2017年8月21日月曜日

■アスファルト・ジャングル■どうしたって、マリリンモンローが♪

1950年アメリカ。
ジョン・ヒューストン監督。
シネマヴェーラ”フィルム・ノワールの世界”最終日。
最終週は黒澤満セレクション。
このプロデューサーさんは、松田優作で大ヒットを飛ばした人。 
スターリング・ヘイデン主演 すこし調べていたら、こういうのがでてきた。
“映画史上最も美しい男優”(パラマウントスタジオによるキャッチコピー)
たしかに。
すごく大きくて、ときどき憂い顔になるこのひとは誰?と思っていたけど、やはりそういうひとだったのか。
そして、最初、ケビン・コスナー?って一瞬なってしまった。
似てるかな、似てないかな。
素敵でソフト帽が似合う感じ、似てないかな。 
それにしても、ツッコミどころが多くて。
どうして、刑務所に入る前に立てた計画なら、その後の見直しをしないんだろう?
何年も経ってるのに。
ってちょっとネタバレになってしまうから、やめ。
マリリン・モンローが、演技抜群で、キュートでチャーミングで綺麗で、エロエロで♪
ひとつ文句があるとしたら、あまりにも出番が少ないってこと。
もっと観たかった。
ジェームズ・ホイットモア、渋い。
脇役がいいと、映画は確実にランクアップする。 

ドクのめくる相当ぼろぼろになったカレンダーはアルバート・バーカスのバーカスガールだったよね。
あのカレンダー欲しいなあ。。。 
主人公の恋人ドール( ジーン・ヘイゲン)
泣けちゃう。

2017年8月8日火曜日

■海辺のリア■ずどどん■誰か教えてあげてください■現代ではその遺言は無効だと■

重い!
ひとって、ひどい。辛い。
2017年
小林政広監督
音楽は佐久間順平   
音楽がいいと映画は引き立つ♪監督も音楽担当も共に、故高田渡のお弟子さん。高田渡の弟子というひとは、わたしの友人にもひとり、いたりする。 彼と出会って最初の頃、わたる、わたる、というので、一体誰のことかと思っていたら、高田渡なのだった。呼び捨てで驚いたものの、あ、師匠だったらそうか、と、納得したのである。で納得しながら、内心かなり羨ましかった。
さて、そんなわけで、ちょっとした縁を感じるこの作品。
いや、別に、小林監督も佐久間順平さんもお会いしたことはないし、勝手な物言いであること、平にお許しいただきたくm(__)m

役者数人の舞台みたいな映画。そしてその数人が豪華。
このひと、顔は知ってるけど名前がわからない、というひとが、ひとりも出てこなかった。これだけでも相当な資金が必要だったに違いないと、つい画面を観ながらリアルな計算をしてみたりする。
仲代達矢のリア王、黒木華のコーデリア。
なんでそそのかされるかなあ、リア王は。
そそのかされてその気になってる時点で認知だと思う。
リア王。呼吸をするようにセリフが出てくる。緩急波打つような。
誰も観てない海辺の舞台。強く、弱く、、、ほんとはみんなわかってるのか、認知はフリか?と思えば、やっぱり認知か、となってみたり。騙されたこと、ほんとは知ってる。騙したのは誰なのかも。 
ラストが好き。
人間不信になりそうだったけど、ひとまずよかった。
阿部寛ガラケー。強大な権力を持つ嫁原田美枝子はスマホ。
あべちゃん、社長なのに、なんだかなあ。社員に人気ないだろうなあ。しっかりしろよ、裏切るなよ、ってね。出てくる人物の中で、最も共感できないタイプかな。
小林薫の存在感はセリフひとつで、充分。 
仲代達のパジャマとコート、髪型、メガネ、決まってた。
歯も♪
しかし、海辺と山道、いったい何往復のロケだったんだろう?
気になる!! 
機材を抱えて移動したのか。お疲れ様ですm(__)m

