2017年6月19日月曜日

■シネマッドカフェにて■ジョン・ウェインのポスター展を観る

昨今スカイツリーのおかげで、急激に観光地化した押上。
そのツリー近くのシネマッドカフェへ行ってきた。
そう、今回は映画観たよ的なことではない(*^^*)

映画のポスター展。

「ジョン・ウェイン生誕110年 大ポスター展」
である。
ウエスタン・ユニオン〜西部劇ファン最強の砦〜というマニアの間では有名な集団の企画で、約200点のジョン・ウェインのポスターが店内に飾られている。
なんだこのボリュームは!
芸術的な作品から、一体この絵は!ジョン・ウェインに見えない!みたいなものまで、びっしり。
飾りきれないので、三部構成で展示するのだとか。
観たのは二部。明日から、三部らしい。
おふたかたのコレクションなんだとか。
というようなことを、若山弦蔵みたいな素敵な声のマスターからお伺いした。

ジョン・ウェインのテキサス訛りが好き。
英語というと、どうもあのイントネーションがしっくりくる。
慌てない喋りで、聞いていると楽。

先日観た「トランボ」
あのひとは、赤狩りで、ジョン・ウェイン側にさんざん迫害されたわけで。トランボ作品はお洒落でユーモアがあって面白い。
やさしいお父さんのトランボに、ジョン・ウェインひどいことする!と、腹が立つ。
だけど、映画はいい。
駅馬車とか、アラモとか、黄色いリボンとか。
かっこいい。 
トランボ、ジョン・ウェイン、どちらの映画も素晴らしい。

さてここで、思考を飛ばしてみる。
もしも、トランボ脚本にジョン・ウェインが出たとしたら?
何役?
ううん、わっかんないなあ。
イメージが、、、
ローマの休日でなにするのかな?
やっぱ、ベスパより、馬だね〜。
スパルタカス?
相容れないふたり、だったのかなあ。
同時代の不世出の映画人が天敵同士なんて、もったいない!
大ポスター展の予定表↑

贅沢な店内の壁をちょっとだけ、ご披露つかまつるm(__)m↓


どんなもんだい??って、なぜ、得意がる???

2017年6月7日水曜日

■惑星ロボ ダンガードa対昆虫ロボット軍団■

こちらも、シネマヴェーラで同時上映。
1977年東映。25分。
松本零士原作のアニメーション。
アニメーションを監督するときって、どんな風にすすめるんだろう?
宮﨑 駿は自分で描いているが、どうも石井監督が絵を描いているようには思えない(*^^*)
アニメの進行をチェック、脚本、声優の演技、音などを総合的に見渡して、指示をだすんだろうか。 ちょっと気になる。

惑星ロボは登場するキャラクター達が宇宙戦艦ヤマトのようだった。主題歌も佐々木功で、ますます♪

■鋼鉄の巨人 『怪星人の魔城』『地球滅亡寸前』■

なんともまあ。
おととい、渋谷のシネマヴェーラにて。
悲しいことに、仕事がドタキャンとなり、こう気が抜けていてもしかたないなと、でかけてみた。
石井輝男監督十三回忌追悼特集である。
鋼鉄の巨人 『怪星人の魔城』
『地球滅亡寸前』 
前後編だが、タイトルはそれぞれついている。
1949年新東宝
宇津井健の特撮ヒーロー物。宇津井健のモダンなスーツ姿。なんてダンディなボルサリーノ。そして身を翻しただけなのに、もう、変身しているという瞬発力。
歌舞伎を思わせるような、または暗黒舞踏のような怪星人カピア達との華麗な格闘。 
どきどきする音楽は渡辺宙明。
シネマヴェーラのチラシをみると、たくさんの石井作品の音楽を手がけている。
当時石井監督は一発撮りだったんだとか。
スケジュール的にそうでないと進まなかったのか、そういう手法なのか、両方かなあ。
一年で何本も撮っていくには、一本の撮影時間を極力短く、無駄なくしないとできない。 苛酷にちがいない。
これってブラックといえばそうだけど、すきでやってるぶんには、ブラックなんかではなく、むしろ幸せな時間なわけで。石井監督のめっちゃくっちゃな放送禁止用語だらけの映画タイトルを眺めていると、失われた自由さをつい羨ましくなってしまうのだった。
この猥雑さ、ひとには必要じゃないかと。

