公開時観て以来、ずっともう一度観たかった。
やっと念願叶って、じっくり鑑賞した。
だがやはり、細部ですっきりできないところが残ってしまった!
あのシーンは一体、、、
これは今後の機会に委ねるとしよう。生きてたらね。というか、そんなに好きならブルーレイかDVD、買うべき。
ショーン・コネリーとクリスチャン・スレーターの間合いというか、呼吸というか、絶妙。
1986年:フランス、イタリア、西ドイツ
監督:ジャン=ジャック・アノー
衣装: ガブリエラ・ペスクッチ
原作はウンベルト・エーコ
原作は世界で5500万部も売れたとか。でも、作者エーコは自分の作品中最も最低と言っていたとか。それって、謙遜なのか、本心なのか、ジョークなのか。
とても寒そうな14世紀のイタリア。出てくる人、全員、靴下とかない。足、冷たそ。
それでも教会の人々は厚着だが、庶民はほぼ裸同然。なのに税は取られている。まさに人扱いされていない。家畜も人も家畜同然、のような、、、、
アドソは修道士は恵まれている、と心の中で呟いたりしている。
クリスチャン・スレーターが演じるアドソは美しく可憐で、ときに少女のように初々しい。そりゃ修道院だったら、さぞ目立つであろう、ときめく輩もいるであろうと、なんだか妙に納得してしまうのである。
ラストの訳が初見と違うような気がしているのだが、記憶違いだろうか。まったく逆なんで、ここは原作を読むべきときが来たのかとやや嬉しくも困っている。だって困るでしょ、あの長いしかも翻訳物に手をつけなくてはならないというのは、読書好きでも清水の舞台から飛び降りる心地。とりあえず、書店で物色してみるつもりだが、読了できる自信がない。
ショーン・コネリー。ジェントルマンだし、サーだし。この作品と、アンタッチャブルと、インディー・ジョーンズのサー・ショーン・コネリーがとても好き。ここでは修道士のフードのついたマントの着こなしがツボ。アドソと二人で相談しているときとか、ストーリーの複雑さもさることながら、衣装のラインが美しくて目が離せない。
そう、この映画、気持ち悪い場面もあるけど、それを補って、美しい。