2017年7月26日水曜日

■ニュー・シネマ・パラダイス■ひさびさにみた!シチリア■

ひさしぶり!
折りに触れ思い出し、心に引っかかっていた映画。
ニュー・シネマ・パラダイス。
やはり、とてもよかった。
ああそうなんだよ、こういうの観たかったんだ、という感じ。
イタリア映画ならでは、といいきれるほど、観てはいないけど。
画面の美しさ、空気のすやっとした透明感。
溢れるような情。
この情というものが、イタリアの映画ではしつこくなくて、けれど細やかに豊かに綴られる。道や、ひまわり、、、、
1988年公開
ジュゼッペ・トルナトーレ:監督
エンニオ・モリコーネ:音楽
トト!
なんて可愛くって、賢いの。
アルフレードとの取引なんて、実に素晴らしい。冷静さと、チャンスを見逃さない観察力。見習わなくては!
初見から随分経っているので、かなり忘れていた。新鮮だったり、このシーンはこのあとこうなる、と、思い出せるシーンがあったり、なかなか楽しい。
エンディング。
あれは、公開時のものなのかなあ。
ちょっと違うような気が、、、それとも当時見落としていた?
オープニングの賞歴はあとから足したものなのはわかるが。
いつかわかる日がくるだろうから、いまは疑問符のままで♪

2017年7月2日日曜日

■松竹大歌舞伎6月30日蒲田アプリコ■

歌舞伎ひさしぶり〜!
このところは、地元に年一回やってくる、この松竹大歌舞伎がもっぱらの楽しみとなっているが、去年はアプリコが改装工事でなかった!(T_T) 
今年は気合でチケット売り出し初日にはPCの前にスタンバイ。
前から6列目、はじっこ!
そう、花道の脇。
やはりここよ、ここが好きな場所。

今回は雀右衛門の襲名披露公演。
吉右衛門様♪

演目は妹背山婦女庭訓
口上
太刀盗人

妹背山のとき。
携帯を30秒位鳴らす人と、バイブを鳴らす人、ふたりもいて、ほんとううううううに!嫌だった。
ちょうど歌昇、米吉の見せ場にもかかわらず。
あれだけ、携帯の電源はお切りくださいと、上演前にお達しがあったにもかかわらず!! 
なぜ、切らない?
もしかしたら、嫌がらせ??
って勘ぐってしまうくらい長いこと鳴っていた。
携帯鳴らす人は退場でいいと思う。
ということで、演者も観客もやや集中力の切れた状態になってしまったが、そこへ雀右衛門のお三輪登場。
切ないお三輪、かわいいお三輪、かわいそうなお三輪に引き込まれ、疑着の相に変じたときには、さっきの携帯のことなどすっかり忘れ、拍手喝采。なんという演技力、技術力。
そして吉右衛門。
なんて、素敵なんだろう♪

口上はもちろん吉右衛門が仕切る。
ゆったりとして、舞台も客席もほどよくリラックス。
なんだか、鬼平の屋敷にでもいるような。

最後は舞踊。いわゆる松羽目物。狂言がベースになっていて、自然と笑ってしまう。
又五郎、種之助の軽快な踊りがとても面白く、このお二人の舞踊が機会があれば、また観たい。

2017年6月19日月曜日

■シネマッドカフェにて■ジョン・ウェインのポスター展を観る

昨今スカイツリーのおかげで、急激に観光地化した押上。
そのツリー近くのシネマッドカフェへ行ってきた。
そう、今回は映画観たよ的なことではない(*^^*)

映画のポスター展。

「ジョン・ウェイン生誕110年 大ポスター展」
である。
ウエスタン・ユニオン〜西部劇ファン最強の砦〜というマニアの間では有名な集団の企画で、約200点のジョン・ウェインのポスターが店内に飾られている。
なんだこのボリュームは!
芸術的な作品から、一体この絵は!ジョン・ウェインに見えない!みたいなものまで、びっしり。
飾りきれないので、三部構成で展示するのだとか。
観たのは二部。明日から、三部らしい。
おふたかたのコレクションなんだとか。
というようなことを、若山弦蔵みたいな素敵な声のマスターからお伺いした。

ジョン・ウェインのテキサス訛りが好き。
英語というと、どうもあのイントネーションがしっくりくる。
慌てない喋りで、聞いていると楽。

先日観た「トランボ」
あのひとは、赤狩りで、ジョン・ウェイン側にさんざん迫害されたわけで。トランボ作品はお洒落でユーモアがあって面白い。
やさしいお父さんのトランボに、ジョン・ウェインひどいことする!と、腹が立つ。
だけど、映画はいい。
駅馬車とか、アラモとか、黄色いリボンとか。
かっこいい。 
トランボ、ジョン・ウェイン、どちらの映画も素晴らしい。

