2007年の邦画。
三木聡監督作品。
この人の作品はつい先日、イン・ザ・プールをDVDで観た。
病んでる人のコメディという雰囲気、とても楽しかった。
そして転々。
名作といわずして、なんというか。
まあ、それは、贔屓ポイントも相当あるんだが。
タイトルに既に書いているんだが、もう一度。
はじまって、しばらくすると、インストロメンタルの♪髭と口紅とバルコニー♪が流れる。もうもう、ここで泣く!
映画館の大きないい音で聞くインストロメンタルはまた格別。
いままで死ななくてよかったとか、生きてた甲斐があったとか、生死を賭けてもいいくらい嬉しくなる。
ぜんぜんオーバーじゃない。
お腹にタオル巻いたりして、さらに増量もしているのか、ひたすらかっこ悪い三浦友和に、前髪具合がどうにもバランス良くないオダギリジョー、やらかい小泉今日子、かわいくて雰囲気のある吉高由里子。
ふせえり、岩松了、松重豊の3人組。
脇はしっかり固まってるし、脚本は重いのに笑わせるし、終わりまで飽きることがない。
原作でははっきりと、ふたりの設定はされているらしいが、映画ではそうじゃない。
お父さんは知ってて、こどもは知らない、というパターン。
オダギリジョーがひとり、はぐれて、三浦友和を探すシーンで、♪スカンピン♪
もちろん、手ぬぐいで目を拭く。
うますぎる、音の置き方。
オダギリジョーはどうしたかなあ。
小泉今日子のところに帰る勇気がでてたらいいけど。
エンドロールで、慶一の歌う♪髭と口紅とバルコニー♪が大層おもむろに流れる。
とどめ刺されて、クレジットがぼやける。
こういう終わり方はもはや詐欺!
セリフはまったくないが、出番は多い。
0 件のコメント:
コメントを投稿