2019年4月15日月曜日

*グリーンブック*非難とかあるらしいけど、楽しかった!ちょっとネタバレあり

予告編が楽しそうだったので、観てきた。
大笑い、ではないけど、よく笑った。
ほんとはね、大笑いしたいけどね、だって、「メリーに首ったけ」のピーター・ファレリー監督だもん。たしかこの人は兄弟で映画作ることが多かったかと。
でも差別がテーマで、げらげら笑っちゃうのは不謹慎か。
アメリカでは大きな問題。
それにしても、うまいなあ、演出。
ドン・シャーリーの登場シーンは歌と踊りをちょいちょい入れたら、インド映画みたいに華やか。
ステレオタイプとかの非難があるみたいだけど、そうなの?
確かに王道の構成で実に正々堂々とわかりやすい。そういうのはダメなの?好きだけどなあ、型に嵌ってるの。なぜって、観客に先が読めてしまう分、面白さを加味して作んないといけないから、却って難しい。で、それができてる王道映画だと思ったけど。ま、ケチつけようとすれば、どんなことでもネタになるから、しょうがないか。ただ、この監督、差別についての視点はほかの誰よりもシビアではないだろうか。

もしも、雇われた白人がイタリア系ではなくて、イギリス系だったら?クンタキンテを誘拐した、アフリカ系の黒人にとって最も忌むべき人種だとしたら、この映画成立しないかも。またはどんよりしたものになって、監督も違ったかも。それこそ、スパイク・リーとか?
「ドライビング・ミス・デイジー」もロードムービーで白人と黒人の立場が入れ替わっているけど、似たとこある。あれは、ユダヤ?だったかな、やはり、アメリカの白人社会の中で、白人なのに差別されている家族だった。
今度もやはり、白人の中でのマイノリティになるよね、トニー・リップの祖先がイタリア系移民というのは。この少し前にはアルカポネとか暴力でのし上がった人たちがいたわけだけど、やはりそれは、上流には認められない。
むしろ芸術面に秀でた黒人=ドンシャーリーのほうが、上流社会の人々の優越感を掻き立てつつ、自分たちは偏見がない、差別に対して理解がある、ということを示しやすい故に、表面的にはトニーより上の立場となる。それなのに、招待先で、トイレが使えなかったり、同じレストランで食事できなかったり、ひどいホテルだったり、やっぱり差別は行われていて、なんだこの連中は!インディアンから土地を奪い、人手不足だからってアフリカから大量に拉致した挙句差別とは失礼千万、北朝鮮よりひどいじゃないか!ってつい画面を追いながら真剣に怒ってしまう。南部ツアー最終辺り、ドン(マハーシャラ・アリ)とトニー(ヴィゴ・モーテンセン)のリアルな演技に引きこまれた。

ドンの超一流ファッション、センスがよくて、ぴかぴかしていた。
オルフェウスのCD買っちゃおう♪

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