さてここで、思考を飛ばしてみる。
もしも、トランボ脚本にジョン・ウェインが出たとしたら?
何役?
ううん、わっかんないなあ。
イメージが、、、
ローマの休日でなにするのかな?
やっぱ、ベスパより、馬だね〜。
スパルタカス?
相容れないふたり、だったのかなあ。
同時代の不世出の映画人が天敵同士なんて、もったいない!
大ポスター展の予定表↑

贅沢な店内の壁をちょっとだけ、ご披露つかまつるm(__)m↓


どんなもんだい??って、なぜ、得意がる???

2017年6月7日水曜日

■惑星ロボ ダンガードa対昆虫ロボット軍団■

こちらも、シネマヴェーラで同時上映。
1977年東映。25分。
松本零士原作のアニメーション。
アニメーションを監督するときって、どんな風にすすめるんだろう?
宮﨑 駿は自分で描いているが、どうも石井監督が絵を描いているようには思えない(*^^*)
アニメの進行をチェック、脚本、声優の演技、音などを総合的に見渡して、指示をだすんだろうか。 ちょっと気になる。

惑星ロボは登場するキャラクター達が宇宙戦艦ヤマトのようだった。主題歌も佐々木功で、ますます♪

■鋼鉄の巨人 『怪星人の魔城』『地球滅亡寸前』■

なんともまあ。
おととい、渋谷のシネマヴェーラにて。
悲しいことに、仕事がドタキャンとなり、こう気が抜けていてもしかたないなと、でかけてみた。
石井輝男監督十三回忌追悼特集である。
鋼鉄の巨人 『怪星人の魔城』
『地球滅亡寸前』 
前後編だが、タイトルはそれぞれついている。
1949年新東宝
宇津井健の特撮ヒーロー物。宇津井健のモダンなスーツ姿。なんてダンディなボルサリーノ。そして身を翻しただけなのに、もう、変身しているという瞬発力。
歌舞伎を思わせるような、または暗黒舞踏のような怪星人カピア達との華麗な格闘。 
どきどきする音楽は渡辺宙明。
シネマヴェーラのチラシをみると、たくさんの石井作品の音楽を手がけている。
当時石井監督は一発撮りだったんだとか。
スケジュール的にそうでないと進まなかったのか、そういう手法なのか、両方かなあ。
一年で何本も撮っていくには、一本の撮影時間を極力短く、無駄なくしないとできない。 苛酷にちがいない。
これってブラックといえばそうだけど、すきでやってるぶんには、ブラックなんかではなく、むしろ幸せな時間なわけで。石井監督のめっちゃくっちゃな放送禁止用語だらけの映画タイトルを眺めていると、失われた自由さをつい羨ましくなってしまうのだった。
この猥雑さ、ひとには必要じゃないかと。

2017年5月31日水曜日

■聖の青春■

2016年の作品。
監督:森義隆
松山ケンイチと東出昌大の対決が非常に面白かった。
村山聖という、伝説の棋士の物語。
大崎 善生作のノンフィクションを基にしたフィクション。
「3月のライオン」という、いま公開している映画で、主人公のライバルで親友でもある二階堂晴信というキャラクターがいるのだが、それもこのひとをモデルにしている。 
3月〜を観る前にぜひ、観ておきたかった。ということで、昨日は平日の真昼間というのに、お客さん多かった。
なんだか最近映画館がいつでも混んでるような気がする。
手堅い人たちが脇を固めている。
竹下景子、筒井道隆、というベテラン俳優が表に出すぎず、しっとりと情愛を醸し出す。
とくに病を宣告されるシーンの竹下景子が印象的だった。
お医者さんの非難になすすべもないお母さん。
お医者さんは、なんであんな言い方するんだろう。 ひどい、と、そこで聖の家族に対しての共感が生まれる。
映画ではこの共感というのが、大事で。
まあ、そういう類ではない映画ももちろんたくさんあるし、大好きではあるが、ちょっと置いといて。
共感ができると、その映画にのめり込める。
終わりまでずっと主人公の喜びや苦しみを共に味わいながら観ていける。観終わったあとの、満ち足りたような、つくり手の人々への感謝の気持ち。
そういうものを、聖の青春で味あわせていただいた。
興行的にどうだったのかは知らないが、観てよかった。
東出昌大は「あなたのことはそれほど」の怪演ぶりが話題だが、この作品中の羽生善治役はたいしたもの。
「桐島部活やめるってよ」以来ずっと売れている。すごい人。
松山ケンイチとふたりで、お酒を飲むシーンが素晴らしい。ネタバレになってしまうので、書けないけど、ほんとはとても書いてしまいたい。最も好きなシーン。
さて来週は3月のライオンと、シネマヴェーラの石井輝男監督特集にいきたいものだなあ。

