数年前に一度観て今回二度目。
2009年インド映画
邦題はこの作品のテーマといえる、
“Aal Izz Well”(アール・イーズ・ウェル)
から。
監督 ラージクマール・ヒラーニ
主演 アーミル・カーン
捧腹絶倒の笑いの中で、しっかりインド社会の批判もしている。
暗くなりがちなのにまったくそうならない。
で、展開がとても忙しいけど、恋やダンスや歌になると、途端に丁寧になっちゃう。
インド映画の醍醐味~♪
昨日も目いっぱい笑った。
その前、初めて観たときも、どうしようというくらい笑った。
こんなに楽しい映画はなかなかない。
インドの役者さんはよく動く。
体が柔らかい。
これでオリンピックとか出なかったりするんだから、まあ、メダル争いに血道を上げている国々はほっとしているかも。
どれだけ浚っていくことやら。。。知りたいものだ。
主人公のアーミル・カーンはとても明るく演技もうまい。
脇を固める主人公の友人や学長が盛り上げる。
ライバルのサイレンサーもおかしい。
また何年かしたら観たい。
ラストの小学校なんだが。
こういう学校、日本にも欲しい。
そう、まだまだインドの人々は元気だ。
日本人は批判する気持ちも、もがれつつあるもんねえ。
エンドロールに興味深いお名前。
日本語字幕監修 - いとうせいこう
いろんな仕事してるんだなあ。立派だなあ。
初★下丸子落語倶楽部。
今回春風亭一之輔がゲストとある。
これはいかなければ、もったいない、ということで、いってきた。
まあなんというか、演芸に舞台、寄席と、このところなかなか忙しい(^▽^;)
健康でないと、こういう暮らしはできないわけで。
ありがたいものである。
前座バトルの後、立川志ら乃の新作とおもわれる、「そばーん」
志ら乃が作った噺だろうか?
いま調べてみたらそうらしい。創作らくご、とある。
ううん、顔芸が過剰かなあ、、、ややひく。
林家彦いち、志ら乃のトーク。
随分と長い。二人とも時々時計を確認するが、一向に会話をやめる気配がない。
彦いち師匠の元犬みたいなお弟子さんの話に場内爆笑。
それにしても長い、と、不審になりだしたその時、袖から私服の一之輔が乱入。
カーディガンにつむつむ?みたいな絵柄のかわいいTシャツ。眼鏡。イケてる私服姿♪
「いつまでしゃべってんのよ~」
仲入り
一之輔♪
「待ってましたー」 が方々からかかる。
芸があると、人気もある。
まくら。
わたしが○○に住んでるのが悪いんです、とか、新丸子と下丸子ってねーとか。東急線はお高くとまってる、とか。
あー。そうかあ。
いっちゃん、間違えて、新丸子いっちゃったんだ!
で、トークで伸ばしていたんだ。
「くしゃみ講釈」、初めて聴いたかも。
上方落語らしい。
笑いすぎてお腹が痛くなってしまった。
斜め前に小さなお子さんがふたりいらしたが、とても楽し気にけらけら笑っていた。
日本の未来は明るいねえ。
画像頂戴しました<m(__)m>
トリの彦いち「あゆむ」でお開き。
楽しかった!
中村勘九郎主演
堤幸彦監督
映画とおなじ。
映画公開日にあたる22日鑑賞。
なんと、招待券を友人がもらってきてくれた!!
(*´▽`*) である。
この舞台、とても観たかったが、なにせS席12800円と、高価で手が出なかったのだ。
ううん、とてもラッキー♪
舞台だというのに、映画予告のおまけ付きという、いかにも堤監督らしいサービスとPR。
さて、舞台の感想を。
素晴らしい、楽しい、みんな観よう!、勘九郎の軽妙洒脱な芸を堪能しよう、篠田麻里子の超絶生太ももを拝もう!
と、おすすめしたい(^^♪
廻り舞台がとても凝った造り。
迷路と階段が入り混じったような構造で、どこから誰が出てくるか、予想がつかない。
一体これで、勘九郎(佐助)の神出鬼没ぶりにどれほど振り回されたことやら、、、(^▽^;)
大詰めで、その廻り舞台の一番上、数メートルの幅しかないのに、忍びの棟梁との大立ち回りが。
そこでなんとまあ、六法まで勘九郎は踏む。
さすがに二人とも、命綱は結んであったからまだいいが、ドキドキしてしまった。
一幕目は勘九郎お父さんにそっくりと思って観ていたが。
二幕目になると、誰を観ているのかわからなくなった。
勘三郎なのか、勘九郎なのか。。。
アドリブらしき、もにょもにょっと科白をいったりするのが、よく似ている、そのもの、と言い換えても構わない。
機会があれば、もう一度観たい。
このような舞台があったなんて!!
