2025年11月5日水曜日

*ピアノフォルテ*2021ショパン国際ピアノコンクール

最強の敵は自分の中にいる
最高の神も自分の中にいるはず
LEFT BANK 左岸 鈴木慶一

優雅で美しく壮絶。
戦う敵はわんさか山のようにいるけど、心の状態をどう保つかが鍵になる。

2021年のショパン国際ピアノコンクールのドキュメンタリー。
監督はヤクブピョンテック。ポーランド映画。
出演しているのは2021年のコンクール出場者のうちの6人。入賞者もいれば、脱落者もいる。レオノーラアルメリーニが賞金を貰ってもセラピーに使って終わりかも、というようなことを話していたが、うん、そうだよね、無理ないよね、と感じた。レオノーラは中でも元気がよく、弾いている姿も明るいが、やはり常に自分と戦っているのが、この一言でわかるような気がした。
最終予選の演奏は6人全員のピアノを見事に違和感なく繋いでいる。みな素晴らしかったが、取り分けラオハオのピアノがよく、自然と涙が出て止まらなくなった。それにしても、チラシやポスターの女性は誰?とうとうわからなかった、残念。


2025年11月1日土曜日

*国宝*3時間の長丁場

 漸く決心して、観てきた❣️
よかった。
歌舞伎好きなので、ああいうところが、きっとあんな感じになってて多分嫌、という具合で迷っていたら(歌舞伎警察かも。ごめんなさい)、團十郎さんが素晴らしいというので、行こうと決めた。だが、なかなかスケジュールが合わず、、、そうこうするうちに近所の映画館にかかったので、もう大丈夫と思ったら、なんといつの間にか1日一回朝だけの上映でまたも難航。昨日幣もとりあえず手向山とばかりに駆け込んだ。

監督:李相日(フラガール)
主演:吉沢亮、横浜流星

主演のお二人は一年半、稽古をしたとか。
原作者の吉田修一氏は3年間黒衣になり、歌舞伎舞台の裏方を勤めたとか。苦労話がたくさんありそう。きっと表に出ているエピソードは氷山の一角。
おかげで、良い映画を観せていただき、ありがたき幸せ🙏
少し映像のスピードを速めてあるといった話も読んだ。人間が理解できて違和感のない速度、だそうで。
花井半次郎の番頭さんでいいのかな?さりげなくいい味わい。なんていう役者さんだろう?東宝の人?
舞踏の田中泯さん、多分人間国宝の故中村歌右衛門さんがモデルだと思うけど、あれはもう絶対、歌右衛門さんが入ってた。役になりきる、ではなく入っている状態。イメージぴったり過ぎて恐ろしい。いつも傍らに二尺くらいの美しい市松人形が座っていて、お願いです、アップで見せて❗️ 泯さん、パーフェクトデイズのときも印象的だったけど、実にいい役者っぷり。
さて、原作も読んでみよう。

2024年2月28日水曜日

*パーフェクトデイズ*そう、ヴィムヴェンダース監督❤️

よすぎて何をどう書いたらいいのか困ってしまう。
カンヌで賞を貰った役所広司はもちろんいい。
柄本時生もいいし、田中泯はリアル。
アオイヤマダは素晴らしいし、中野有紗は一生懸命で上手い!
3日間で2度劇場へ通った。多分、あと1回はいく。
ネットで観るのも手軽だが、映画は映画館でなるべく観たい。
それにしても、最近は上映中にお喋りをしている人が大抵いて、集中できないことがある。コロナで軟禁されている間に、家で観ているときの癖が抜けなくなってしまったのかな。残念。

サントラが欲しいが、出ていないらしい。
そのうち出るといいけど、、、
うし、ルーリード🩷

ヴィムヴェンダース監督作品
主演:役所広司
2023年、ドイツとの合作映画

今まで、特に意識していなかったトイレ清掃業がこういった流れでされていたと知り、ひとつ知識が増えた。
いつも綺麗に磨いてくださって、ありがとうございます♪

ヴィムヴェンダース監督へ
この度は失われていく東京の木々を登場させてくれましたね。うれしいです。
もうこの光景はなくなってしまうかもしれません。
東京は街路樹から公園の樹木に至るまで、ほぼ伐採の危機にあります。本当に貴重な景色です。監督もどうか忘れないでくださいね。

