2016年12月6日火曜日

■誰のせいでもない■ヴィム・ヴェンダース最新作

まず一言。
よかった。
ひじょーーーによかった!
ヴィム・ヴェンダース監督最新作。
2015年
ドイツ・カナダ・フランス・スウェーデン・ノルウェー合作
まるでロードムービーのような物語。

悲しい出来事が起きるときはこんな風に偶然が折り重なっていくものか。 
先日、パリ、テキサス を観たときと似通った気持ち。
長い余韻。
たぶん、この余韻は一週間は続いて、そのあとは折に触れて蘇っては切なくなって、それから時には、涙がじわっとなるんだろう。
何年先までも。

レイチェル・マクアダムス(サラ)の美しさ。献身。
シャルロット・ゲンズブールって、いい女優さんなんだなあ。
あのゲンズブールとジェーン・バーキンの娘ってそれもたしかにすごいけど。素晴らしく演技派。
主人公はスパイダーマンのジェームズ・フランコ。この役、顔にあまり出さずに、漂う雰囲気で心情を醸し出さなくてはいけないから、大変なのでは。4人の主要人物の中で、最も繊細。
音楽(アレクサンドル・デスプラ)がややメロドラマ風で、この音楽だと、なにか嫌なことが起こっちゃう、どうしよ、と不安になっていると、必ずそうなるという王道をいっている。実に映画らしい音。
近いうちにもう一度観たい。
が、シン・ゴジラもまだ二ゴジラのままだし。
ううん悩ましい、、、、

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