監督:ジョン・キャロル・リンチ
主演:ハリー・ディーン・スタントン
2017年 アメリカの映画
逝ってしまったんだなあ。
なんと、残念なことであろうか。
それにしても、91歳なんて、信じられない、立ち姿の美しさ。
前回観たシーモアさんも、撮影時は88歳で、現在91歳なんだとか。
劇中の主人公のセリフやエピソードは、ハリー・ディーン・スタントンが語ったことや日常の口癖とあった。だからなのかなあ、物語がとても身近に感じられたし、変な人なのに可愛くて、周囲に愛されているというのも、説得力がある。
監督はデヴィッド・リンチの息子で、お父さんのデヴィッド・リンチもラッキーの親友役で出演している。
それにしても、初監督作品って、完成度高すぎ。次回作が楽しみだが、もうその作品にラッキーが出てくることはないんだなあ、、、
エンディングに流れる曲が軽くて楽しくて、監督の尊敬の気持ちもたっぷりこめられている。
死も無も、悪くないよね、と言いたくなるような終わり方。
もしもあの世で会えたなら、サインをねだってみたい。
そして、きっと拒否られるが、多分それがうれしい筈♪
パリ、テキサスがまた観たくなる。
この人なしでも名作だったかもしれないが、この人が演じたからこそ、不朽の名作になったと、はっきり言い切れる。
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CDほしいなあ。
サントラ。
おととい、アップリンクで鑑賞したが、これはサントラがないといけない!って部類の素晴らしい音が常に流れている。
まるで、シーモアさんの話し声も動きもなにもかもが一つの音のための音楽。←作品中のお話、シューマンの言葉を借りて。
仕方ないので、ユーチューブミュージックにありがたくも収録されているこの映画のサントラを聴きながら書いている。
CDよか、レコードがいいよ〜。とりあえず我慢しちゃうけど、もっと優しい音色だよ、絶対に!
2014年 アメリカの映画
監督:イーサン・ホーク
主演: シーモア・バーンスタイン
イーサン・ホークが仕事で行き詰まったとき、シーモアさんに出会ったとか。それがどれだけ救いになったか、イーサン・ホークが熱量も高く語る。そんなにたくさん、彼は登場しないが、畏敬の念は画面の隅々に宿っている。
ドキュメンタリー。
華々しい成功を収めていたシーモアさんが、ある日、演奏活動をすっぱりやめて、自分の納得いくスタイルの音楽活動をするようになった。そして、数十年、ということでいいかな?
あー、いくらドキュメンタリーでもこれ以上はいけないね。
とにかく音楽が素晴らしい。
シーモアさんの人柄と音に対する誠実な姿勢、後進への暖かで的確な指導。
褒め言葉が素敵。わたしより上手く弾くとは許せないね、とか。
あんなことを言われたら、どんなに下手くそでもどんどん上達しちゃう。上手かったら天上の音楽も奏でられるようになりそう。
心の中に綿があるとしたら、その綿が清浄な水にしっとりと濡れて清らかになるような、そういうピアノ。
シーモアさん、ラブです。
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2003年公開、日本の映画。
監督:黒沢清
出演:浅野忠信、オダギリジョー
すごーく変なカッコしてる。
貧乏なのに、このような高い服買えるわけがないな、さすが映画だな、でもなんか、リアルっぽい、ますます変だな。
変だけど、合ってる。
なんというか、これでもう作品の流れというか雰囲気というか、そうしたものを一角構成している。
衣装デザインは北村道子氏。
キャシャーンの衣装も手がけている、著作もある。伝説の方とお見受けした。
オダギリジョーも浅野忠信も若い。
オダギリジョーはまだまだ仮面ライダーの名残っぽいところもあり。
そういえば、まったく唐突ながら、私の職業は古物商なのである。藤達也が劇中やはりそう。そして、修理とかやってて、あーわかる〜と、共感しばし。時々大御所が最底辺の仕事といってのけるが、まさにその通りと、再確認をしたのだった。
関係ない話、ごめんなさい。
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また観る機会が巡ってくるとは!
