どうなんだろう、、、原作はしっかりとしたものなんじゃあないのかなあ。
杉浦日向子さん、死してなお惜しまれる。
絵は美しい。眉毛太い。
冒頭の橋のシーンは、まるで「彩色江戸物売図絵」三谷一馬著のなかの絵が動いているようだ。
大風がびゅっと吹いたり、火事で火煙がどおんとあがったり、そうそう、あのあたりは、大友克洋の『SHORT PEACE』によく似てる。
原恵一監督は、あのアニメーションに影響を受けているのかも。
おもしろいシーンは盛り沢山なのだが、終わってみると、「なんだったの?」なんだよねえ。
散慢、というのか、そこを目指したのか。
原恵一監督はしんちゃんで何本かみたが、絵はじゃっかん雑だが、話は複雑で丁寧な起承転結だった。
それが、ううん、まあ、ねえ、お栄というひとの晩年がわかっていないから、まとまらなくなるのかもしれないが、やりようはなかったのか?
せっかくの生き生きキャラ、、、
どうして、声優を起用しないんだろう?
声のトレーニングを叩きこまれたプロの演技を聴きたいよ。
トーンとか、発声とか。
引き込まれたいのに、引き込まれない。
こっちは、引き込まれる気、満々なのに。
興業収入とか、話題作りとか、スポンサーの意向とか、あるんだろうけど。
それって、観客の好みを無視してない?
やっぱ、作家なんだから、観るひとの気持ち7割、作り手の気持ち3割で臨まんとだめでしょう。
心に残る映画がみたい~~~。
これ、映画屋さんや、
心に残る映画を観せろ~。
銀河鉄道の夜を観て!