった。

ラストシーンはマイ・フェア・レディのパロディ?
とてもよく似ていたように感じられたが。

あの「イライザ、スリッパを取ってくれ」
違うかなあ。。。。

南フランスの風景と光がやわらかく、煌めく。
まやかしも、真実も、すべてまるく包んでしまう。


あちらでは、病院で緊急の手術が無事成功したら、それで家族は帰ってしまうの?
手術をうけたひとの麻酔が切れて目が覚めるときまで、ついていてあげないの?
だれでも普通にそうなんだろうか?
気がついたとき、誰もいなくても、かなしかったり、不自由だったりしても、それはいいのかなあ。。。
今回はそのことが、ひどく引っかかった。
日本人は、手術を受けている人の意志に無関係に必ず付き添うなあ、目が覚めるまで。
ううん、よくわからない。







 

■ミッドナイト・イン・パリ~パリ好きウッディ・アレン炸裂~

2011年公開作品。アメリカ。
たまには、ウッディ・アレン監督作品でも。


マリオン・コティヤールが実に美しかった。
ヘミングウェイ、マン・レイ、ピカソ、ダリダリダーリのダリ、マーク・トゥエイン、ガートルード・スタイン、コール・ポーター、ルイス・ブニュエルなど1920年代のまさに綺羅星が束のようにでてくるサービス精神旺盛な物語。


クラシックプジョーに乗って、タイムスリップするという、けっこうウッディ・アレンお得意のコメディ・ファンタジー。

このイケメンはヘミングウェイ。
髭のおじいさんのイメージが強いけど、若いころはこうだったのかな? 

当時のファッションをたくさんみることができて、たのしい。

ウッディ・アレンがどれだけ、パリ好きかよくわかる一本。
なんて書いたら、いけない?
アメリカではウッディ・アレン作品の中ではもっともヒットしたとか。
これだけ、芸術家がたくさんでていたら、たとえ俳優が演じているにしても、わくわくする。そのあたりが理由なのかなあ。。。

主人公の雰囲気がどうもなじめない。
大好きなお料理やお菓子がたくさん並んでいるのに、なんだかいまひとつ、感情移入ができなかった。

ずいぶん笑ったんだけど。









2015年9月27日日曜日

インスタント沼 スプラッターだというけど、そうなの?ややネタバレあり

転々と2本立てのもう一本がこれ。
前々から気になっていたので、観てみた。

同じ、三木聡作品。
2009年公開。




どうも三木聡という人は、変な髪型にこだわりがあるらしい。
本作では風間杜夫と加瀬亮のヘアスタイルがどうにも笑えた。


こっちは、麻生久美子が知っていて、風間杜夫が知らないというパターン。
転々は原作からすると、おそらく三浦友和は知っていて行動しているということなんだろう。

父親と大人になってしまった子供の関わりを描くという点で、2作は共通項が多い。
できうるならば、これからあと何本か、そのテーマで三木監督には撮り続けていっていただきたい。

観ているときはこちらが後作なんだろうと思っていたのだが、あらためて調べてみると、そうではなかった。
なぜかな、転々のほうが完成度が高いと感じる。
あちらは、贔屓ポイントが矢鱈と高いんだが、、、(^^ゞ

麻生久美子のテンションが中途半端に終わってない!
疲れるくらいハイテンション。
よくがんばっている。
たぶん、ほかの女優さんがこれをやっても、空回りするんだろうなあ。
ギリギリのところで、そうならないというのは、かなりの芸達者ということだろう。素晴らしいというか、すごい。
たしかDVDだったが、数年前に「おとなり」を観た。
あの諦観を秘めた抑えた演技とは対局である。

ラストだけはスプラッター?
水域という漫画を思いだした。

監督は道具屋について、よくご存知のようだ。
アルバイトでもしていたことがあったりして。。。

これにも、ふせえり、岩松了、松重豊がでている♪

麻生久美子のファッションがふわふわと不安定で美しい。





転々 オープニング、曲が流れたらもうあとは泣くだけwwムーンライダーズ!

ラベルはさまざま貼りこんでしまったが、待ち遠しかった「転々」である。

2007年の邦画。
三木聡監督作品。
この人の作品はつい先日、イン・ザ・プールをDVDで観た。
病んでる人のコメディという雰囲気、とても楽しかった。

そして転々。

名作といわずして、なんというか。
まあ、それは、贔屓ポイントも相当あるんだが。
タイトルに既に書いているんだが、もう一度。
はじまって、しばらくすると、インストロメンタルの♪髭と口紅とバルコニー♪が流れる。もうもう、ここで泣く!


映画館の大きないい音で聞くインストロメンタルはまた格別。
いままで死ななくてよかったとか、生きてた甲斐があったとか、生死を賭けてもいいくらい嬉しくなる。
ぜんぜんオーバーじゃない。 


お腹にタオル巻いたりして、さらに増量もしているのか、ひたすらかっこ悪い三浦友和に、前髪具合がどうにもバランス良くないオダギリジョー、やらかい小泉今日子、かわいくて雰囲気のある吉高由里子。
ふせえり、岩松了、松重豊の3人組。
脇はしっかり固まってるし、脚本は重いのに笑わせるし、終わりまで飽きることがない。


原作でははっきりと、ふたりの設定はされているらしいが、映画ではそうじゃない。
お父さんは知ってて、こどもは知らない、というパターン。

オダギリジョーがひとり、はぐれて、三浦友和を探すシーンで、♪スカンピン♪
もちろん、手ぬぐいで目を拭く。
うますぎる、音の置き方。

オダギリジョーはどうしたかなあ。
小泉今日子のところに帰る勇気がでてたらいいけど。
エンドロールで、慶一の歌う♪髭と口紅とバルコニー♪が大層おもむろに流れる。
とどめ刺されて、クレジットがぼやける。 
こういう終わり方はもはや詐欺!
実名で登場する岸部一徳。
セリフはまったくないが、出番は多い。


おまけ。