2013年9月27日金曜日

ショートピース


いわずもがなの、大友克洋を中心とした、短編オムニバス・アニメーション。洒落乙なオープニングのあと、




森田修平監督の九十九にはじまる。
美しい。でもどこか、絵柄が古い。もう、過去のものという感はいなめない。
大友克洋は火要鎮。
圧巻の絵。
ストーリー、詰めが甘いように感じられた。
さて、ラストに舞う振り袖が、振袖火事のようであるが、振袖火事と、このお話とよく似た八百屋お七のお話は、別物である。



安藤裕章監督のGAMBO。
すでに鉄コン筋クリートを彷彿とさせる。
ラスト、白熊は死んだのだろうか?
四編中もっともよく話が練られ、短い時間でもみたひとに満足感を与えている。残酷なシーンは手加減してもらいたかった。苦手。。。
ガンダム・メカデザイナーのカトキハジメ監督の武器よさらば。
大友原作の漫画なのは、周知のとおり。
人物の動きがなめらかで、ストーリーも落語のようなオチがついて、かるく笑えた。

そう、とにかくここが、原点だね。


2013年9月25日水曜日

アンタッチャブル

なんかいみても、おもしろい!
名画といったら、これじゃな。
勧善懲悪、さいこうなり。

フィルムなのも得したかんじ。
ただ、傷んでいるのか、ゆれるんだよね。
それと、大切なケビン・コスナーとショーン・コネリーの出会いで、フィルムが荒れて、ショーン・コネリーの顔がぶれ、場面があちこちぶれた。
もう、がっかりったらなかった。

ケビン・コスナーが主人公なのをついわすれてしまう。
そう、こまったことに、脇役のかっこよさに目を奪われ、エリオット・ネスより、ほかのひと、みちゃう。
たとえば、ビリー・ドラゴ。
あまりの悪ぶりに、腹を立てながら凝視してしまう。
こんかい久しぶりにみて、あれ、松重豊ににてるな。
って、はじめてみたときはデビッド・ボーイとおもったが、時はうつろいやすいもの。。。。
ビリー・ドラゴ


アンタッチャブルではとくに贔屓がひとりいる。
その名はチャールズ・マーティン・スミス。
ときどきリック・モラニスとまちがえられるが、このふたりは同一人物ではない。
ウィキペディアもごっちゃにしてた!
役名はオスカー・ウォレス。
経理の人。
アメリカン・グラフティ以来のファン。
彼がでていると、画面がたのしくなっちゃう。
さいきんの画像をネットでみた。
いい雰囲気のおじさんになってた。



ケビン・コスナーはこの映画が出世作になったらしい。
公開当時、ショーン・コネリーとチャールズ・マーティン・スミスがでてる、ぜったいみる!しかも、デ・パルマ監督!って勢いで、ものすごく興奮してみたのはよく覚えているけど、それは覚えていなかった。

ショーン・コネリーの登場シーンに、どきどきする。
アルマーニの衣裳、ばかげている、と、自前の服ででていたとか。粋。
だけど、死んじゃうのはやだ。
実際のアンタッチャブルはだれも死ななかったとか、銃撃戦もなかったとか。ということは、実際にはウォレスは机上で大活躍していて、ライフルは振り回していなかったのか。

すこしアンディ・ガルシアについて。
はじめてみたとき、名前も顔も知らないひとだった。
でも、帰り道ではすっかり惚れていた。
素敵なにいちゃん。
かっこよすぎ~~~!!!


そうそう、デニーロ。
あまりこの演技は評価されていないみたいだけど、いいとおもう。
法廷で足をばたばたさせて暴れてるとこ、大スターじゃないみたいで、わらってしまう。
カポネにそっくり。

2013年9月17日火曜日

マリリン7日間の恋

マリリン・モンローという名前は、いつまでも新鮮な輝きをはなち、聞いただけで心臓が高鳴る。美しい響きだ。
マリリン7日間の恋 DVDにて鑑賞する。


そうか、王子と踊子の撮影中、こんなことがあったのか。
マリリンが遅刻ばかりしていた、アーサー・ミラーとの関係がぎくしゃくしはじめた、というのはしっていたが、こんなにやさしい支えがあったなんて。
すこし救われた気持ち。

