2023年1月25日水曜日

*黒い牡牛*トランボがアカデミー賞をもらった作品

1956年 アメリカ映画 
監督 アーヴィング・ラパー
 
ダルトン・トランボがアカデミー賞原案賞を受賞した作品。当時はロバート・リッチ名義。
日本では最終上映ということなので、取り急ぎ映画館へ。
所々、印象に残るセリフがある。もともとトランボが書いていた脚本をハイリ・フランクリンとメリル・G・ホワイトが共同で改稿したとか。
この辺りは、トランボ(2015年)に詳しく描かれていた。キング時代のトランボ作品、観てみたい。
余談だが、興行成績がよくなかったので、キングはRKOを訴えたとあるが、その訴訟はどうなったんだろう? 
日本ではこの作品人気あると思う。たしか、テレビ放映も以前はあったと思うし。
闘牛シーンが恐かった。メキシコでは、とても盛んに行われているのか。いまでもそうなのかな。
大きくて獰猛な牡牛のヒタノが、主人公の小さなレオナルド少年の言うことだけは素直に聞くのが、微笑ましい。車に襲いかかっていくヒタノ。おいこら!と止めたあと、レオナルドは鞍もなしでひょいひょいとヒタノに跨って去っていく。よろけもせず。。。メキシコって逞しい。 
学校の先生がやさしくて、好き。
マタドールリベラの衣装が華やかで、よく似合っていた。
 
音楽はヴィクター・ヤング。

*浅草公会堂「新春浅草歌舞伎」2023,1,17午後の部*なんとなんと3年ぶりとか!

なんとなんと、新春浅草歌舞伎は3年ぶりだとか。まったくもって、感無量。もうこんなことで開催されなくなるというのはやめにしていただきたいもので。思いっきり楽しんできた。なんというか、自分を解放したというか、いわゆるすっきりしたというか、そういったプラスの感覚。
 
新春浅草歌舞伎は、歌舞伎ファンなら知っている、松竹の推す中村さんの若手大集合である。
尾上松也、中村隼人、中村歌昇、中村莟玉とわくわくするような素敵なあにさんたち。
 
この日は午後の部だったので、演目は傾城反魂香と連獅子。
傾城反魂香で修理之助を演じていたのは莟玉さんで、上手くて可愛い♪歌昇さん、種之助さんはとても息のあった夫婦役。
当時の絵師は腕が立つのかな?そこら辺ちょっと知りたい。 

休憩を挟んで、うふふ、連獅子。
これも子獅子が先ほどの莟玉さんなので、否応なしに高まる期待♪とっても可愛いのである。ずっと、心中で可愛いを唱え続け、後半の頭を振るところでは、振るというよりは、振るぞ、振るぞ、振りまくるぞ、お客さんのために!という気構えが松也さん共々感じられ、観ているこちらも惜しみなく手を叩く。拍手喝采鳴り止まず、素晴らしかった。観劇でこんなにも元気を頂戴できるとはm(_ _)m
間に狂言が入る。これがまた、歌昇さん、種之助さん。ベストカップルとしか言いようがない。
 
帰りがけ、ついぞ買ったことのないブロマイドを2枚、もちろん莟玉さん、入手♪フォトフレーム欲しいな♪

2023年1月15日日曜日

*フォレスト・ガンプ/一期一会 4Kニューマスター版*

去年、12月31日に観たフォレスト・ガンプ。
テレビ放映では何回か観ていたけど、いかんせん、テレビ。カットが多すぎてストーリーが破壊されてしまう、とまでは言わないけど、どうも物語の流れに不自然さが出てくる。なんでそうなったの?と、疑問が生まれること屡々。
やっとちゃんと鑑賞できる。今回は解像度の上がった4K版だとか。
確かにフィルム作品は時間経過と共に傷みが増えるし、新しい技術で古いものを残していくのは大事なことだと今回4K版を観て感じた。
 
名人ロバート・ゼメキス監督の代表作。
時間の流れ方が心地よく、監督に誘われるようにフォレスト・ガンプの人生を一緒に旅させてもらえる。小道具にかばん、おさるのジョージの絵本、鳥の羽、チョコレート、ラケットなど、、、
この作品のトム・ハンクスは素晴らしい。
ひょろひょろしていて、一生懸命で。
音楽やファッションもぴったり嵌ってる。
ジェニーのヒッピーファッションはふわふわしていて、とても良く似合っている。フォレストガンプの軍服も、妙にぴたっと決まっていて見惚れてしまう。
エビ漁の小舟で暴れる元上官ダンがいることでこの作品は深みを増している。彼の苦しみ、喜び、怒り。監督が込めた戦争への非難。

小津安二郎監督の作品で、似ているものがあると聞き、調べてみたがよくわからない。父ありきのことだろうか?あらすじを読むと、ちょっと違うようだが。
ジェニーとの再会シーンが一番好き。
何度観ても泣ける。だけどさ、、、、
ジェニーって、女版寅さんみたい。
 
1994年 アメリカ映画
トム・ハンクス、ロビン・ライト、サリー・フィールズ、ゲイリー・シニーズ