2015年7月22日水曜日

鑑定士と顔のない依頼人 この監督、どっか具合悪いのか?

ジュゼッペ・トルナトーレ監督・脚本
2013年イタリア映画。
音楽がエンニオ・モリコーネ! 



すいません、またもDVDにての鑑賞。

この監督の作品は2作品みた。
海の上のピアニスト、ニュー・シネマ・パラダイス、どちらもいい作品だったし、人間不信に陥ることもなかった。少々、そこまでしなくても、みたいな感じはありはしたが。

どうしよう。
もう公開もおわっているDVDだから、多少ネタバレしてもいいんだろうか。
これからみようってひとに、悪いな、それじゃ。
以前、雑誌編集のプロダクションにいたころ、小さな映画のコーナーを任されていた。
そのときは、各作品につき、200字以内程度の紹介文だったので、ネタバレとかまったく悩まずに書いていた。
いま、きっちり書くということを念頭に置いてパソコンに向かうと、かなり難しい。
最小限の内容に踏み込まないと、ある程度の文量に達さない。
ということで、もしかしたら、すこし、ストーリーを書くかもしれないが、お許しを。

約2回みた。
ジェフリー・ラッシュ、英国王のスピーチで知った俳優さん。
今回もとてもうまい。
淡々と深く演じている。
笑顔は一度だけ。
ひとらしさを、取り戻したとき。
こんな演技ができるひと、いるんだ。。。。
英国王のスピーチとも、まったく違う。
パイレーツ・オブ・カビリアンは未見だが、それは、更に別人に見えることだろう。

原題が La migliore offerta 最善の依頼、という意味らしい。

 相棒役もちょーしぶ、ドナルド・サザーランド。

お友達のなんでもなおせる、修理人リチャード。

古物を商いしていると、こういうひと、ひとりは、キープしとかないといけない。
気のおけない、数は少ないけど、いい友人たちがいて、いい秘書もいるヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)。
ちょっと壊れてるけど、悪人じゃないし、ま、ちっとは違法行為みたいなものもあるけど、許せる範囲?かな?

絡むのは、クレアというべっぴんさん(シルヴィア・フークス)

初見のさい、これで、どう展開していくんだと、モリコーネの音とともに、不安に駆られてしまった。
物語がおわって、ヴァージルがひとり彷徨う姿に、なんでこんな結末にしたかなあと。
興行的に効果があるから?
そりゃあ、ねえ。
悪いひとかもしれない、けど、そこまでしなくても、いいんじゃないのかと。
物語の鍵、バーに住む人形のような、キルナ・スタメル。
このお話、機械じかけの人形、小人、という、エッセンスが実に程よく効いている。

ラストがラストにならない。

いつか、ヴァージルに、納得のいく幸せが訪れるのか。
それとも、あれはあれで、幸せなのか?

 

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