こっちも!
よかった!!
沖田修一監督は、ほか南極料理人も撮っている。
ううん、あれより、この2本のほうが、かなり面白い。
まあ、好みによるけど。
2012年公開。
横道世之介より一年はやい作品。
にやにや笑いの出会いから、ふと気づくと、物語がいつの間にかここちよ~いテンポで動き出していた。
まったく接点のなかった木こりの役所広司と、スランプに陥っている映画監督の小栗旬が仲良くなる。
そこら辺から、すでに。
ほろほろっとなる。
コメディで、すごくおかしいんだけど、しっかり泣かせる。
まるで、落語の人情噺。
武骨な味方を得て、成長していく映画監督。
カメラの嶋野久作の「やるの、やらないの?」
に対して、
「やるに決まってんでしょうが!」
と、いえるようになる。
すごい成長ぶり。
このシーンの嶋野久作の息子をみるような眼差しが実に秀逸。
と、ちょっとネタバレしちゃったかな。
こちらにも高良健吾。
役所広司の息子役。
若い!!
そして、 なんというイケメン!!
熊本出身の彼は、現在どれだけ心を痛めていることだろう。
一日も早い復興を祈りつつ、決して、自粛などせず、好きなものを買い、好きな映画を観て、おいしいものを食べ、どんどんお金がまわるようにしよう!
とてもよかった!
と、声を大にして久々言える、この快感。
2013年公開の邦画。
監督は沖田修一。
主演の2人は雰囲気がぴったり。
高良健吾は無駄にイケメン(なんだかこの言葉がさいきん周囲ではやっている(^_-)-☆)な、やさしい青年。
吉高由里子ってふわふわっと、どういう役柄でもこなす不思議で好きな女優さん。
今回も力の抜けた演技で画面をやらかく華やかにしている。
「ごきげんよう」、難しそうだけど。たのしそう。
↓
音。
音楽は高田漣。
なんだか心地よいなあ、たらっとできるなあ、と、体にゆったり感を覚えていると、なんと、クレジットでおお、渡さんのご子息ではないか!
これは、やられた♪
しばらくしたら、ブルーレイかDVDを借りて、もう一度みよう。
いろいろ好きなシーンだらけだが、↑、きゅっとなる。
いいなあ青春。
サム・ペキンパー 情熱と美学 と併映。
1961年6月公開、アメリカ
サム・ペキンパー初監督作品
モーリン・オハラ主演。ブライアン・キース。
モーリン・オハラは主題歌と、エンディングも歌っている。
この頃のハリウッドの女優さんは、ほんとうに美しい♪
なまめかしく、つやつやとして、品よくエロい。
むき出しで迫ってこないところが、かえってそそられる。
愛と優しさに溢れている。
ところどころ、既視感があった。
テレビで放映されていたことがあるのか。
あるんだろうなあ、きっと。
100分を切る、そう長くもない作品だが、内容は盛りだくさん。
たっぷりと楽しませてくれる。
まるで大作映画のように次から次へと話が飛んで、飽きずに鑑賞した。
さすが、ペキンパー。
駅馬車やアラモとはかなり趣の異なる作品。
それにしても、ネイティブアメリカンのスタントには驚く。
駅馬車でも馬車のシーンで息を飲んだが、ここでも同じ。
馬の扱い、手綱さばき、とても常人にはできなそう。
ウィキペディアを覗いたら、同年同月公開のディズニー映画”罠にかかったパパとママ”で、この2人は元夫婦役で共演しているとか。
そちらもちょっと気になる。
2005年 ドイツ
監督はマイク・シーゲル
監督自身の膨大なコレクションを売り、それを元手に造られた作品とか。
なんという情熱。
あまり、サム・ペキンパーのことはよく知らなかったのだが、
なんだ、結局のところ、コカイン中毒なのかという印象。
いろいろな事情はあったんだろうが。
もったいない。
ときどき、どうしてなのか、考えてしまうのだが。
ハリウッドと関わる純な感じの人って、薬物やお酒に呑み込まれてしまうことが多いような。
惜しいねえ。
映画を見る側としては、プロデューサーとの締め付けられるかの戦いよりも、質のいい作品を撮るための戦いをしてもらいたい。
最後がジュリアン・レノンのミュージックビデオ作品というのは、どこか寂しい。