2020年12月27日日曜日

■新宿末広亭夜の部■12月中席2020,12,16■中村仲蔵!

ちょっと前になってしまった感じもするけど、16日は新宿末広亭の夜席へ。
もちろん、目当てはトリの神田伯山!!!!
なにせ、最初っからいくと、くたびれてしまうので、中入りの少し前に木戸銭を払い会場入り。
1階は満席で2階に上がる。
それも既に半分くらいは埋まっていたかな。
 
演者の皆さんが寒くてごめんなさい、と言うのだが、たくさんの人に囲まれ、寒くない。舞台は寒かったのかもしれない。
1階は、寒いよね、きっと、、、
伯山のお師匠の神田松鯉先生で中入り。
忠臣蔵のお兄さんの羽織とお酒を酌み交わす、赤垣源蔵。武春の浪曲でお馴染み。講談は泣かせつつ、笑いも入れるのね。武春をもいちど生で聴きたいな。
 
講談にもだんだん慣れてきた。本格的に聴き始めたのは、伯山が襲名してから。なのに、現在嵌ってしまっている。
だって、面白いんだもん。
好きな遊雀師匠、談幸師匠、神楽、そして伯山♪
あ〜、やった、仲蔵じゃん!!!
ともう、ついつい、大きな声で言っちゃいそうになるくらい、興奮した。いやいや、凄い凄い。
張扇が節目でびしばしと軽快な音を立てる。たまらないっ。
ユーチューブのときよりもいい。
あの仲蔵、どきどきしたし、泣いたし、見入ったけど、尚それに勝る出来。始まるところの場面転換が粋なんだなあ。ノーラン監督のインターステラーとかダンケルクとかのくるくる回って時間軸に落ちていくようなところと似ていると、常々思っているが、今回はそこが強調されて、より引きずりこまれた。
神田伯山をリアルタイムで聴ける幸せ。
これを強運と言わずして、何と言うか。

この日は後から知ったが、中村七之助、荒川良々、渡辺九段という当代の錚々たるメンバーが客席に。
また聴きたい!

*ソングトゥソング*試写会当たった〜〜

試写会が当たったので、ソングトゥソング。
もう公開してるらしい。
監督脚本:テレンス・マリック
2017年のアメリカ映画。
そうか、少し前の作品になるのか。
なんでもプレスによると、新作のほうが先に公開になったとあった。
 
オースティンというところは、音楽祭がたくさん開催されるんだとか。
あ〜じゃ、いまはしんみりしちゃってるのかも。
 
会場は一つ置きに座ってね、ということだったので、そのように。だんだん混んできたら、それが崩れて、二人連れは大体お隣同士になっちゃった。
なんかね、人、多かったし、テープでも座席に貼らないと、ちょっと無理っぽかったかも。
こういうときの案内って大変だ。
なにせ、ざっくりな人もいれば、ナーバスな人もいるわけで。
過度になるのは嫌だけど。
 
上映中に突然、観客のひとりが、近くの観客に向かって、そこそこ大きな声で「ここは飲食禁止だから!」って言い放って、だ〜〜〜っと出て行くという一幕が。

飲食禁止とは入り口で言われなかったけど、言ってたのかな?

席のことも伝わっている人とそうじゃない人がいたから、言ってたのかも。まあ、食べるのは変だけど、飲み物は持参している人が多かった。もちろん持っていたし、飲みながら観ていた。

怒られた人がなにか食べていたのか、飲み物だけだったのか、わからないが、上映中に騒ぎ立てる行為のほうが迷惑って考えられなくなっているところが、ちょっとおかしいような。したことのない経験だったので、びっくり!
 
と、映画の感想じゃなくなってきた。
てっきりミュージカル映画かと思っていたら、違ってた。
なにせ、ライアン・ゴズリングだし。
ついラ・ラ・ランドのノリが^^;
画面が美しい。アメリカは広い。オースティンを背にしたストーリー運びがとても素敵。
ルーニー・マーラが可愛らしくて、したたか。服装の雰囲気もいい。
演技派のナタリー・ポートマンが出てくると、俄然ストーリーの運びがよくなり、画面が引き締まる。安定感はいわゆる半端ない。
せっかくミュージシャンが大勢出演しているのに、演奏シーンが少ないのが、ちょっと残念。
 
ハプニングがなければ、もっとのめり込んで観れたかな、やや通常の精神ではなかった。
 
おみやげをたくさん貰ってしまった。
ありがとうございます!


