2014年10月29日水曜日

小野寺の弟・小野寺の姉 ずっとしってる片桐はいりさんの主演作。おめでとうございます!!

古民家なんてレベルにはまだまだ遠い、昭和40年代のそろそろ手をいれないと、ちょっとまずいかな?な家に住むふたりの物語。

2014年作品。
監督は西田征史。

家の中の調度品や家具が興味深かった。
なぜって、40年代風なんだけど、それとない現代風味とおしゃれ感がまざっている。プラス、どこにもありそうで、案外ない。
そんな風に感じるひとが他にいるとはおもえないけど、

姉弟のファッションセンスがたいへんユニークで、それだけでも、違うところへ連れていかれたような気がする。
明日から真似てみようか、とか、うちにああいうベスト、まだ取ってあったかも、とか、まあ、実際着ることはおそらくないんだけど。
あのころの服が新鮮で気取ってみえた。

会話で爆笑。
そして、のちにうぅっと涙。
この監督、さすがに怪物くん等で鍛えただけのことはあって、起承転結がしっかりしている。

それツボ!というセリフがあったんだが、書くと、これからみるひとが楽しくなくなるから、やめとこー。

終盤、もうちょっとなにかあってもよかったかな、なんて。

ところで。
みなさん、お静かに鑑賞されているけど、どうして、もっと笑わないのかしら。
それとも、大笑いするほどじゃないってことなのかしら。
ひとりで大笑いしてて、はずかしくなっちゃうんだなあ。
いつもそう。
でもやめな~い。






2014年10月26日日曜日

加筆!最強のふたり もっと派手なかんじかとおもっていたけど、やはりフランス映画だ!

いつもおもっているんだけれど、なんでフランス映画はタイトルがださいの?
なにかの陰謀か、妬み?


おそまきながら、DVDにて鑑賞。
いまだ、レンタル店ではヒットしているらしい。
で、書くにあたり、いつもどおり、ちょっと調べた。

おお。
監督がふたり!
ここからすでに、最強のふたり、なわけだ!
エリック・トレダノ、 オリヴィエ・ナカシュ。
脚本も共同となっている。

あちこちでいわれているけど、実話がベースってことで。

まあ、みているひとも多いだろうから、少しだけストーリーをば。
大富豪で首から下がうごかない、感覚もない、フィリップが、前科者のドリスを介護人として雇うところからお話がはじまる。

それにしても、貧乏な日本人からしたら、桁外れなお金持ち。
「銀行口座以外の魅力をもちたい」悩みなんて、おそらく一生共有することはないだろうなあ。。。。

とてもおもしろくて、感動もたくさんする。
安定感のある作品。
ただ、もともとの話はもっとどろどろしてたんじゃあないのか、って気がした。だって、人種や育ちの壁を越えて、あんなに簡単に仲良くなれちゃうんなら、そもそも頻繁に介護人が変わることはないわけで。もうすこし、はじまりが、意地の悪いフィリップであってもよかったかも。たとえば、クリスマスキャロルのスクルージ級の。で、そしたら、デートにびびって逃げちゃうシーンに人間味がでてもっと感情移入できるんじゃないか。
なんてね。

アメリカでリメイクされるらしいけど、どんなふうになるんだろう。

ドリス役のオマール・シーはフランスの人気コメディ俳優だとか。
体が大きくて、機転が利いて、介護が天職みたいな役柄。
ぎゃはは、な笑顔にたまげた。

そうそう!
ぼくを探しに の、ヒロイン? アンヌ・ル・ニが、うまい。
日本でいったら、樹木希林。
主役ふたりを、完全に食っていた。
最強のふたりよりも、さらに強い!
このひとがいたからこそ、この映画が成功したんだね。
まあ、日本でヒットしたのは、宣伝がうまかったから、かな?




このシーンは、はらはらした↑
そういうの、だめでしょー。
たのしいけどさ。



実際のふたりの映像↑






2014年10月15日水曜日

GODZILLA ゴジラ  ゴジラって、こどもの時以来。こんなにどきどきしたんだっけ。

ううんんん、、、、GODZILLA ゴジラ !!!!

やっぱり、おもしろいねえ!!

