そうだ!
先週の木曜日12日に、歌舞伎座へまいり、団菊祭を堪能したのだった!!
忘れるとこだった。
えー、夜の部でござる。
不運なことに、しょっぱなの「勢獅子音羽花籠(きおじしおとわのはなかご)通称勢獅子(きおいじし)」 に間に合わず。
4時半開演というのは、 労働者にはちと難しく、、、( 一一)
「三人吉三巴白浪(さんにんきちざともえのしらなみ)」からは、しっかり観ることができた。
そうねえ、松緑と海老蔵は、科白がまだ、かなあ。
なんというのか、和尚吉三の風格とか悪い雰囲気があとひとつ。
そうしてみると、菊之助の安定感はこの舞台の命ともいえる。
もし、菊之助も科白回しがいまひとつだったら、今回のこの芝居、どうなっていたろう、、、。
「時今也桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)」
過激な信長のイジメに耐えに耐えた光秀が、ついに反旗を翻すという筋。
としてみると、光秀は人気があったんだなあ。
たしか、いまでは三日天下という揶揄的な言葉が残るだけだが、当時は光秀が天下を取ってうれしい、
逃げる途中で殺されて気の毒に、
などという世論があったと、どこかで読んだような気がする。
光秀に松緑である。
この松緑、終盤まで物足りなさがあるものの、ラストで見栄を切り、幕が下りてもまだ、延々と、狂気や悲しみのこもった笑い声の演技を続けるプロフェッショナルぶりに、感動した。
こういう役者さん、なかなかいない。
回り舞台で、まだ姿が見えているのに、舞台から降りてしまう人のほうが多いのに。
きっと、2~3年のうちには、ぐんと伸びる。
楽しみだ。
ラストは舞踊「男女道成寺(めおとどうじょうじ)」
海老蔵と菊之助の豪華で華麗な舞。
はじめ、白拍子姿でふたりが躍るのだが、海老蔵の女形姿にうっとりした。
立なのに女形でもイケちゃう!
ぜひ、海老蔵の京鹿子娘道成寺をリクエストしたい。
狂言師姿での舞は軽々として美しい。
もう少し、二人の絡みと、菊之助の舞の時間が多かったら、さらにうれしかったかも。
寺嶋和史くんの小坊主姿が愛くるしい。
サポートする隣の役者さん、とても芸達者。
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