2023年2月19日日曜日

*RRR*インド映画は楽しい♪

先日、ラストエンペラーを観終わって、上映館から出てくると、それはもう、元気いっぱいの老若男女が今か今かと待っていた。
そう、ラストエンペラーが終わると、次はRRRだったのだ。
皆さん、わくわくしているのが手に取るようにわかる。
これはすごくいい映画に違いない。とその場で次はRRR観る!と決めた。
だが、約3時間の長尺ものなので、躊躇う。
せめて途中で休憩を取ってくれたらなあ。休憩ってちゃんと画面に表示されるのに、日本ではそれは無視されてしまう。今に、失禁者が出ても知らないわよ、劇場経営者さんっ♪
 
20世紀初頭の物語。
主人公二人は実在の人物だけど、映画の時代とは違う。そして実際にはこの二人は出会っていない。もしも出会っていたのなら、きっとこうだったんじゃないのかな、という監督談話がある。

2022年、インド映画
監督脚本:S・S・ラージャマウリ
 
なんでそんなにスピーディーに動けるの?
少しはCGで加工しているんだろうけど、そもそも早い。 
近頃はなんでもCGなのね。虎とか、鹿とか。
 
笑い、ダンス、アクション、歌が代わる代わるやってくる。
ストーリーとしては単純だけど、ちりばめられたお菓子やごちそうが、すこぶる美味しい。
自然の美しさ、人間の残酷さ。そうだ、イギリスが悪い!同じ人間を差別するな!なんである。
結構重たいテーマだが、深刻にはならない。
日本ではこういう作品は撮れないだろう。お金を出してくれる人がいない。 日本の文化は終わっていくのか、引き比べて辛い。
シータ姫↑かわいい

*ラストエンペラー*なにか変化舞踊をみているような

1988年公開の言わずと知れた名作。
監督・脚本はイタリアのベルナルド・ベルトルッチ。
音楽:坂本龍一。
主演はジョン・ローン(すごく綺麗)
坂本龍一はこの作品でアカデミー作曲賞を受賞している。
ほか8部門受賞。この年のアカデミー賞はほぼ独占。
 
久しぶりに観た。
やはりなんといっても、ピーター・オトゥール♪
なぜあんなに素敵なんだろう。彼が出てくると、ほかの場面もすべて輝きを放つような。
もういないなんて、残念。
 
坂本龍一はもともとは芝居のみだったそうで、あとから依頼をうけ、しかも1週間で仕上げてほしいと監督に無茶振りを言われ、どうにか2週間であの名曲を創りあげたとか。仕上げてくる教授も教授だが、そんなわがまま言っちゃうベルトルッチもベルトルッチだ。名人同士の対決??
モリコーネがロケ中毎日のように、俺にやらせろとベルトルッチに電話をかけてきていたらしいが、どうして、そうしなかったのかな?どちらにしても名曲には変わりなかっただろうし、映画史に燦然と残ることになったろうし。
 
紫禁城は広い。
自転車で走り回れる。
皇帝の親でも入れてもらえない理不尽な場所。
溥儀は日増しに孤独になっていく。もしも皇帝になっていなかったらどうだったのかな。
いろいろちょっとイタリア人の監督イメージの中国って本当の中国とはかなりかけ離れているところがあるだろう。外国映画の日本が笑っちゃう感じなのと、似ていそう。
溥儀の妻二人が気の毒。特に婉容皇后。夫とは理解し合えず、子供は殺され、アヘンまみれにされ、最後はあちらこちらをたらいまわし。婉容皇后を陥れたのは映画では明らかに甘粕(坂本龍一)だけど、実際もそうだったのかな。
オープニングの雄大な曲と、最後のデヴィッド・バーンのレッドガードダンスが深く印象に残る。レッドガードダンスがどうにも苦手過ぎて、サントラを買えずにいるというのも悲しい話。
デヴィッド・バーン、好きなのに。