2014年、残念ながら、ハリウッド。
監督はギャレス・エドワーズ。

敵の快獣ムートーって、ギーガーのエイリアンみたいなんだけど、べつに、そういうわけじゃないのよねえ。
こいつがさあ、めっちゃこわいんだな。
強いし。
それで、なっかなかゴジラがでてこないんだけど、あれって、なんでだろ?
部分的にちらちらやられて、おい、いつまで引っ張るんだ!ってかんじ。
金子修介のゴジラにそっくりとかいう話をきいたけど、残念ながら未見。そうなのね、なにせ、ゴジラ対キングコングみただけだからねえ。金子修介ってすごいなあ。新作「少女は異世界で戦った」 みたい。百年の時計もとてもよかった。なにがいいって、ミッキー・カーチスが、高知県出身という設定なのに、江戸弁なのが絶妙。そういうアンチリアル、映画らしくて、うれしい。

ムートーがスタイリッシュなのに、ゴジラのフォルムがださい。ぶたとか、太り過ぎの猫とか。
あれはないよ~~。


でも表情はよかった。
悲しげな目をしていたり、語りかけるようにみえたり。
ああいうところは、丁寧で泣けてしまった。
そう、ゴジラで泣いたり、どきどきしたり、ほっとしたり、1本みる間に、さまざまな感情を味わった。

パシフィック・リムも、みればよかったと、軽く後悔。
さて、なんとかして、金子版ゴジラをみなければ!


2014年10月6日月曜日

人生はマラソンだ! オランダ映画。お腹ポッコリおじさんたちががんばる姿が立派。

オランダ映画、ディーデリック・コーパル監督。
2012年。

ありがちとか、いわれてしまえば、それはそうなんだけど、おもしろかった。
仕事も私生活も順調とはいいがたいおじさんたちが、すべてをかけて、フルマラソンにいどんじゃう。
みなさん、もう、お腹がぽこぽこに、ぽっこりなんだけど、いっしょうけんめい走ってるうちに、だんだん体ができてくる。

人間やればできる、それをあらためて教えてくれる。

なじみのないオランダ映画だけど、みてみれば、なんだ、ふつうじゃん、日本人とぜんぜんかわらない。
文化的にじゃっかんちがうのは、売春宿が公然とあることくらいかなあ。麻薬のこともちらっとでてきたけど、アメリカ映画ほど蔓延していないかんじがした。



中央の青いジャージのコーチ、ミムン・オアイーサ(オランダでは人気俳優)がとてもいい。
彼がみんなのために用意するバナナが、新鮮でおいしそう。




こういう映画、もっと日本で上映するところ、ふえないものかなあ。
丁寧につくってあって、たのしいよねえ。
モツレクとか、オランダの演歌のようなカンツォーネのような、歌とか、音楽も凝っている。

ちなみに、マラソンは、オランダでは、まらとん、なのね。




2014年10月1日水曜日

her/世界でひとつの彼女 映画のこのみは、ひとそれぞれなのよね~~♪

スパイク·ジョーンズ監督の話題作。
アカデミー脚本賞を受賞している。

たとえば、ゼロ・グラビティをかなり、どきどき、ときに、ひいっと小声まであげてみた。
すごい!っと感嘆した。
だがのちに、ほかのひとの映画評で、こきおろされていて、今年度ワースト1とまで書かれ、へえ、そんなもんかいな、と感覚の相違にとまどった。
とはいえ、ハリウッドものは滅多にみないが...

まあまあそんなことで。

話題作でも、一般的に評価が高くても、感情移入できなかったり、退屈を感じたりするのは、仕方ないことだ。
とかなんとか、言い訳めいてきた。

映像きれい。
おしつけがましくない、洗練された都会の色が、しっとりと物語になじむ。雪の田舎のシーンも、室内のほかほかさと、外の寒さの対比がはっきりわかる。

音楽もここちよ​​い。
だが。
このここちよさが、問題。
とても眠ってしまいたくなる。
ラストまで、がんばれがんばれと、言い聞かせ、やっとおわってエンドロール。サマンサの歌から、エンディングの歌へと無難にひきつがれたところで、安心して寝落ちした。

エイミー・アダムスがかわいく、彼女がでているときは、がんばれ、と唱えなくてもだいじょうぶだった。
さすが、演技派。




鼓童を聞いていると、必ず眠くなるんだが、映画中の眠気はそれと似ている。
安心感のようなものだろうか。

ところで、夏が終わるとなぜだか、小津がみたい。
ジム・ジャームッシュもスパイク・ジョーンズも、あれを真似てみたいんだろう。でもね、さじ加減が、1分、ちがうのね。