⭐︎三遊亭志う歌独演会⭐︎2024,2,11⭐︎新版圓朝一代記、文七元結

昨年に続き2度目の三遊亭志う歌師匠独演会。
今回は新版圓朝一代記、文七元結の二本立て。
開口一番は三遊亭まんとくん。童顔なのか、とてもかわいい。お客が笑うと、よしウケた!って表情になってわかりやすい。
噺はひらりん。ひらばやし。何度も聴いてるけど、この度は鈴々舎馬るこ師匠以来の面白さだった。

で、圓朝一代記。
創作した噺が20、そのうちものになったのが5話ばかり、と。
いやいや、圓朝を採りあげる時点で、既に末恐ろしい。
かの圓朝、でもなにも知らない。こういう人生。苦労人なんだなあと、改めて驚いた。もっと長く前後編で聴きたい♪

中入りの後は、文七元結。
笑わせたり、泣かせたり、自由自在の話芸。楽しい。
携帯鳴っても怒らないでね、って、優しい。
つい油断して、ペットボトル落としてしまった。ごめんなさい🙏
吉原の佐野槌の女将さんが際立っている。旦那の形見で拵えた道中に入った五十両をさらっと渡して、期日までに返さなかったら、あたしは鬼になるよ、って鬼みたいでぞっとする。
そういう中で約束してお金を受け取って、なのに人助けでぽんと出しちゃうって、なんなの?江戸っ子って一体、、、大好きだけど、なにゆえ?
番頭さんが吉原細見みたいで面白い。
お内儀さんはちゃんと着物を着させてもらえたのかな、気になるな。
色紙、家族がめでたく当選❤️
美しい字。

2024年1月18日木曜日

*朗読歌劇ーミニコンサートありーユメノウキハシ*そらのおと主催1/12

原田佳夏作
朗読歌劇
ユメノウキハシ
そらのおと主催

出演
日高恵…朗読と歌
杜哲也…作曲とピアノ
菅野千怜…ヴァイオリン
足立浩…パーカッション🥁

神楽坂のライブハウス、THE GLEE にて。

コロナ騒ぎの前、一度座付作家の原田佳夏さんにお誘いいただき、2018年の「シュトラウスのワイン」にお邪魔させていただいた。
その際、ちょっと大人な雰囲気と小洒落た感じが好きになり、数年を経て、久々音を観る♪
此度は配信なんぞも加わって、いや、時の移ろいは侮れない。
配信っていい。
行けなくても、家でゆっくり参加できる。
スタンディングとかもしなくていいし、楽。
もう、ライブで2時間立ってるのはキツい、、、


今回はヴァイオリンがプラス➕
ヴァイオリンはCDだとギザギザな音になるから、できるだけライブで聴きたい。
とても素敵なヴァイオリニスト菅野さん。
なにがって、演奏してるとき、微笑み加減なところが素晴らしい。ヴァイオリンがうれしそうな音になる。
あんな風に奏でられたらいいなあ。

日高さんの声に、ピアノ、パーカッション、ヴァイオリンが絡む。ずっと聴いていたい。

劇は落語の元犬に着想を得たものとか。
投扇興や幇間など、随所に江戸の匂い。ライブハウスが神楽坂というところも、効果をあげているような。
大友克洋のショートアニメ火要鎮」にも投扇興、出てきたっけ、あれはとんでもないことになったな、など思い出し。
終わって外に出ると、日本人だらけで、おおっとなる。
浅草とだいぶ違う。
どちらがいいとかではないが、日本人、もしかして浅草から追い出された?


*浅草公会堂「新春浅草歌舞伎」2024,1,3午後の部*今日だけは!

