冒頭、まずミュージカル映画らしく、歌が始まって、うわ、よさそう!ってなった。
2021年、アメリカ映画
監督: スティーヴン・チョボスキー
ブロードウェイミュージカルの映画化作品。
音楽はベンジ・パセック&ジャスティン・ポール。
ラ・ラ・ランドやグレーテスト・ショーマンを手がけている、もう、巨匠と言っていいかもなお二方。
主演はベン・プラット。
ブロードウェイでも主演。当時は若干21歳だったとか。
撮影時27歳とあったけど、全然違和感なかった。ネットで自宅で鑑賞だったら、あれ、やっぱちょっと、、、みたいなところが、ひょっとしたら、あるのかもしれないが、普通に高校から大学くらいの人なんだと思っていた。そのくらい、平々凡々でさみしげな雰囲気が嵌ってる。
あと、ジュリアン・ムーアとエイミーアダムスが素晴らしい演技。絶讚しちゃう。
ブックスマートの女の子ケイトリン・デバーもとても少女っぽくて可愛かった。
陰の主役コナー(コルトン・ライアン)、かっこいい。前半たくさん出てくるから、後半もかと期待していたら、そうでもなくて、そこは残念だった。
ジャレット(ニック・ドダーニ)とコナーとエヴァンのナンバーがいちばん好き。
この辺りまでは楽しく観られるが、次第に息苦しさを増してくる。学校のみんな(ジャレットを除く)もコナーの家族もエヴァンに些かの疑いも挟まない。SNSとかでデマが飛んでも、一時は簡単に信じてしまう構造と似ているような。
当初、きっとここら辺で、白状するんだろうな、それで感動の、、、というコピーが宣伝に使われているんだろう、と思いきやそうではなくて。
このままじゃ、ヤバイというところで登場のジュリアン・ムーア、うむさすが!
善悪両方の役を軽々演れる人だからこそ、ここで出番なんだねえ。
で、ならば今かな?と待っているとそれも違って、もしや全編通して嘘を貫くか、なんて心配してしまった。そういうところが、従来の嘘をついたことで、、、の映画とは趣が異なっていた。