2020年12月8日火曜日

■亀戸梅屋敷寄席■2020,12,4

すっかり定例になってきた、亀戸梅屋敷寄席である。
昼席って行きやすくていい。
再開されてから、毎月萬橘師匠がでる折を狙って足を運んでいる。
 
この日は、蔵前駕籠。
落語って刃傷沙汰も面白おかしくしてしまうところが、凄い。
話芸なんだなあ。
この噺、ずいぶん前に聴いた。だが、いつなんどきだったかというのは、さっぱり思い出せない。
これもまた、萬さんの工夫が凝らされている。マクラも面白くって、毎度の大爆笑。

トリの道楽師匠。左甚五郎だ。抜け雀かな、水仙かな?水仙♪
やった〜。左甚五郎の物語は、好き。三井の大黒とかもいいし。ただ、この間初めて聴いた講談の左甚五郎はちょっと雰囲気が違っていて、新鮮だったけど怖かった。
道楽師匠が演ると、キマるなあ、竹の水仙。
今度、三井の大黒が聴きたいなあ。
 
帰りにまた、少し萬橘師匠と話した。
インパネス、なかなかお似合いだった。
 
開口一番の楽べえさん、毎回腕を上げている♪

2020年12月2日水曜日

■浅草演芸ホール■2020,11,25夜席■主任:柳亭こみち師匠

11月25日の夜席へ。
知人情報によれば、こみち師匠が凄いという。
それは聴きにいかないわけにはいかない。
だって、女性で面白いって、今までなかった。
ついにその日が来たんだと、わくわくしながら浅草へ。
この日は文菊さんから入る。ずいぶん貫禄ついたなあ。
もっと若々しかったけど、そうか、年月が過ぎたのか。
 
普段、三遊亭派と古今亭菊龍師匠がおもよく聴く噺家さん方なので、浅草は新鮮。名前は知っていても、聴いたことがなかったり、或いは知らずにいて上手さに驚いたり。いやいや、この上なく、井の中の蛙。
だが、新しく知ることができるって、うれしい♪
 
円歌師匠代演が、はん治師匠で好きな「千早ふる」とはって、とはって、ねえ(笑)仲入り前からトリへ向かう流れが心地よい。
そうして、こみち師匠の登場。
子は鎹。
なんとなんと、大家さんのおかみさん、というニューキャラクターが出てきた!これがこの人の工夫なのかっ!見事な工夫!
そうか、新たに女性キャラを創造することで、女流の落語が成立してる、なんていいアイディア。これで女性の噺家さんに道が拓けた。
噺終わりに、こちらに視線をくれるところもニクい♪決めた、ファンにならせてもらっちゃう♪
♪パイオニアこみち♪
また聴きに来よう。
千秋楽は片棒だったとか。これがまた浪曲あり、客席から手拍子までありで、更によくて、子は鎹より更に大受けだったらしい。そっちも行きたかったなあ。でもブログ溜まってたから、我慢しちゃった。うー残念。

*道*フェデリコフェリーニ、ジュリエッタマシーナ、、、、(泣)

たぶん、映画作品の中で、最も考えている時間が長い。観た回数、時間より、遥かに。常にということではないが、ふと思い巡らせる映画ってなに?と聞かれたら、迷わず答える。ジェルソミーナの道だと。
 
劇場で観るのは何年ぶりなんだろう。もしかしたら、初めてなのかな、記憶を遡れないけど、機会があればテレビでもDVDでも、観ていたから、劇場で観ていない筈がない。すっかり体に滲み込んでしまっている。

あちこちのあらすじを読むと、大抵ジュリエッタマシーナ演じるジェルソミーナは頭が弱いとされているが、全くそんなことはない。寧ろ賢くて、謙虚。リズム感はいいし、人間関係を大事にしている、繊細で素敵な人柄だ。
あれ、なんでそうなってるのかなあ、、、フェリーニの人物設定にそんなことが書かれているのだろうか????
 