2024年、初観劇。
やっぱり歌舞伎が観たいよね、新春なら、若手歌舞伎が観たいよね!ということで、お正月の妙に賑わう浅草へ。妙じゃないか、浅草のお正月って日本中から矢鱈人が集まるんだった。で、更に外国の観光客もたくさん。皆さん、いっぱいお金使ってね。

4年ぶりに『お年玉〈年始ご挨拶〉』復活ということで、この日は中村米吉さん。
今日だけは、今だけは、どうぞ楽しんでいってください、と。
しっかり楽しませていただいた。
米吉さん、魚屋宗五郎で、城の召使おなぎに。凛として、美しい。
今回で尾上松也、中村米吉、などの主だった役者が降りるとか。ということは、莟玉くんが来年は中心メンバーになるのかな?今回、出番がやや少なかったので、次回は多いとうれしい。また連獅子が観たい。
普段観る歌舞伎は、それなりの年齢の役者さんが、それなりの役柄を演じていることが多いが、浅草の若手歌舞伎は、お若い方々が、お年寄りの役を演ったりするのが、とても面白い。
また来年も観にいけるといいなあ♪

2023年12月10日日曜日

*ゴジラ−1.0(マイナスワン)*特撮かっこいいです

 少し前に観た映画。
感想書くのが遅くなってしまったが、楽しくなかったとか、そういうことでは全くなくて、ただ時間を作れなかっただけ。

面白い。とてもよかった!
まだ1回しか観ていないが、機会があれば、もう1回は観たい。

監督脚本 山崎貴
主演 神木隆之介、浜辺美波

ちょっとだけ。
正面からのゴジラが何気多くて、鼻の穴とかついつい見て、笑いそうになる。今度のゴジラはちょっとデブ。
監督が意図しているかしていないか、わからないが、笑いを誘うシーンが時折ぽろぽろ。くすっと吹いてしまうが、これはただの不謹慎というものなのかもしれない。が、山崎貴監督なら、狙ってそうしているということも、あるんじゃないか?
ゴジラとなると、役者のみなさんも、力が入るらしい。堪能させてもらった。
浜辺美波さん、仮面ライダーの緑川さんと同じ役者さんなんて到底思えない。引き出しの多い女優さん💓
後半はノーラン監督のとある作品のようだった、、、、

2023年9月1日金曜日

⭐︎三遊亭志う歌独演会⭐︎得した気持ち

近場で落語って、とてもいい。
出かけるとすぐに会場。
少しすると、誰か出てきて、噺が始まる。
今日の開口一番は入船亭扇ぱいさん。七福神。好きな八五郎の噺。でももしかしたら、演じる噺家さんによっては、くまさんとかにもなりそうな。
なんと柳家三三師匠は初聴!すいません🙏
このあとは池袋演芸場で、トリだとか!
スッキリしました。ありがとうございます!全くその通りです。
噺は元犬ってことでよいですかね?
で志う歌師匠、出てくる。なんていう題だったか、ケチケチ商家の大旦那と三人の息子が、大旦那のお弔いについて丁々発止。師匠は歌武蔵師匠ということなので、やっぱり喉がよいんだなあ。大ウケ。そうそう、題は片棒。
中入り後はかわゆいマジシャン小梅さんのやや手元が危ういマジックから終いの中村仲蔵へ。仲蔵ってなると聴かずにはいられない。泣かせてもらった。もう少し緩急つけるといいのかも。これから応援したい、できたら、柳朝師匠とご近所対決していただきたいな。

