ずいぶん宣伝費かけてる。
それでもって、警備の数がふつうじゃない。
なんだかねえ、リラックスできなかったなあ。
一般と報道関係、同時試写会。国際フォーラムの3階席までひとがはいっていた。
厳戒態勢下、森山良子さんはさすが。
どのようにさすがだったのかというと。
この日は、入り口で手荷物検査があった。
撮影録音のできる機械をもっていないかのチェックで、そうきびしい調べ方ではなかったが、いちおうかばんの中をみせ、口頭でも確認をされた。
上映開始前も警備員たちは鋭い目つきで観客の行動を監視し、なにかあると、すぐに無線で連絡をとりあう。
前から3列目にすわっていたので、スタッフ側のぴりぴりしたムードがダイレクトに伝わり、こちらも緊張気味。
こっそりペットボトルのお茶を一口なんてことすら、できない。
映画がはじまっても、警備員さん、やっぱり待機していてこちらを見張ってるという状態。
おわってプリシラ・アンさんの美しい声とギターの生演奏。
つづいて、森山さんを含む出演者と米林監督が登壇してくる。
そこでコメントを求められた森山さん、なんと、
「録音機を持っていたから、いま、プリシラ・アンさんの素敵な歌を録音しちゃった」と。
「これは関係者特権ですから、みなさんは真似しちゃダメですよ」、というんだが。
一瞬、スタッフの空気がぴゅーと凍りついたのを、もちろん、見逃すことはなかった。
一般客としてはなごむエピソードだけど、東宝さんとかあせったろうなあ。まあ、プレスと、一般で、くばるチラシが違ってて、ちょっと差別かんじていたから、あのくらいのことはいいんじゃないかと、おもってしまった。プレスのほうは冊子になってて、こちらはペラのチラシ一枚なんだよね。ちょっとさみしいじゃない。
さて、つらつら書いてしまったが、映画の感想もちょっと。
ネタバレになっちゃうから、ほんとに少しにしておこう。
まず、米林監督、借りぐらしのアリエッティにつづき、2作目。
ここでいおう。
米林ピンク、または米林ピンクフラワーなる美しいピンクが今回も画面上にあらわれていると。
とくにかんじられるのは、久子の描く油絵の左端やや下にあらわれている花のピンク。
これはアリエッティにも、描きこまれていた色である。
このピンクはこの監督以外ではお目にかかることがない、と、断言する。この色を目にするときの幸福感たるや!
もうひとつ。
こっちは突っ込み。
食べ物がおいしそうに見えると根岸季衣がいっていたが、どうか?たくさん料理が並んでいる上からの映像というのが、2度あるのだが、印象としてはおなじようにみえてしまった。
米林監督はグルメじゃないのかもしれない。
ま、これはひじょーにこまかいところなので、まったく気にならない人のほうがおおいんだろう。
ラストに向かって、どんどん泣かされてしまった。
やられてしまうなあ。
最後主人公が、おおきく成長して、自分なりに出来事をまとめて収束させていく、詰めがなかなかによかった。
映画館で、そうねえ、もっかいくらいみるかもねえ。
生寺島進、うれしかった~~。
ふぐの浴衣、いろっぽく着こなして、にくいね。
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