2015年6月22日月曜日

百日紅~Miss HOKUSAI~ 杉浦日向子原作はもっといいのでは?タイトルどお り、すべっちゃったかな。

ちらちらと原作レビューをひろってみた。
どうなんだろう、、、原作はしっかりとしたものなんじゃあないのかなあ。
杉浦日向子さん、死してなお惜しまれる。


絵は美しい。眉毛太い。
冒頭の橋のシーンは、まるで「彩色江戸物売図絵」三谷一馬著のなかの絵が動いているようだ。

大風がびゅっと吹いたり、火事で火煙がどおんとあがったり、そうそう、あのあたりは、大友克洋の『SHORT PEACE』によく似てる。
原恵一監督は、あのアニメーションに影響を受けているのかも。

おもしろいシーンは盛り沢山なのだが、終わってみると、「なんだったの?」なんだよねえ。

散慢、というのか、そこを目指したのか。
原恵一監督はしんちゃんで何本かみたが、絵はじゃっかん雑だが、話は複雑で丁寧な起承転結だった。
それが、ううん、まあ、ねえ、お栄というひとの晩年がわかっていないから、まとまらなくなるのかもしれないが、やりようはなかったのか?
せっかくの生き生きキャラ、、、
どうして、声優を起用しないんだろう?
声のトレーニングを叩きこまれたプロの演技を聴きたいよ。
トーンとか、発声とか。
引き込まれたいのに、引き込まれない。
こっちは、引き込まれる気、満々なのに。
興業収入とか、話題作りとか、スポンサーの意向とか、あるんだろうけど。 
それって、観客の好みを無視してない?
やっぱ、作家なんだから、観るひとの気持ち7割、作り手の気持ち3割で臨まんとだめでしょう。
心に残る映画がみたい~~~。
これ、映画屋さんや、
心に残る映画を観せろ~。
銀河鉄道の夜を観て!







100歳の華麗なる冒険 セリフがきいてる、楽しい奇想天外もの

監督: フェリックス・ハーングレン(脚本も)
2013年、デンマークの映画。
原作がスウェーデンだったので、いまのいままで、スウェーデン映画と勘違いしていた。

主演のロバート・グスタフソンは、主人公が大人になってから100歳までを演じる。
それにしても、なんたる変態ジジィなのかしら~~~。



セリフがもう、いちいち、わらってしまう。

だいたい、どうして、ジジィ持ってろっていわれたら、そのまま持ってってしまうのか。
なんたる身勝手というか、あちらのバス事情はよくわかるから、仕方ないけど。。。
ってこれ以上は書かないでおこう。

この主人公とかく壊れてるし、めちゃくちゃなんだけど、ところどころ、優しかったり、わかりやすかったり、ほろっとさせられたり。



ラストシーンのチンピラが穏やかな表情をしているシーンがもっとも印象に残っている。
あのシーンは、原作を読んでいれば、わかるのかな。
いろんな解釈ができる。
が、これもここまでにしておいて。

修羅場を踏んだ100年間ゆえ、なにが起きても、まったく動じない。
自分の携帯が鳴っても、なかなか出ない。
人々が絶叫しても、平然と、「みんな私に絶叫する」と、それだけ。




こんな風に年を重ねて、おおいに周りをハッピーにしてしまいたいものである。