*君たちはどう生きるか*宮崎駿監督最新作

原作が好きだったので、そして宮崎駿監督でもあるし、とりあえず。たまには話題作を観るのもよいね、ということで、近所の映画館へ。

2023年公開 アニメーション
宮崎駿監督作品

まあ大それたことは書かないが、なんというか、現在までの監督の集大成のような、ストーリーと雰囲気はノーラン監督のアレ←書かないどく🤫、に似てるなと。

自伝的要素:両親と主人公の関係が、原作とはかなり違うので、これは全く違うものになるらしい。もしかしたら、監督の子供時代が反映されてるのかなと考えながら観た。

相変わらず、声優さんというより、役者業を主な生業にしている方々を採用しているが。
とても上手で、もういっそ、そちらを本業にしたほうがいいのでは?という方もいれば、一応及第点だけど、その言い方では救いがなくない?という演技の方もいて、、、
こういう起用は、制作する上での条件なのだろうか?
じゃないと制作費出ないのかな。
アニメーションの声は実際の顔がイメージできる人じゃないほうが、好み。だって今観ているのは、アニメなんだもん。画面に集中したいわ〜

てなことで、きりこさん、よかった!

2023年8月20日日曜日

⭐︎私たちは何者?ボーダレス・ドールズ⭐︎松濤美術館にて

古人形を常日頃商いする身としては、やはり行かなければならない展覧会である。というのは大義名分で、単に観たかった。
夏休みだしお盆だし、混んでるだろうなと、やや引き気味で会場へ。
松濤美術館は久しく行っていない。渋谷から歩く道筋も覚えていない。井の頭線をたった一駅使う。こちらも渋谷駅大改装以来利用していない。乗り換えがかなり難しく、気分はもう観光。なんだかね、東京中がめちゃくちゃに壊されていて、渋谷もね、一緒だね。
ああ、はなから脱線。

本題。
今回の目当てはチラシ主役の女の子、村上隆Ko²ちゃん、人間国宝生人形の安本亀八が幾つか出ているのは絶対に見逃せない、ほかツイッターで見かけた松崎覚氏のドストエフスキーも気になる。
人形代(ひとかたしろ)から観ていくはずが、左右逆になり、リカちゃんからになる。気づいて人形代から改めて。
今まで、人形代、とは言わず、形代、と言っていたが、ここにある念の籠ったものたちは、ヒトが最初に冠されるべきものだなと。三つに割って池の底に沈めてあったって、怖いよ!
オシラサマ、静鎰にして強げなものを秘めていそう。台の漆塗は後世のもの?
年代ごとに展示分けしていて、観やすい。しかもケースをやや中央寄りに設置してあるので、後ろも観ていい。なんという親切な。
見物客はまあまあ多いが人酔いするほどではないので、一つ一つの作品をじっくり堪能できる。しつこいくらい、裏を検める♪
平櫛田中も堀龍女も、ぐるぐる廻る。うれしすぎる。素晴らしい松濤美術館。
ずっと気になっていた松本順先生の人形。安本亀八作。髭はご本人の本当の髭だそう。この方が大磯ロングビーチを開いてくれたから海水浴ができるようになったとか。実にきりっとした佇まい。吸い込まれそう。瞳、足元、姿勢、写真も見たことがないのに、なぜそっくりだ〜って思ってしまうのかな?
この松本順の人形あたりから最後の村上隆までの流れが大きな見せ場になっていて、四谷シモン作のルネ・マグリットの男、松崎覚作ドストエフスキー、天野可淡作の擬人化された猫、その他の迫力のある人形がぐいぐい迫ってくる!
行ってよかった。
できれば自分へのお土産ってことで、絵葉書とかクリアファイルとかボールペンとか、買いたかった。
ミュージアムショップ、作ってくださーい。

2023年8月17日木曜日

*コンペティション*ペネロペ・クルスその2

名画座にて2本立て。
疲れるから迷ったけど、まあたまにはいいか。
観たことない役者さんだし、美人だし、ということで。
しっかりまとめて、2本観た。
監督:ガストン・ドゥプラット、マリアノ・コーン
主演はペネロペ・クルス、脇にアントニオ・バンデラス、オスカル・マルティネス
スペイン、アルゼンチン合作
2021

いやいや、もう、笑っちゃう。だって、みんながみんな変なんだもん。
え、パラレルマザーズと全然違うんですけど、ペネロペさん♪
なんて芸達者なのぉ。
そして、なぜそんなに頭髪が爆発しておられるの?
惚れるぜ、姐さん。
アントニオ・バンデラスのぶっ飛んだシャツがダサくてセンス超えててよい。蒲田行進曲の銀ちゃんのネクタイみたい。

