イギリス、2000年公開。
監督はスティーブン・ダルドリー。
原題と比べると、邦題がいくぶん、お粗末かなともおもえるが、内容的にはたしかに、ちいさな少年の物語であるから、まあ違和感はない。
ただ、主人公が自分の名前にしっかりと誇りをもっていることが後半で示されているので、そのあたりは生かしてもらいたいかな?
のっけから、Tレックス。
クラシックバレエの話なのに、BGMは当時のロックでうきうきする。
イギリス紳士のアステアがでてくるところも、素敵。
そうか、ここのジャンプも伏線になっているんだ。と、いま気づいた。
主人公の家族の描き方が丁寧。
ビリーの夢を理解できないお父さん、そのあと、体を張った説得にこたえて、お金をいっしょうけんめい工面するあたりに、涙する。
認知症のおばあちゃんが、また、リアル。
家族に認知症がいたりすると、いっそう迫ってくるものがある。
ラストシーンの跳躍がすばらしい。
プリンシパルのアダム・クーパーだそうだ。
たとえようもなく美しい。
さいしょは少年一人の夢であったものが、次第にまわりを巻き込んで、町ぐるみの夢になっていく。
ストーリーの展開に無理がなく、まるで実話(ではないが、モデルはいるとか)のよう。
チャイコフスキーの音楽はドラマチックで勇気がわいてくる。
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