2017年5月8日月曜日

■ラ・ラ・ランド■うわあ、やっぱり、セッションの監督。ひねくれもの。

セッションのデイミアン・チャゼル監督
2016 アメリカ

今年のアカデミー賞でもっとも多くノミネートされていた作品。
そろそろ公開が終わりそうなので、慌てていってきた。

予告編の映像が綺麗だったので、かなり期待していたのだが、思った以上の美しさ。
なんというか、色が氾濫しているが、背景が夜だったり、薄明かりだったりするので、そう激しくない。

ぎらぎらとしていたのは、ファーストシーンの渋滞の道路での華やかなダンスシーン。眩しく、躍動感に満ちていて、のっけからやられた感が。
その後は、歌舞伎の正絹生地の極彩色が、化繊や薄いオーガンジーの生地や暗めの照明で表現されているといえばいいのかな。 

たとえば。
初めて2人がきちんと会話をする場面。
エマ・ストーンは鮮やかな黄色のミニのふわふわしたドレスに、肩から大ぶりの真っ赤なトートバッグをさげている。(この赤いバッグは前半で何回か登場する)
で、靴。
パンプスなんだが、暗いので色がよくわからない。
まさか青や緑じゃないよねと疑っていると、おお、青だ!
助六みたい!
ありえない配色なんだが、違和感がまったくなく、画面に溶け込んでいる。
このブルーパンプスをタップシューズに履き替え、すでにレジェンドと化している2人の恋が始まるダンスシーンとなる。 
「理由なき反抗」がそちこちに見え隠れする。
この監督は映画が好きなんだなあ。
「エデンの東」ではなく、理由なき反抗、というところに、こだわりを感じる。
ラスト近くのショートストーリーは、幕末太陽傳の幻のラストをなぜだか思い出してしまった。
ライアン・ゴスリング。
一本だけDVDで鑑賞。
「ラースと、その彼女」
これが暖かな物語で。いまもときおり、思い出す。
まあ、古い人形を扱っているということもあり、人形が出ている映画は贔屓目になるというのもあるが。
なにか、これを観たとき、ちょっといっちゃってて、切ないオーラが漂う役者さんだなという印象が残ったんだが。
その雰囲気は変わらずある。
むしろ、切なさは加速したかも。
監督のMと、ライアン・ゴスリングのSが見事なタックルだ。

ネタバレになるから、書かないけど、このラストはミュージカル映画の王道じゃない。
相当なひねくれもんだね、監督。
しゃくだけど、次回作が楽しみ♪
監督の分身みたいなこの方も登場↑

2017年4月11日火曜日

■両国寄席■4月10日寿・橘也改め三遊亭朝橘 真打昇進披露公演千秋楽

タイトルが長くなってしまった。
めでたい事ゆえ、お許し願って♪

円橘一門からまた真打誕生、ということで、昨日千秋楽へ足を運んだ。
大盛況の両国寄席である。
なんでも、連日立ち見やら満席やらということで、この日もぎっしり。途中で椅子が5列分くらい足され、さらにぎっしりとなった。

前座も兼好の弟子のけん玉と、すでに分厚い始まりである。
好の助の新真打朝橘暴露話のあと、萬橘♪
この前ここで聴いたのは、2月、替り目。
ちょっとうるっとさせられた。