劇中劇が面白い。ほんとにこの小説ってスペインでは存在しているのかな、ないのかな、あるなら読んでみたい。セットも映画というより舞台のよう。
でもって、映画の話もめちゃくちゃなら、劇中劇もすこぶる奇妙。
こういう監督だとスタッフも役者も大変だよねえとか、同情していると、しっかり楯突いてくる主演男優ふたり。
そりゃそうだろうとも。
だがそれにしても、なんでこんなに3人ともわがままなんだ。
いいねえ、楽しいったらない。もしこの監督のマネージャーになったりしたら、きっと胃潰瘍になっちゃう。映画だからこそ、笑っていられる。
小気味良く物語が進むけど、終盤がまた一筋縄ではいかない。
なにげに挟み込まれたシーンもしっかり伏線になっていて、ありゃりゃ、そう来たか!と驚く。
ペネロペクルスの家ってことなのかな、障子があって、ちょっと和風。あの家のセットって、配信とかでは広さが見えてこないねえ。 
ブラック・コメディだけど、画像も物語も奥行きのある作品。

2023年8月15日火曜日

*パラレル・マザーズ*ペネロペ・クルスその1

スペイン、フランス合作映画
2021年
監督:ペドロ・アルモドバル
主演:ペネロペ・クルス
スペインってこういう風景なのか、行きたかったなあ。もう行ける機会もないだろうなあ、と、随所で残念がっていた。景色や空気の色がからりとしている。ちょうどこの重いテーマを背負った映画が、あんまり重たく感じないうちに、むしろ、お、いいじゃん!よし明日もがんばろ、となって終わっていくのにも似た雰囲気。
ペネロペ・クルスは初めて。今までご縁がなかった。優しそうな人。
ここでは、きちんとして自分の足で立ってる女性の役。
仕事のときはきりりと勇ましくたおやか。加えてお友達の社長さんもかっこいい男気のある女の人。
もう一人の主人公とも言えるミレナ・スミット。新人?だろうけど、大女優の前で臆することがない。それだけで立派だ。しかもチャーミングで、ディオールのジャケットを軽く着こなしてとても素敵♪
産院でのマタニティもよかった。地模様が刺繍なのか、少し立体的で可愛らしく、気持ちが和らぎそう。
スペイン内乱のことがもう一つのテーマだけど、できればこちらのみでアルモドバル監督に撮って欲しい。できるだけ早く。この内乱が世界大戦、二度の原爆での大量虐殺となっていった、負の歴史を記憶にはっきり留めるために。
ペネロペ・クルス2に続く 〜コンペティション〜

2023年7月27日木曜日

⭐︎ネットで観た映画⭐︎デリシュ、きっとうまくいく

〜最近ネットで観た映画〜

*デリシュ
画像も音楽もストーリーも全て⭕️‼️
映画館で観たかった。
機会があったら是非💓💓💓




*きっとうまくいく
王道のボリウッド映画。
以前キネカ大森で観た。今回2度め。
インターバルをいつでも取れるのが気楽でよい。
不憫なジョイが可憐。

2023年7月26日水曜日

*ことの次第*画家でいうなら前作(まえさく)?

ヴィムヴェンダース監督作品
モノクロ
1982年
西ドイツ、ポルトガル、アメリカ

前半、後半で、タッチが異なる。が、見通しの立たないなんともやり場のない、揺れているような感覚は共通している。
コッポラ製作のハメット(ヴェンダース監督)の撮影中断の最中に撮られた作品。
それで鬱々としているのかな。
この2年後1984年が、なんとなんとロードムービーの名作パリ、テキサス。

前半は、映画の中で映画を撮ってる。B級っぽくて面白そう。1964年のSF映画のリメイクらしい。ポルトガルロケ。ポルトガルには行ったことがないが、食べ物が美味しそうなイメージ。残念ながら、ちゃんと食事を摂っているところはなかったような、、、
で、続きを期待して観ていると、急に劇中、フィルムがなくなり撮影が終わってしまう。

