2023年2月19日日曜日

*ラストエンペラー*なにか変化舞踊をみているような

1988年公開の言わずと知れた名作。
監督・脚本はイタリアのベルナルド・ベルトルッチ。
音楽:坂本龍一。
主演はジョン・ローン(すごく綺麗)
坂本龍一はこの作品でアカデミー作曲賞を受賞している。
ほか8部門受賞。この年のアカデミー賞はほぼ独占。
 
久しぶりに観た。
やはりなんといっても、ピーター・オトゥール♪
なぜあんなに素敵なんだろう。彼が出てくると、ほかの場面もすべて輝きを放つような。
もういないなんて、残念。
 
坂本龍一はもともとは芝居のみだったそうで、あとから依頼をうけ、しかも1週間で仕上げてほしいと監督に無茶振りを言われ、どうにか2週間であの名曲を創りあげたとか。仕上げてくる教授も教授だが、そんなわがまま言っちゃうベルトルッチもベルトルッチだ。名人同士の対決??
モリコーネがロケ中毎日のように、俺にやらせろとベルトルッチに電話をかけてきていたらしいが、どうして、そうしなかったのかな?どちらにしても名曲には変わりなかっただろうし、映画史に燦然と残ることになったろうし。
 
紫禁城は広い。
自転車で走り回れる。
皇帝の親でも入れてもらえない理不尽な場所。
溥儀は日増しに孤独になっていく。もしも皇帝になっていなかったらどうだったのかな。
いろいろちょっとイタリア人の監督イメージの中国って本当の中国とはかなりかけ離れているところがあるだろう。外国映画の日本が笑っちゃう感じなのと、似ていそう。
溥儀の妻二人が気の毒。特に婉容皇后。夫とは理解し合えず、子供は殺され、アヘンまみれにされ、最後はあちらこちらをたらいまわし。婉容皇后を陥れたのは映画では明らかに甘粕(坂本龍一)だけど、実際もそうだったのかな。
オープニングの雄大な曲と、最後のデヴィッド・バーンのレッドガードダンスが深く印象に残る。レッドガードダンスがどうにも苦手過ぎて、サントラを買えずにいるというのも悲しい話。
デヴィッド・バーン、好きなのに。

0 件のコメント:

コメントを投稿