2017年5月31日水曜日

■聖の青春■

2016年の作品。
監督:森義隆
松山ケンイチと東出昌大の対決が非常に面白かった。
村山聖という、伝説の棋士の物語。
大崎 善生作のノンフィクションを基にしたフィクション。
「3月のライオン」という、いま公開している映画で、主人公のライバルで親友でもある二階堂晴信というキャラクターがいるのだが、それもこのひとをモデルにしている。 
3月〜を観る前にぜひ、観ておきたかった。ということで、昨日は平日の真昼間というのに、お客さん多かった。
なんだか最近映画館がいつでも混んでるような気がする。
手堅い人たちが脇を固めている。
竹下景子、筒井道隆、というベテラン俳優が表に出すぎず、しっとりと情愛を醸し出す。
とくに病を宣告されるシーンの竹下景子が印象的だった。
お医者さんの非難になすすべもないお母さん。
お医者さんは、なんであんな言い方するんだろう。 ひどい、と、そこで聖の家族に対しての共感が生まれる。
映画ではこの共感というのが、大事で。
まあ、そういう類ではない映画ももちろんたくさんあるし、大好きではあるが、ちょっと置いといて。
共感ができると、その映画にのめり込める。
終わりまでずっと主人公の喜びや苦しみを共に味わいながら観ていける。観終わったあとの、満ち足りたような、つくり手の人々への感謝の気持ち。
そういうものを、聖の青春で味あわせていただいた。
興行的にどうだったのかは知らないが、観てよかった。
東出昌大は「あなたのことはそれほど」の怪演ぶりが話題だが、この作品中の羽生善治役はたいしたもの。
「桐島部活やめるってよ」以来ずっと売れている。すごい人。
松山ケンイチとふたりで、お酒を飲むシーンが素晴らしい。ネタバレになってしまうので、書けないけど、ほんとはとても書いてしまいたい。最も好きなシーン。
さて来週は3月のライオンと、シネマヴェーラの石井輝男監督特集にいきたいものだなあ。

2017年5月8日月曜日

■ラ・ラ・ランド■うわあ、やっぱり、セッションの監督。ひねくれもの。

セッションのデイミアン・チャゼル監督
2016 アメリカ

今年のアカデミー賞でもっとも多くノミネートされていた作品。
そろそろ公開が終わりそうなので、慌てていってきた。

予告編の映像が綺麗だったので、かなり期待していたのだが、思った以上の美しさ。
なんというか、色が氾濫しているが、背景が夜だったり、薄明かりだったりするので、そう激しくない。

ぎらぎらとしていたのは、ファーストシーンの渋滞の道路での華やかなダンスシーン。眩しく、躍動感に満ちていて、のっけからやられた感が。
その後は、歌舞伎の正絹生地の極彩色が、化繊や薄いオーガンジーの生地や暗めの照明で表現されているといえばいいのかな。 

たとえば。
初めて2人がきちんと会話をする場面。
エマ・ストーンは鮮やかな黄色のミニのふわふわしたドレスに、肩から大ぶりの真っ赤なトートバッグをさげている。(この赤いバッグは前半で何回か登場する)
で、靴。
パンプスなんだが、暗いので色がよくわからない。
まさか青や緑じゃないよねと疑っていると、おお、青だ!
助六みたい!
ありえない配色なんだが、違和感がまったくなく、画面に溶け込んでいる。
このブルーパンプスをタップシューズに履き替え、すでにレジェンドと化している2人の恋が始まるダンスシーンとなる。 
「理由なき反抗」がそちこちに見え隠れする。
この監督は映画が好きなんだなあ。
「エデンの東」ではなく、理由なき反抗、というところに、こだわりを感じる。
ラスト近くのショートストーリーは、幕末太陽傳の幻のラストをなぜだか思い出してしまった。
ライアン・ゴスリング。
一本だけDVDで鑑賞。
「ラースと、その彼女」
これが暖かな物語で。いまもときおり、思い出す。
まあ、古い人形を扱っているということもあり、人形が出ている映画は贔屓目になるというのもあるが。
なにか、これを観たとき、ちょっといっちゃってて、切ないオーラが漂う役者さんだなという印象が残ったんだが。
その雰囲気は変わらずある。
むしろ、切なさは加速したかも。
監督のMと、ライアン・ゴスリングのSが見事なタックルだ。