主人公、なんとか撮影を再開しようと、後半はロスアンゼルスへ行くが、ここからはまるで違う映画のよう。ロードムービーのようで、サスペンス風味もある。そうか、フィルムノワールっぽいのか。あまり食欲をそそられないハンバーガーらしきものなど出てくる。
ううん、どうするの、主人公!って心配していると、唐突にまたも終わる。

前半も後半も急に終わる。が、それはそれでいい。
ただ、音楽が。曲自体は悪くないけど、一曲延々使い回すのはやめたほうがいいかも。
全体的にB級のノリなのに、ヴェンダース節は損なわれていないのが、素敵。



2023年5月23日火曜日

*薔薇の名前*この映画、なにをおいても美しい

公開時観て以来、ずっともう一度観たかった。
やっと念願叶って、じっくり鑑賞した。
だがやはり、細部ですっきりできないところが残ってしまった!
あのシーンは一体、、、
これは今後の機会に委ねるとしよう。生きてたらね。というか、そんなに好きならブルーレイかDVD、買うべき。
 
ショーン・コネリーとクリスチャン・スレーターの間合いというか、呼吸というか、絶妙。 


1986年:フランス、イタリア、西ドイツ
監督:ジャン=ジャック・アノー
衣装: ガブリエラ・ペスクッチ
原作はウンベルト・エーコ
原作は世界で5500万部も売れたとか。でも、作者エーコは自分の作品中最も最低と言っていたとか。それって、謙遜なのか、本心なのか、ジョークなのか。
 
とても寒そうな14世紀のイタリア。出てくる人、全員、靴下とかない。足、冷たそ。
それでも教会の人々は厚着だが、庶民はほぼ裸同然。なのに税は取られている。まさに人扱いされていない。家畜も人も家畜同然、のような、、、、
アドソは修道士は恵まれている、と心の中で呟いたりしている。
 
クリスチャン・スレーターが演じるアドソは美しく可憐で、ときに少女のように初々しい。そりゃ修道院だったら、さぞ目立つであろう、ときめく輩もいるであろうと、なんだか妙に納得してしまうのである。
 
ラストの訳が初見と違うような気がしているのだが、記憶違いだろうか。まったく逆なんで、ここは原作を読むべきときが来たのかとやや嬉しくも困っている。だって困るでしょ、あの長いしかも翻訳物に手をつけなくてはならないというのは、読書好きでも清水の舞台から飛び降りる心地。とりあえず、書店で物色してみるつもりだが、読了できる自信がない。
 
ショーン・コネリー。ジェントルマンだし、サーだし。この作品と、アンタッチャブルと、インディー・ジョーンズのサー・ショーン・コネリーがとても好き。ここでは修道士のフードのついたマントの着こなしがツボ。アドソと二人で相談しているときとか、ストーリーの複雑さもさることながら、衣装のラインが美しくて目が離せない。
そう、この映画、気持ち悪い場面もあるけど、それを補って、美しい。
ほんとうの主役と言えるかもしれない、ラビリンスな図書館にも、どきどきした。

2023年5月8日月曜日

*マリリンとアインシュタイン*1985年公開

1985年 アメリカの映画
監督: ニコラス・ローグ
主演:テレサ・ラッセル、マイケル・エイミル
原作:Insignificance テリー・ジョンソン作
 
Insignificance〜インシグニフィカンス〜無意味、取るに足らない、ささいなこと、
 
ううん、原題と日本公開のタイトルのイメージがあまりにも違いすぎて、観終わって何日か経つけど、未だ戸惑っている。原題にもう少し近づけて欲しかったなあ。だってイメージが違いすぎる。
マリリンとアインシュタインというタイトルだと、これはもう、主観に過ぎないけど、楽しいふわふわっとした映画、って感じがする。きっとそこを狙って、当時このタイトルにしたんだろうけど、それって観客への裏切り行為じゃないかと。
 