1万リラで買われていくジェルソミーナ。
海を見ながら笑ってる。どうして?
出ていけるのがうれしいのかなと単純に考えたが、あとになって、家族の役に立てるという気持ちが笑顔にさせたかなとも、思った。それとも両方だったのか。
 
キジルシとの出会いと別れ。
ジェルソミーナには、幾つも分岐点があったし、辛い暮らしを捨てることもできたのに、そうしなかった。いつもいちばん過酷なDVザンパノといることを選択してしまう。このどうしてもザンパノを見限ることができないところが、リアルで人間ぽさを感じてしまう。なぜザンパノは頑ななんだろう。誰にでも威張り散らして、最後とうとうひとりっきりになって、やっと悔い改めて泣くって。。。おそいよ〜ザンちゃん。
 
キジルシの歌うジェルソミーナが好き。
たしか、2つメロディーがあったんだけど、今回♪ジェ〜ルソミーナ、ジェ〜ルソミーナ♪っていうワンパターンしか聴けなかった!
もうひとつ、バラード風の♪ジェ〜ルソミ〜ナ〜〜〜♪っていうのがあったのに、あれはどこ?
カットしたの?返して、あたしのジェルソミーナ!!!
 
1954,イタリア
フェデリコ・フェリーニ監督
アンソニー・クイン、ジュリエッタ・マシーナ
 

■亀戸梅屋敷寄席■2020,11,17

最近毎月通っている。 
会場が小ぶりで噺家さんがよく見えるし、マイクなしで充分聴こえる楽しさ。なるべく行きたいなと。周りもね。亀戸の駅周辺の独特な店も面白い。この辺ではなくなっちゃった感じの洋品店や食べ物屋が俄然健在なのも魅力的。
こっそりだけど、萬橘師匠に会えるお店もあったりして♪
この日もお姿をそこでお見かけした。
 
なんと、満席!
満員御礼が出そう。密ぎりぎり。行く度にお客さんが増えてる。ううん、もうちょっと空いてるほうが好きだけど、演じる方々はいっぱいのほうがいいよね。それにしても、寄席人気おそるべし!!
 
開口一番を含め5名。
疲れなくてちょうどいい人数。一人ひとりの持ち時間も浅草や両国と比べてやや長めなのが、得した気分。
 
トリは鳳楽師匠で寝床。
大ネタだ〜。どしっとしていて、安定感がある。
萬橘師匠はろくろっ首♪
うれしいなあ、好きなんだなあ。って、オチが全然違う。相変わらず、いい工夫する、萬さん。ほんと凄い。
 
帰り、梅屋敷のお店で買い物をしていたら、鳳楽師匠にとても丁寧なご挨拶をしていただいた。いいなあ。惚れちゃう。
萬橘師匠とも少しお話できた。
なかなか両国寄席のトリに行けないのがここんとこ残念なんだけど、亀戸でろくろっ首やってくれたら、もう帳消しな感じ。

2020年11月13日金曜日

*5時から7時までのクレオ*アニエス・ヴァルダ作品

1961年、フランス・イタリア映画
アニエス・ヴァルダ監督作品
 
目黒シネマにて鑑賞。
劇場のチラシには1961年とあったが、ネットでは1962年となっているものもある。ウィキペディアとか。いろいろ調べたが目黒シネマさんの1961年がどうやら正しい。
 
音楽はミッシェル・ルグラン。
映画の中にも登場する。ほんとうにこういう人なのかな?多分そうなんだろう。いわゆるチャラ男さんだ。わはは、作曲する人ってこういう感じ多いみたいな気がする。勝手な思い込み^^;
 
90分のちょうどいい長さの映画。
でも、少し長く感じた。
 
クレオの部屋に3匹かな、猫がいて、みんなかわいい。
クレオも猫みたい、かわいい。
そして、おしゃれで、とてもセンスがいい。
シェルブールの雨傘にしても、ロシュホールの恋人たちにしても、この頃のフランス映画のファッションは素敵。もちろん今だってフランスは流行の発信地だけど、ヌーベルバーグの勢いは格別。素材もアイディアも。。。