ネタバレになるから、書かないけど、このラストはミュージカル映画の王道じゃない。
相当なひねくれもんだね、監督。
しゃくだけど、次回作が楽しみ♪
監督の分身みたいなこの方も登場↑

2017年4月11日火曜日

■両国寄席■4月10日寿・橘也改め三遊亭朝橘 真打昇進披露公演千秋楽

タイトルが長くなってしまった。
めでたい事ゆえ、お許し願って♪

円橘一門からまた真打誕生、ということで、昨日千秋楽へ足を運んだ。
大盛況の両国寄席である。
なんでも、連日立ち見やら満席やらということで、この日もぎっしり。途中で椅子が5列分くらい足され、さらにぎっしりとなった。

前座も兼好の弟子のけん玉と、すでに分厚い始まりである。
好の助の新真打朝橘暴露話のあと、萬橘♪
この前ここで聴いたのは、2月、替り目。
ちょっとうるっとさせられた。

今回は、孝行糖。
前座噺のはずなんだけど、すごいわあ。
与太郎キャラを演ったら、向かうところ敵なしの萬橘。
ひさしぶりに、萬橘らしさを満喫させていただく。
中入り後、口上。
円橘師匠がそれぞれを表現するが、弟子をよく観ている。とても可愛がっているのが伝わってくる。
萬橘はちょっと叱られていたのかな?
やりすぎ、みたいなことを言われていた。

そんなことない〜!! 
孝行糖があんなふうに立体的になるなんて、どきどきしちゃう。
たしかに、主役は朝橘だけど、萬橘目当てが大勢いるんだし。

そしてとうとう、トリの朝橘。
化け物使い
なにをかくそう、この噺家さん、初めて聴くんである。
主人公が化け物屋敷に越してくるまでを丹念に語る。
そのため、引越し先で登場する一つ目小僧やのっぺらぼうの登場に臨場感が加わり、こき使われてかわいそうだな、という気持ちが倍加する。
これから時々聴きたい♪
ひとまずは、十日間興行、皆さまお疲れ様でした。
楽しい時間をありがとうございます。

2017年3月29日水曜日

■沈黙 -サイレンス-■重くのしかかる

上映時間約3時間の大作。
マーチン・スコセッシ監督の集大成ともいえそうな重厚な作品。

監督:マーチン・スコセッシ
アメリカ映画 2016年 

これ、アメリカの監督が撮ってる、日本の歴史の物語だよねえ、と、脳内で何度か確認した。
つまり、とても自然で後半にいたるまで、違和感がなかった。
が、主人公ロドリゴが捕らえられ牢獄に繋がれるあたりから、あれ???となった。
なんで、奉行所の真ん中に吹きっさらしの牢屋が?しかも白木の檜のような綺麗な色の獄舎。
雰囲気的には真っ白な六角堂みたいなものが、庭の真ん中にある感じ。
ううん、どうなのかなあ。
これが、海岸の岸壁を利用した牢屋とかなら、リアルなんだけど、、、惜しい。やはり、スコセッシといえども、自分の西洋的な感覚のほうを重視してしまうのか。
どうもこのあたりから、若干監督の意気が下がったんだろうか。
終わりあたりにも、変かなというシーンがあったりした。
浅野忠信の役は当初渡辺謙で、スケジュールがあわず、降板したとか。浅野忠信のほうが、役柄に合ってると感じる。

以前日本で映画化されたときの、じいさまは加藤嘉とある。
こたびは笈田ヨシ。不思議なもので鑑賞中、この人がでてくると、しきりと加藤嘉が思い出されてならなかった。

窪塚洋介のキチジロウは圧巻の存在感。
ユダのような、キリストのような、人物。
遠藤周作は自分をモデルにしたと言っていたらしい。
塚本晋也。スコセッシの映画にでたくて、オーディションを受けたそうだ。
そのとき、「あのツカモトか?」と、監督が尋ねてきたとか。

宗教とは、生きるとは、命とは、、、ずうんと思考をする作品。

あともうひとつ。
日本の宗教は仏教だけではない。
八百万の神々がいる。 
とかいいつつ、ふだん、そういうことはあまり考えることなく、暮らしているが、、、^^;