誰も理解し合えない、幸せになれない、不条理。
で。
やっぱりマリリン・モンローがすごく可哀想。救いがなくて、ほかの登場人物はしょうがないね、それも、って思うけど、彼女に至っては悲劇。なんなんだ、一体。
ディマジオって、もう少しお利口だったのでは?あ、映画だから、そこは仕方ないかな。口は悪いけど、優しい。だけど、うまくいかない。
 
おもな登場人物は4人。
マリリン・モンロー、アインシュタイン、ジョー・ディマジオ、マッカーシー上院議員。はっきりと名前は出てこないから、らしき人物ってことで。
マッカーシーってやだ。トランボを追い詰めたグループの筆頭。今作はマリリンに最低なことをする。
ラストはなんとも。このあたりがクローネンバーグとかに影響を与えたとかなのかなあ。
チラシが怖い。

*下丸子らくご倶楽部*文化の森出張編♪2023,4,28

久しぶりの落語♪
下丸子で開催されていた会が、会場のリニューアルに伴い、こちら文化の森へ出張。このまま文化の森になったりするのかな?もしそうなったら、時々行けてうれしいけど、下丸子の人には気の毒かも。ここは以前大田区役所があったところで、現在はちょっとした劇場や図書館、スタジオなどの入る、複合施設になっている。
会場自体はなかなかいいけど、周囲に飲食店がほぼ、、、ない。演者さん、打ち上げとかできなくて、不便だろうな、コンビニもやや遠いし。
 
トークに続き、若手バトル、でまたトーク。あと、一人ずつ。途中、中入り挟む。彦いち師匠、前聴いたときより、こなれたというか、聴きやすくなったというか。6人で2時間ちょっとか。一人の持ち時間少ないのも仕方ない。浅草と同じくらいの持ち時間。
馬るこ師匠、元気なかったけど、大丈夫かな。あまり笑ってなくて、心配。
馬風師匠の看病が大変だったのかも。
志ら乃師匠の反対俥、面白かった。
次回は6月16日

*シン・仮面ライダー*やっぱりこれは観ないとねえ!

観たいなあと思いつつ、日が経ってしまった。
劇場に行ったのは4月の終わり。ゴールデンウィークにかかる少し前。
既に公開から1ヶ月以上経過していたので、そう混んでいなかった。
入る際、お土産もいただき、うれしい限り。

監督・脚本:庵野秀明
主演:池松壮亮
そして、あーやはりな、塚本晋也監督出演してる。最近はすっかり役者業だが、また撮らないのかな。野火はちょっと苦手だったけど、初期作品はとても好き。地獄町小便下宿にて飛んだよ、塚本さん、セルフリメークしないのかな。してほしいな。主役は柄本佑さん、似合うね。あまり若い人だと、微妙に似合わなそう。って、めちゃくちゃ脱線した。。。これ読んで、お、そう来たか、なんて手を叩く人、いるかな、いるだろな、ちょびっとくらい、、、
 
怪人がたくさん出てくる。みんな〇〇オーグと凝った名前が付いている。サソリオーグとハチオーグ、いいな。あと、ハチオーグの下僕のひと、ちょっといい。たしか、イワゴウさん。
Kは哀しい。声は松坂桃李で、これもまた、哀愁を誘う。
 
前の2作と比べると、巨大化したりしないからか、こじんまりしている。仮面ライダーだからね、そうなるよね、でも、血糊キモい、ホラー苦手なんで、そこはうっくってなる。だが、その分、リアルさが増すというか。
 
ほんと、どこかにこんな風に悪者退治をしてくれるヒーローいないのかな。といいつつ、この悪者たちも、なにか暗くて辛いもの、背負ってたりして、勧善懲悪ってなんなんだろう。それこそ、常々庵野監督が言ってることか。
 