どうにか、ヴァルダ姐さんの当時の作品、ようやく観ることができた。
贅沢をいうなら、幸福という映画、観る機会があるといいなあ。

2020年11月9日月曜日

*パターソン*久しぶりに観た。

デッド・ドント・ダイと併映。
きょうこそ、寝ながら観ちゃう♪と意気込んでいたんだが、結局楽しく観てしまい、叶わず。
好きだなあ、この映画。
書いてしまうとネタバレになるので、とても難しいけど、なんというか、ジム・ジャームッシュの優しいところが滲んでいるような。
アダム・ドライバーなのか、ジム・ジャームッシュなのか、どっちが映画に出ているのか、戸惑う感じがあって、そこが好き。
この映画を造っているときの雑談から、デッド・ドント・ダイの主人公が生まれたんだそうだ。
だからなのかな、この監督の物語はなんとなくだけど、みんな繋がってるような気がする。といいながら、全部観れてるというわけじゃないけど、、、
2度目だと、新たな発見があって、それはうれしい。
今回あれれ?と思ったのは、始まりの頃の音楽が結構暗い。
なにか嫌なことが起こりそうな雰囲気が漂っちゃう。
音と物語が微妙に違ってるのが、きっとまた、プラス効果になっているんだろう。
次こそ寝よ!
メモリーオブネリーというクレジット、今回見つけた。悲しい。

*デッド・ドント・ダイ*ゆるいゾンビホラーって話だったのに〜〜

普段あまりというか、殆ど、ゾンビもホラーも観ないので、じゃっかん不安を感じつつ、でも、ジムジャームッシュの新作だし、ゆるいゾンビホラーということだし、ということで、決心して映画館に足を運んだ。
で、、、
やっぱり怖かった! 
 
ジム・ジャームッシュ監督作品
2019年、アメリカ映画
 
今回もパターソンに続き主演はアダム・ドライバー。
警官トリオのやり取りが絶妙におかしい。
3人が出てくると、館内がくすくす笑いで包まれるのがなんとも楽しかった。あまり、どんな映画を観ていても、笑う人がいなくて、いつも、ちょっと肩身が狭いんだが、今回はそのようなこともなく。そういった点ではゾンビ物は案外いいのかもしれない。それに最初気持ち悪くてもだんだん見慣れてくるし。
イギー・ポップとジム・ジャームッシュのパートナー、サラ・ドライバーのペアゾンビがとにかく怖かった。以来、カッヒーと言いながら腕をくいっと肩のところまで上げて、くっと曲げ、そのままという体勢をときどき取っては遊んでいる。
恐怖の次に感じるものは可笑しみなのかなあ、、、
ビル・マーレイが素敵だった。

2020年11月2日月曜日

*ロシュフォールの恋人たち*とても楽しい。映画はこうでなくっちゃ!

シェルブールの雨傘と併映。
いやいや、映画はこうでなくっちゃね!と手放しでうれしくなっちゃう楽しくお洒落なミュージカル映画。
 
1967年フランス映画
ジャック・ドゥミ監督
ミッシェル・ルグラン音楽
 
双子の姉妹が主人公だけど、なんと、ほんとにフランソワーズ・ドルレアックはドヌーブのお姉さんだそうで。しかも、この映画の後少しして、自動車事故で亡くなったんだとか。もったいなし!
観てる間はそのことを知らずに、このきれいな人、ドヌーブに似てるなあ、二役かな、あ、でも、こういうカットだと、そうじゃあないみたい、でも、似てるし、誰?とずっと考えていた。
まさか、早くに逝ってしまったお姉さんだったとは。
ふたりとも、のびのびっとしていて、全編、悲しくない!
ただただ、美しく楽しい。
スタイルがよくて、衣装がきれいで、言うことなし。
そう、溢れんばかりのパステルカラーの洪水。
お姉さんの帽子がふわふわしていて、素敵だった。
できたら、そばかすとか描かないで、かつらもなしで、演じて欲しかったなあ。
ジョージ・チャキリスやジーン・ケリーも出ていて、お得な気分。
 
ジャック・ドゥミが悪人ではないらしいので、安心した。
さて、ヴァルダさま、やっとお連れさんの作品2本観ました。今度はヴァルダさまのお作の番です。5時から7時までのクレオ、楽しみにしてます。
目黒シネマにて鑑賞。

*シェルブールの雨傘*戦争は嫌だ。

言わずと知れた映画史に残る名画であって、ヌーベルバーグの最高傑作に君臨する作品である。
で。
やっと今回初見。
1964年フランス映画
ジャック・ドゥミ監督
ミッシェル・ルグラン音楽
 
