2017年11月22日水曜日

■パターソン■ニュージャージー州パターソン

ジム・ジャームッシュ監督 2016
〜23Paterson〜
主人公の運転するバス。
主人公の名前もパターソン。
この映画、幾つかの繰り返しが、あちこちに散らばっていて、たぶん、大体回収したはずだけど、取りこぼしがあったら悔しいかも。
久々のジム・ジャームッシュ。
このひとがストレンジャー・ザン・パラダイスで脚光をあびたとき、すぐファンになってしまった。あれから何年経って、何本作品観れたかな?
トム・ウェイツを知ったのも、スクリューミンを知ったのも、このひとの作品のおかげ。
ほんとすき。
でもこの頃は、ヴィム・ベンダースにベクトルが傾きつつあるかな?
なんて言いながら一押しはクリストファー・ノーラン様だけど♪ 
それてしまった。
この映画、カンヌでパルム・ドッグ賞を受賞している。
ふふ、カンヌ、なんて粋な計らいなんでしょう。
一日一日が淡々と、きらきらと、輝きながら穏やかに過ぎていく
主人公のパターソンはとても優しい。
彼が創る詩は、よどみなくまるで滝みたいに言葉が流れ落ちていく。
妻は綺麗で、いつも前向きで人生を楽しんでいる。
二冊目のシークレットノート。
いけない、書きたいけど、やめとこ。
パターソンの同僚のインド人のおじさん(リズワン・マンジ)が可笑しかった。
ああいうキャスティング、絶妙だ。

2017年11月14日火曜日

■ボブという名の猫 幸せのハイタッチ■

先週2度目の「ダンケルク」に続き、本日もイギリス映画。
この間ダンケルクのラストで、「イギリス王のスピーチ」を思い出したんだが、きょう観た映画はそのイギリス王のスピーチのプロデューサーが参加している。
その匂いがして、心地よかった。 
そう、暖かさと芯の強さ、品格、かな?
品とか、誇りって、人として持っていなければいけないものだと、改めて感じた。
それを心で伝えてくれるボブ。
う、なんて、素敵な。
人より頭いいんじゃないか、人より繊細なんじゃないか。
人よりも上。
監督が、ロジャー・スポティスウッド。
サム・ペキンパー映画の重鎮だったという人。
さすが。
音楽、ほっとする。
心地よい。
サントラ買うかも♪
なによりも、コヴェントガーデン。
大好きな場所。
マイ・フェア・レディもあそこが最初のシーンだし、当方の商売の原点もあの場所。
そう、コヴェントガーデンのアンティークのマーケットで初めて仕入れをした。忘れがたい。行ってた頃と、全然変わっていないようだ。
あそこで歌うのは、いい。
誰でも立ち寄るところ。
あんな感じのスペースって東京にはない。
ここなら、自由にしていいよって場所。

ボブとジェームスは、いろいろな人に愛されているけど、妬みもたくさんあって、トラブルにも幾つか遭遇していたのか。
映画みるまで、会った途端に、2人はハッピーみたいなのを想像していたけど、そうじゃなかった。
きっと、ボブがいなかったら、ジェームスは沈没していただろう。
ずっとこのまま映画の後も幸せであり続けて欲しいと願わずにいられない。
ボブ、長生きしてね♪
ずっと、ゴロゴロだよ〜。

2017年11月5日日曜日

■古今亭菊龍稽古会11月3日(金)■三井の大黒、千早振る

とても久しぶりで菊龍師匠のお稽古会に\(^o^)/
駅がすっかり変わっていて、またまた迷子に。
なんでか、ちっとも覚えられない。
だいたい、この稽古会、2回に1回くらいは、迷っているような気がする、、、^^; 
とにかくたどり着き、いつもの皆さんとご挨拶できてほっとする。

この日は「三井の大黒」と、「千早振る」
どちらも、かなり久しく聴いていなかった。
師匠も久しぶりという。
途中でつっかえるから、時間かかるよ、と前置き。
ああそうか、左甚五郎の噺だったっけと思い出す。
「ポン州になりたかった〜〜」
っていうところ、変でおかしくて、すごく好き♪
あの言い方が嵌まる噺家さんって、いない気がする。
それにしても、いま、その大黒様って、三井に有るのかな。
運慶先生の恵比寿様といっしょに並んでいるのかな。
フィクションなんだろうけど。観てみたい。

千早振る
これって前座噺だったのか。
知らなかった〜。
だけど、こうされてしまうとね、在原業平朝臣が創った傑作和歌が、もう、この意味になってしまうんだよねえ(笑)
以前、和歌披講のお稽古のとき、たまたまお正月にこれを披露するということになり、練習を、となったとき、一読で吹きそうになって困った。幸い、予定がまったく合わなかったので、お披露目にも稽古にも参加せずに済んだ。もしも参加していたら、いちいちにやついて、妙な奴と思われたに違いない。
で。
菊龍師匠の千早は、突如浪曲が混ざっちゃう。
円菊師匠に教わったとか。
ばっちりだった。
もしかしたら、師匠は少し恥ずかしくて、嫌だったかもしれないけど、あれは抜群。またやってほしいな〜〜♪