驚いたのは、サーの称号をもつローレンス・オリビエが役作りに悩んでいるマリリンに平然と、セクシーならいい、といえちゃうこと。
そういう時代??
女性への蔑視とも、あのチャーミングなひとは、戦っていたんだ。
興味深かったのは、まず、ポーラ・ストラスバーグ(ゾーイ・ワナメイカー)。ずっとストラスバーグ夫妻の演技メソッドってどんなふうだったんだろうと、本なぞ読んで想像していたのだが、一端を垣間見たような。自信と、演者への愛があってこそできる仕事。

終始マリリンに理解をしめし、愛情深く接していたシビル・ソーンダイク(ジュディ・デンチ)。このひとが画面に映ると、とても安心する。よく主役を盛りたてている。

ルーシーのエマ・ワトソンが仕事に恋にいっしょうけんめいでかわいい。花が咲いたような雰囲気がある。



と、素晴らしい女優陣について書きすすめ、読み返す。
主演のミシェル・ウィリアムズのこと、ちゃんと書いてなかった。さいしょ違和感があったけど、だんだん慣れて、後半ドライブにいっちゃうあたりから、すっかりのめりこめた。
イメージの中のマリリン・モンローのギリギリ感と重なる。



コリン役のエディ・レッドメインと、モンローの付き人ロジャー(フィリップ・ジャクソン)の掛け合いがたのしい。

なにもあの当時のこととか、モンローの生き方とかしらなかったら、ちょっとちんぷんかんぷんになるかもしれないけど、まずはここから、はいってみるのも、いいんじゃないかな。


2013年9月8日日曜日

俺はまだ本気出してないだけ

スマイル、アゲインに続き、またしても、おやじもの。

おおおおそうかそうか。
いま、オフィシャルサイトをみていたら、「無能の人」現代版がつくりたかった、という監督のコメントを発見!!
そう、なにかみたい!
と、おもっていたのは、それだった!!
ちがうのは、おくさんがいないってとことか、
立ち直りがはやいとことか、くらいかあ。
これには、ゴンチチの音がからんでること疑いなし。
つら~いかんじのシーンをやさーしく、包んで、
なんだ、だいじょぶじゃん、という気持ちにさせてくれる。

堤真一の太い声がたいへんよい。
ダメ男なくせに、声だけはガッツがあって、ま、アンバランスっていえば、いえなくもないが。。。
とにかく、パンツでねてるし、ゲームやってるし、ごろごろしてる。
がっかりしちゃうヤツ。




濱田岳がまたもうまい。
この役は、ここんとこ演ってるおとなしめの役の中でも、
異色キャラだ。
なにを考えてるんだ、こいつは、という雰囲気をさりげにこなしてる。だけど、もうそろそろ、こういう系じゃない人間を演じてもらいたいかな。だって、ちっちゃくおさまったら、残念だもんね、素質もってんだからさ。

生ちゃんと山田孝之が、いい味を添えている。







もうひといき、監督には、本気出してもらいたかったなあ。
いろいろたのしいんだけど、ときどき、集中力きれるのねえ。
そこがねえ。。。。
おっとわすれていた。
石橋蓮司が全編タックイン・ステテコスタイルだった。
最高♪

2013年9月4日水曜日

スマイル、アゲイン

スマイル、アゲイン。。。もう一度わらおう

ううん、なんだか、日本語のほうが素敵だ。
原題は、「Playing for keeps」

映画の日に、いってきた!
ほんとは、アンコール!がみたかったけど、時間があわなくて、
調べていたら、この映画になった。
あまり期待もしてなかったんだけど、みてみたら、たのしかった。
ダメ父役のジェラルド・バトラーが、とってもダメ父!
このいい加減さでは、息子だってなつくわけがない。


お父さん、もてもてだ。
まわりのおじさん達とくらべると、それも当然か。
かっこいいもんね。

とりまく女優陣が豪華なんである。↑これはキャサリン・ゼタ・ジョーンズ。
ほかにユマ・サーマン、ヒロインがジェシカ・ビール。
みていて、目が飽きない。
なんというか、大女優がちょっと息抜きででているような感じといえばいいかなあ。
監督はガブリエレ・ムッチーノ。
イタリア人。
あれ、この主人公は監督に似ているのかな?なんて♪
イタリアといえば、ねえ。
子役のノア・ロマックスがそばかすだらけで、とても愛くるしい。
さいごのほうは、ちょっとそだっていて、そばかすも薄くなってきているところも、チェックポイント。





ベタにたのしめる。
バージニアって緑がおおくて、景色がここちよい。
フェラーリびゅーんってやってみたいな!!