今回ばかりは武漢ウィルスに感謝しよう。 が、もちろん、今回に限る。
以前のブログを読み返してみた。
今度もほぼ同じ感想だが、せっかく書くわけだから、新たに発見したことを綴ってみよう。
と、いきなり気負いこんで、どうしていいか先が読めなくなった^^;
やっぱり、すごく好きな映画だ。
何人か友人知人に勧めたりしていたが、ううん、この感じを平然と勧めちゃえるか、私、図々しい奴かもしれん、と、再確認をした。
なかなかきついシーンもたっぷりだが、それがあっての、生きてていいというメッセージに繋がるわけだから、それはそれでよいわけで。
美しい。
トコピージャは、当時もいまも、あまり変わりがなくて、監督のご両親の店だけは撮影時作ったんだとか。
数年前に観たので、すっかり忘れている場面も多々あり、ちょっと得したような、そんなはずはないのだが、、、
お母さんのおっぱいは、何度観てもすごい。
輝くお母さん。素敵だな。
ホドロフスキーは神を信じるとか、信じないとか、そこいらを言及しなかった。ただ、母は、こうだよ、父はこうだよ、と。
宗教ってなんなんだろう。神ってなんだろう。とりあえず、苦しいときの神頼みはよくやってる。
ところで、過去記事に匂いがしたという件があったが、今回、たぶん、イワシではないかと。あの腐ったような。生き腐れと言われるあの臭気だったんではと。
期間中、もう一度、観よう。
監督、若々しい!
2013年
チリ映画
ホドロフスキー
2014年 ノルウェーの映画
監督:ケネス・エルヴェバック
家で鑑賞。
いつか観た「リトル・ダンサー」に似てる。
あちらはフィクション。
この映画はドキュメンタリー。
主人公は3人のかわいい男の子たち。4年間を追っているので、終映のころには、すっかり素敵なお兄さんたちになっている。
中学卒業間近にそれぞれ進路について考え、親も学校の先生も、希望を踏みつけにしないところがいい。日本なら、親から先生から、こぞって、バレエでは食べていけないと、潰しにかかるはず。いまは日本も少しは違うだろうか。違っていると、いいけど。
ノルウェーに本格的なバレエスクールがあるのには驚いた。バレエはもちろん、バレエに必要な知識のための授業もあり、スクール卒業時は大学受験の資格も得られる。さらに、無料。
文化を大切にしている国である。
ただいま、文化をほろぼすべく動いているように思えてならない我が国政府とは雲泥の差がある。
いや、まったくのところ、美しさに堪能するとともに、日本への失望感を新たにした。
楽しくて明るくて、前向き〜な映画だった。
ただ、いまは残念なことに、密なる場所はご法度!
いっちゃいけないって言われてるし、もし、いったら白〜い目で見られてしまう。
それでもいきたいものは、いきたい!
てなわけで、マスクに帽子、二重の手袋でしっかり防備していってきた。もちろん、混んでたらすぐ帰ろうと。
そしたら、一列にひとり、合計5人の観客。
これなら、密とはいえない。
おっけ!
と、マクラが長くなったけど。
ヘアスプレー、いいねえ、ミュージカル。
こういうときに、こういう映画って、いいチョイスだったと、自画自賛^^;
グレイテストショーマンでとても素敵だったザック・エフロンがあの作品よりも少し若くてウィンクが上手な高校生役ででてくる。
しびれるわ〜。
1962年のボルチモアが舞台。
なんだかなあ、今も差別はなくなってないし、むしろ、トランプになってから、そういう映画が急増してる。あまり観ていないけど。
こういう形で伝えて貰えるとなんというか、ありがたい。
ジョン・トラボルタにびっくり。
観終わっても、え、どこにいたの?なのだった。
この人、役者としてはちょっと大根かな?って思うときがあるんだけど、そこがなぜかよかったり。
なんというか、嫌いじゃないというか好きなほうかも。
今回はうっかり騙されたけど、なんで気づかないまま終わったかな?不思議。やるなあ、トラボルタ。ああ、あまりにも弾けててわからなかったんだな、きっとそうだ。
2007年 アメリカ、イギリス
監督
:アダム・シャンクマン
音楽
:マーク・シャイマン