いまさらなにか書くこともないような、黒澤巨匠のたのしい作品。
1962年元旦公開。
殺陣がいい。
三船敏郎は力強く、ちょっとだけ臭そうなところが、またなんともいえない。
仲代達矢は、セクシーでかっこいい。
この映画の魅力って、三船敏郎と、城代家老の伊藤雄之助以外、あんまり頭がよくないところ、かな???
だって仲代達矢でさえ、切れ者風なのに、だまされまくってしまうんだもん。
こんなに簡単によそ者の甘言に乗っかってしまうなんてヘンだけど、そこが素敵よ。
ラストシーンのリアルな血潮は、画面がモノクロームで、よかった。
カラーだったら、吐きそうになるかも。
小さな積み重ねが、名作をつくるんである。
ところで、織田裕二の椿三十郎もみたけど、あれはいったい、なんだったんだろう?
すずやかで、ちっとも、臭そうじゃなかった。
フェリーニにしても、黒澤にしても、前期、後期とわけるなら、前期のほうが、すき。
人間の描き方が率直でえぐい。
0 件のコメント:
コメントを投稿