今回は、孝行糖。
前座噺のはずなんだけど、すごいわあ。
与太郎キャラを演ったら、向かうところ敵なしの萬橘。
ひさしぶりに、萬橘らしさを満喫させていただく。
中入り後、口上。
円橘師匠がそれぞれを表現するが、弟子をよく観ている。とても可愛がっているのが伝わってくる。
萬橘はちょっと叱られていたのかな?
やりすぎ、みたいなことを言われていた。

そんなことない〜!! 
孝行糖があんなふうに立体的になるなんて、どきどきしちゃう。
たしかに、主役は朝橘だけど、萬橘目当てが大勢いるんだし。

そしてとうとう、トリの朝橘。
化け物使い
なにをかくそう、この噺家さん、初めて聴くんである。
主人公が化け物屋敷に越してくるまでを丹念に語る。
そのため、引越し先で登場する一つ目小僧やのっぺらぼうの登場に臨場感が加わり、こき使われてかわいそうだな、という気持ちが倍加する。
これから時々聴きたい♪
ひとまずは、十日間興行、皆さまお疲れ様でした。
楽しい時間をありがとうございます。

2017年3月29日水曜日

■沈黙 -サイレンス-■重くのしかかる

上映時間約3時間の大作。
マーチン・スコセッシ監督の集大成ともいえそうな重厚な作品。

監督:マーチン・スコセッシ
アメリカ映画 2016年 

これ、アメリカの監督が撮ってる、日本の歴史の物語だよねえ、と、脳内で何度か確認した。
つまり、とても自然で後半にいたるまで、違和感がなかった。
が、主人公ロドリゴが捕らえられ牢獄に繋がれるあたりから、あれ???となった。
なんで、奉行所の真ん中に吹きっさらしの牢屋が?しかも白木の檜のような綺麗な色の獄舎。
雰囲気的には真っ白な六角堂みたいなものが、庭の真ん中にある感じ。
ううん、どうなのかなあ。
これが、海岸の岸壁を利用した牢屋とかなら、リアルなんだけど、、、惜しい。やはり、スコセッシといえども、自分の西洋的な感覚のほうを重視してしまうのか。
どうもこのあたりから、若干監督の意気が下がったんだろうか。
終わりあたりにも、変かなというシーンがあったりした。
浅野忠信の役は当初渡辺謙で、スケジュールがあわず、降板したとか。浅野忠信のほうが、役柄に合ってると感じる。

以前日本で映画化されたときの、じいさまは加藤嘉とある。
こたびは笈田ヨシ。不思議なもので鑑賞中、この人がでてくると、しきりと加藤嘉が思い出されてならなかった。

窪塚洋介のキチジロウは圧巻の存在感。
ユダのような、キリストのような、人物。
遠藤周作は自分をモデルにしたと言っていたらしい。
塚本晋也。スコセッシの映画にでたくて、オーディションを受けたそうだ。
そのとき、「あのツカモトか?」と、監督が尋ねてきたとか。

宗教とは、生きるとは、命とは、、、ずうんと思考をする作品。

あともうひとつ。
日本の宗教は仏教だけではない。
八百万の神々がいる。 
とかいいつつ、ふだん、そういうことはあまり考えることなく、暮らしているが、、、^^;

2017年3月22日水曜日

■古今亭菊龍稽古会■2017年3月17日(金)

今年初、菊龍師匠を聴くため、稽古会へ♪

師匠、膝が痛いとか、目が不調とか、いろいろ体調がお悪いらしい。落語の場合、それも自虐ネタのひとつになってしまうというのは、因果であろうか。。。^^;

この日は

締め込み
幾代餅

の二話。

ううw
幾代餅、紺屋高尾、ふたつはよく似た噺だけど、どちらもツボ。
この日も、後半にかかると、目がうるうるになってしまった。
別にいま、花粉症で悩んでいるから、ということではない。
吉原の太夫と、しがない奉公人の恋のお話、ざっくり書くとこんなことかな。
紺屋高尾は国本武春がなんといっても、てっぺんだろうと。
あの
 来年三月 高尾が来る
と高らかに喜びに溢れて謳いあげる節。
それはもう、とめどなく流れ落ちる涙となる。
武春さん、生きてて欲しかった。
あの節がもう聴けない。