スペクタクル時代劇『真田十勇士』
東京公演は10月3日まで。
物販で買った六文銭手ぬぐい(^^♪ 500円
この会は何度行っても飽きない。
だが。
今回を持って、いったん終了。
おそらく成城ホールあたりに場所を変えるのだろうが。
北沢タウンホール、本当に改修工事の後、再開するのだろうか。
ちょっと不安。
なんだかキンシオタニのパフォーマンスのとき、やや不安に駆られてしまった。
さて、毎度のテーマ、この日は「夢」
夢で会いましょうがバックに流れる。
たゆとう、ゆったり、
もうひとつ、テーマが二楽師匠から追加。
永六輔さんを偲びたいと。時間がかかると。
で、二楽師匠がトリ。
遠峰あこが最初。
またも、4曲。もっとたくさん聴きたいな。
よかったのは、初めて生で、あの田口トモロヲ作詞の名曲
「かっぱ巻き」
を聴けたこと。
しかも、永六輔のお寺の会のエピソード付き。
なんでも、お寺の会によばれて、かっぱ巻きを演奏していたら、永さん乱入してきて
「君、面白いね!来週ラジオにでなさい!遠峰あこちゃんでしたー!」
と、そこで切られて、最後まで歌えたのは翌週のラジオだったと(^▽^;)
なんだか、らしいエピソード。
ネットで聴いたものより、遥かにパワフルで声もよく伸びていた。
やはり、あこしゃんリサイタルにいかないと、満足できそうにない。
キンシオタニの緩さも変わらず。
あれ、少し太ったかな?
絵をその場でどんどん描いていくが、かなり速い。
このスピードで一定のレベルを保つというのは、もちろん技巧、技術なのだが、たいした芸である。
で、ここがまた、彼らしいのだが。
その、速度をあまり人に感じさせない。
なのにどんどん、絵ができてしまう。
この人の描く天使は、もしかしたら、ベルリン天使の歌かな?
ちがう、かな?
トリの二楽師匠が永六輔メドレーで切絵を紡いで、ほわんと解放された感じになる。
いいひと時。
どうか再来年あたりには、北沢タウンホール、復活していますように<m(__)m>
試写会が当たってしまった!
そりゃあもう、いかなくては!
と、大した知識もなく、観にいってみた。
2015年版『このマンガがすごい!』オトコ編で第1位を取っている。
だが、連載になるまで、テーマが微妙ということで、紆余曲折があったらしい。
なるほど、たしかに。
小学生の社会構造、子供のずるさ、要領のいい立ち回り。
瞬時に大人の考えを見抜き、仲間を平然と裏切ってしまう。
これだよねえ、子供のころ、こういうのがどうしてもなじめなくて。
なんか浮いてたなあ。中学に入っても。
居場所がない子供時代って辛い。
アニメーションが、とても綺麗だ。
池の水、鯉、雨、、、水と水にまつわるものが、どれも美しい。
いま気が付いたけど、水が重要な鍵だったのか。
公式サイトに字幕上映決定とある。
たしかに。
手話のシーンに字幕があれば、作品をもっと深く味わえる。
ヒロインがとてもかわいらしい。
つい、かまいたくなるような、意地悪したくなるような。
美少女である。
そういえば、小さい頃、よく遊んでいた男の子のお母さん、こういう風だった。
きれいで、やさしくて、不自由なのに、ちゃんと名前を呼んでくれたひと。
終盤ぼろぼろに泣いた!
しばらく鼻声が続いてしまい、かなり困った。
やられたわ。。。。
先月の予告通り、菊龍師匠の稽古会へ。
今回は正しく迷わず、会場に辿り着けた。
まずは、よかった。
師匠、若葉色の絽のお召し物。
この日は三席。
まず、おそらく聴いたことのない、
「鏡ヶ池操松影(かがみがいけ みさおのまつかげ)」
圓朝作。
怨恨、祟りの話。
なんだかねえ、こういうお話って怖い。
呪いで人が死ぬか、それも複数でって、考えれば、あり得ない筈だけど、、、
いやあ、人間の思念は深いから、そういうことも、ないわけじゃない、かも、しれない。
と、気持ちが揺れ動いてしまうのは、すでに圓朝の術中に絡めとられているのかな。
随所に古今亭流と思われるリアルさがちりばめられていて、それが細密に恐ろしさを積み重ねる。
ふと感じた。
いまの作家に例えたら、楳図 かずおって近いかもしれない。
あのいつまでも続いていく恐怖。
終わって、「ぞろぞろ」
気楽で楽しい噺。ほっとする。
そうか、こういうのって、ファンタジーともいう。
そうしてみれば、落語って、ファンタジーが定型のひとつにある。
このオチ、好き。
ちょっと瘤取り爺さんみたいになったら嫌だなあと心配していたら、そうではなかった。
ふたりがお参りにいくのが、お岩神社。
稽古会終了後の雑談で教えていただいたのだが、そもそもあの神社は貞女の鑑だったお岩さんにあやかれるよう、人々が願いを込めて建立されたとか。
え、全然違うじゃないの。
鶴屋南北ががらりと変えてしまい、それが後世まで伝わってしまったなんて。
ひどいな。
南北先生、ちゃんと訂正文書いてくださ~い。
庶民の切ない祈りを恨みにすり替えてはいけませぬ。
最後は「秋刀魚火事」 で手堅くしめて、この日は終了。
それにしても、休憩なしで三席ずっと正座って、菊龍師匠、大丈夫なのだろうか。修行されているとはいえ、たいへんなことである。
来月は井戸茶碗らしい。