こんどは帰ってきたウルトラマンだったっけ? 
噂では金子修介監督だとか。
ぶっちぎりの怪獣映画でここはもう、ぜひともトドメを刺していただきたい。
エンディングの子門真人にしびれる。
兄貴亡きいまこそ、アニソン界に復活していただきたい。

2023年4月23日日曜日

*カラヴァッジョ*ヘビーだった観てよかった

1986年 イギリス映画 
監督:デレク・ジャーマン
主演:ナイジェル・テリー、ティルダ・スウィントン
テアトル系開催中の12ヶ月のシネマリレーのうちの1本。
リレーが中途で度々上映されなくなり、一体どうなっちゃうんだ?と気を揉んでいたところ、漸くキネカ大森にやってきた。
で、これはラインナップ中の迷いの1本だったが、リレー再開をかなり待ったことではあるし、 観ておこう、となり。
結果、大変キツめの作品だったが、決心してよかった。    
 
カラヴァッジョの制作風景がなかなかに凝っていて、それでいて少々の違和感もあり不思議。
モデルと背景は驚くほど作品そのものだが、なぜなのか、まだ下絵だから、という意味なのだろうか、監督の考えによるものか、描いているキャンバスの絵は全体にひたすら黒いか、赤黒く、ぎこちない。弟子のエルサレムが擂鉢でごりごりやっている赤い色とも少し違う濁ったような黒と赤の色。
そうした中で、地上に降りたアモーレだけは作品が登場している。はっきりとした制作風景はない。制作がもう終わったのかな、というような情景が映しだされている。
 
身分制度の中で人々が生きていた時代。それがいいのかよくないのか。
やんちゃをして、絵を描いて、褒められたり叩かれたりしながら、生きていたカラヴァッジョ。もっと、破天荒なひとだったんだろうという気がしてならない。
ティルダ・スウィントン、綺麗。なんて繊細な演技をするんだろう。あれ、デッド・ドント・ダイと比べると随分違う。こっちのほうが断然よい。

2023年4月13日木曜日

*ラストエンペラー*みなさんと教授の死を悼み

前回鑑賞後、あまり日が経っていない。
ブログ記事もわずかに前々回、、、
急遽キネカ大森さんは再上映ということで、やっぱりそこは行かなくてはいけない!ということで足を運ぶ。
たくさんの、観なきゃいけない!人々が席に座っていた。
教授、いっぱいいるよ〜〜〜
みなさんとお葬式させていただくね。
 
それで、ラストエンペラーは3回目だけど、厚い。すごいや、ベルトルッチ。ネットで読んだけど、この映画の撮影中、毎日モリコーネがベルトルッチに俺にやらせろ!って電話をかけていたんだとか。それはそれで、映画史に残るものになっていたに違いない。ちょっと観たかったなとこの期に及んで思ってしまうのは映画好きの業かも。
 
薄い布、おもに薄い絹が多用されていることに改めて気づく。
溥儀は何度も叫ぶ。オープンザドア と。
一度も扉は開くことがなかった。
重い扉、薄い布。どちらも溥儀の立場を表しているのか。。。不自由で気の毒。甘粕に利用され、どんどん孤独になっていく。
 
ハリウッド映画とは趣きの異なる繊細な運びがうれしい。
王朝絵巻の舞台劇のような豪華さに目を奪われる。
それで、ひとつ見つけちゃった。
結婚式のシーン。よろって。あれ、どうして撮り直さなかったんだろう。一発撮りって決まっていたのかな。あそこをもう一度となると、相当費用が嵩みそうではある。そこ含めて好き。
 
教授はきっと甘粕役、楽しかったんだろう。悪役って面白そう。
だけど、ベルトルッチは人が悪い。
話を戻すけど、教授に音楽を依頼したのは、出演が終わってからで。
しかも1週間で仕上げてほしいと言ったとか。とても無理なところをどうにか2週間で作ったんだとか。どっちも巨人。
 
撮ろうとしたら、スタッフさんが親切にも場所をあけてくださった 

追;終映後、片桐はいりさんが箒とちりとりを持ってお掃除していらしたので、少しお話させていただいた♪