さて、戻って、菊龍師匠の締め込みと、幾代餅。
師匠の噺はいつも安定感がある。
締め込みは泥棒が夫婦げんかに割って入る噺。

おわってから、下げについて、お取り巻きの方々と談義されている。
替り目の下げについても話題がでる。
それって、この間萬橘が下げまでやってたあれかなあ、など、思い出しながら拝聴。 

幾代餅。
幾代太夫と高尾太夫、どちらも芯が強くて、心根のやさしいひと。
一度の逢瀬でしっかり男を見極めるところ、さすがだ。
男は太夫の年季明けの三月を信じて待つ。
待っている男と、約束を果たす女。
再会が叶う嬉しさ。
いい。
菊龍師匠は、太夫がもうここに来てはいけないと清蔵に申し渡すところ、深い愛がこみ上げてくるような、美しいシーンを丁寧に語る。
ここで泣かずにいられるはずがない。。。。
いつぞやの柳田格之信も説得力があって、流れるような展開だった。
描き分けがこれほどきっちりできる噺家さんて、そうそういないように感じる。

2017年3月15日水曜日

■おかしなおかしな大追跡■WBFF2にて

こちらも、キネカ大森のWBFF2~ワーナーブラザース映画フィルムフェス2~にて、鑑賞。

ううん、なかなか、予定が合わなくて、第一希望が観れない。

ほんとうは、アルゴを観たかったんだが、wwなんというか、上映日を間違え、出向いてみたらこちらの上映日、上映時間だったという、、、
思いがけないオチがっ
そしておそらく、今週金曜日でフェスは終了だが、あとはいけそうにない。
一体、何人の人が、イメージ通りに映画館へ足を運べているだろう?
ううん、もっと観たいのに〜。

ピーター・ボグダノヴィッチ監督
1972年
まさか、これを観ることになろうとは!
な思いで椅子に座った。
が、とても楽しい。
バーブラ・ストライサンドのヒロインがハチャメチャ過ぎてついていけないところもなきしも、ではあるが、映画らしい荒唐無稽さ、あ、これちょっと筋がおかしくない?というあたりも、たいへんよろしく、うれしい。
それにしても、この前年が「ある愛の詩」、翌年が「ペーパー・ムーン」とは、いやはや。
寝てる暇がなさそう。
ライアン・オニールの人気がいかに高かったかわかる。

カーチェイスにびっくり。
マックイーンのブリットをパロっているとか。残念ながら未見。
いまなら、オールCGで済ますところが、オールロケ!
役者、スタッフ、みな重労働、、、お疲れ様ですm(_ _)m
バーブラ・ストライサンドは、歌っている声は無論だが、話している声がやや高く、心躍るトーン。
ちょっとミュージカル風味もあり。
パロディがそちこりに、ちりばめられているらしい。
最後の愛とは決して後悔しないこと、というのは、しっかりわかった♪

2017年3月13日月曜日

■人形浄瑠璃■文楽【夜の部】近頃河原の達引■3月8日水曜日

平成29年地方公演
大田区民プラザ大ホール
調べてみたら、約2年ぶりな文楽。
よし、今夜は頑張るぞ!てなことで、気合をいれて、桔梗柄の紬に初めて袖を通す。
そろそろ髪も切りどきだなあなど思いつつ。
あれ、半襟がないよ〜、この草履しかないかあ、うわ、羽織がっ!
おたおたする。
出来上がりは、アンティークを交えつつの現代風。
あ、余計なこと書いた、すませんm(_ _)m

近頃河原の達引
一回くらい観てるかな?
ないかな?
遊女の恋の顛末は心中物が多い中、この演目は生きろというメッセージが込められている、いくぶん珍しい展開。
猿回し、与次郎の食事、ここらが非常にユーモラスで客席からも笑いが洩れている。
与次郎さんは何度も何度も梅干しを食べては、すっぱ〜〜〜い、という顔をする。
猿回し、人形遣いの黒子さんが両手で猿を操るのだが、これがまた!うまい。つい、黒子さん、お顔を見せてくださいなと、おねだりしたくなる。
それにしても文楽の人形遣いというのはすごいもので、観ているうちに人形のみが浮き上がってくる瞬間がある。
そう、遣い手が消えてしまうのだ。
いやいやあ、、、たまげたことである。

