2017年10月12日木曜日

■両国寄席■10月9日五代目円楽追善興行■主任萬橘

あわわわ〜
なんと!
4月の朝橘真打昇進以来の寄席。
聴きたいと思い焦がれていた萬橘の「死神」なのである。 
             ↑菊春の代打ちで小歌師匠。
ちょっと遅れていったので、仲入りくらいからだったかな。
母心が大いにウケて、ちょっとばっかり落ち込み気味の萬橘の枕。
噺家に向いていないんじゃないか、という自虐ネタだったけど、噺が始まるやいなや、、、、すごっ。
ってこんな書き方すると落語通には馬鹿にされるな、ははは。
いや、なんというか、聴きたかっただけのことはある!
これほどとは。
いままで聴いたどの死神よりも、主人公の死神がおっかないのだ。
萬橘のひとりひとりの登場人物の描き分け、この世のものと、そうでないものの、違い。鬱蒼としている死神の風体。
追い詰められた人間の捨て鉢な雰囲気。
わかる、この気持ち、といっとき共感させるのだが、そこにとどまらず、すぐ次の展開へもっていく運びの良さ。
抜群のテンポ、間合い。
そう、間。
あの間は、言葉で言い表せない。
聴いてみて確かめるしかない。

いつぞや、広瀬さんが、萬橘さんの死神は鬼気迫るといっていたが、ほんとうだ。
あまり鬼気迫るという言い方は好きじゃないのだが(昔散々使ったので、いま、思い返して恥ずかしいので好きじゃない^^;)、ぐっとくる表現だなあ。 
今年のうちにもう一回くらい、萬橘聴きにいきたい♪

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