2017年3月7日火曜日

■風と共に去りぬ■まさに王道、何回観ても面白い

1939年アメリカ
MGM
キネカ大森にて、『ワーナーブラザースフィルムフェスティバル2』開催中。
そのうちの1本。
あれ、たしか、MGMでは?
最初にライオンががおお〜、と、思いつつ調べてみると、なんのことはない、版権をワーナーに売っていたのであった。
ふううん、時の流れやのお。
ちょっと寂しいぞや。

それにしても、アメリカの映画産業はすごい。
1939といったら、第二次世界大戦まっただ中。
そんな時期にこんなにもゴージャスな映画が造れるなんて。

以前劇場で観たの、いつだったかな?
テレビでも放映時は大騒ぎしてた。
いまもしもテレビ放映があったら、どうなんだろう?
ビビアン・リー(スカーレット・オハラ)の息を呑むような美しさはどうよ、この迫力は?身勝手さすらも魅力的に感じてしまうような存在感。
燃え立つような!

対するクラーク・ゲーブル(レット・バトラー)は、ダンディ。
こんなひとに口説かれたら、誰だって、、、

子は鎹(かすがい)
どうにかつながっていた夫婦が、娘の急死で完全に切れてしまう。
しかも、もうひとつの鎹だったメラニーの相次ぐ死。

だいたい、バトラーは悪評が高いと言われているわりには、女性にとても親切で理解もある。
性格も荒っぽくはない。
なのに、ふたりきりになると、すぐカッとなる。
嫉妬って、、、
いつまでも片思いの男を引きずるが故に、さまざまなことがぎくしゃくしてしまうスカーレット。

ふたりの関係はとても残念。
あと少しだったのに。

2017年2月14日火曜日

■両国寄席■2月12日トリ三遊亭萬橘♪

日曜日は寄席に。
やっと、萬橘に会えるとばかり、期待に胸踊らせ、両国寄席へ。
そう、今年初の三遊亭萬橘。
このところ、よこはまの寄席が盛況なのか、まったく両国寄席はご無沙汰である。
来月もトリなし!
つまらない限り。 

まん坊がメガネをはずしている。
噺は寿限無。
前よりすこし変えたかな?

千葉の議員のらん丈師匠の噺のあと、小歌師匠があがってきた。
おおおおお。
すごい。
なんと、前の噺家の非難から始まるマクラ!
これも大御所だからこそ許される。
まあ、言われてもしょうがないかなあ、みたいなところもなきにしも。
なにせ、マクラで終わっちゃったような噺ではあったし。
それはそれで、面白かったけど、やっぱりあとに続く小歌師匠の実力には及ばないねえ、、、

中入り後、ようよう萬橘が。
メガネ、かけてない。
だから、まん坊くんは、メガネをかけずに上がってきたのか。
彼の師匠ラブは健在らしい。
すぐ終わらせるなんて、いけずなことをいうと、浪曲風のたっぷり!という声がかかる。
替り目。
泣かせる感じが盛り込まれ、ちょっと名人技になってきてる。
こういう酔っぱらいと夫婦になると、奥さんは大変。
落語だから笑って聞けるけど、実生活がこれだったら、どうしよう、なんて、ついリアルな心配をしてしまう。

さて、帰り道。
うどんの噺だったので、遅い昼を寄席開始前に食べたばかりだったのに、どうしても食べたくなり、かけうどんを食べてしまった。 
わかめと、天かすをサービスしてくれた。ありがとうございます。

明烏聴きたかったな。

■ヘイル・シーザー■もっとだしてよ、ジョージ・クルーニー!!

トランボと併映。

2016年アメリカ映画

ひたすら、ジョージ・クルーニーがローマ人の扮装で過ごしていて、チャーミングだった。

なかなか笑える。
随所に思い出し笑いのツボみたいなものが仕込まれていて、いまも時々笑っていたりする、、、!

スカーレット・ヨハンセン、大層美しい。
チラシでは、誘拐事件が発生して云々、となっていて、 ニュアンス的にはさまざまな俳優が解決に向けて協力しあうような感じなのかと想像していたが、そういうことではなかった。

もっとジョージ・クルーニー出してもらいたかった。
他の人も素敵だし、楽しいけど、そこは残念。

このシーンが一番好き♪
コーエン兄弟、映画にぞっこんだ。