戦争で裂かれてしまう作品を観ると、なぜこうなるんだろうと、いつも理不尽さに気持ちが塞いでしまう。
だってねえ、政治家さんたちの勝手な都合で戦争するんでしょう。そこに関係ない市民巻き込まんで欲しいのね。ふざけてるよ。政治家さんと武器屋さんで、相撲でも取っときゃいいのに。上級国民同士で争えばいいよ。どっちが勝つか下級国民は賭けて楽しむの。そうすれば平和だしお金も入るし、いい世の中になるでしょ?
って、まあ、それは置いといて。
衣装や小道具がカラフルでゴージャス。とても楽しい。
仕立て上がったばかりで、針がついたままのセクシーなスリップドレスとか、青いシフォンのスカーフとか。雨とか夜とかによく映える。
 
列車の見送り。あのシーン。
そういうことですか、監督?って確認してみたい。 
昔、荻さんか品田さんか曖昧だけど、言ってた気がする。
 
カトリーヌ・ドヌーブの美しさでおなかいっぱい。いろいろ書いてみたけど、あの美の前では、なにもかも、霞んでしまう。

2020年10月25日日曜日

■亀戸梅屋敷寄席■2020,10,16

また行っちゃった、亀戸梅屋敷寄席。だってねえ、ハコがちっちゃくて、楽。
今回3回目。いままでより、かなりお客さん多い。椅子の数もややびっしりめ。30人くらいか?
この日は珍しく、一番前にちっちゃな子。
まだ小学校上がってなさそうな。へえ、かわゆい♪
おじいさん(全然そんな風に見えない)に連れて来てもらったらしい。
お子さん、よく笑う。
お子さんが笑うと、噺家さんたち一層ノリがよくなる!いいねえ。
 
中入り終わって最初に萬橘師匠。
時そば。この噺は子供のころ、初めて聴いて、大笑いをした。
お子さんも大いに笑っている。
そして萬橘師匠、体を張ってお子さんをいじる。これがまた、面白い。このお子さん、落語好きになるといいなあ。
 
両国寄席でお名前を見かけていた愛九さんを初めて聴いた。もっと年配の方かと思っていたら、大変お若い。
楽麻呂師匠の見事な酔っ払いっぷり、高座から落っこちるかと心配した。
トリ楽大師匠。なんとなんと、この春4月に真打昇進されたとか。
コロナ自粛にかぶってしまうとは、気の毒。粗忽の釘。一之輔師匠のを2年くらい前に聴いた。それも大変よく笑ったが、今回も笑った。どっちがよりよいかとか、それぞれ持ち味が違うから言えないけど。
食いつきじゃんけんさん。スタバとかにいそうなイケメンのお兄さん。
 
この日は亀戸のハンバーガー屋さんでお昼を食べていたら、萬橘師匠がやってきた。うふふ、ラッキー。煉瓦色のお着物をお召しで、よくお似合い。そっか、前は洋服にリュックが定番だったけど、変えられたのね〜〜♪

2020年10月5日月曜日

*まぼろしの市街戦*フランス・カルト映画

気になっていた映画。
漸くというか、思い出せてよかったというか。
 
監督: フィリップ・ド・ブロカ
1966年フランス映画
 
最初のシーン、この英語はなんだか違和感あるなあと思っていたら、スコットランドの軍隊だった。わあ、戦争なのに、スカートってなんか、優雅というか、遊んでるのか?って、現代の人間は感じるが、戦争といいつつ、 第一次世界大戦なのであった。
なんだかもう、ここから可笑しい。と、ネタバレになってしまう、、、
 
ロッキーホラーショーって、ひょっとしたら、この映画に影響受けてるかなあ。ファッションとか、奇抜なストーリーとか。ロッキーホラーショーのほうが、より一層めちゃくちゃだけど。
よく笑ったし、ほかのお客さんもみんな笑ってた。よかった。映画観てると誰も笑わないし、反応してなくて、ときどきびくっとしてしまう。
そういうことがなく、楽しく観れてうれしかった。
また観たいな。
ジュヌビエーブビジョルドが大層チャーミング。黄色のシュシュがよく似合う。

*ソ連人工衛星/宇宙征服*併映だったので。

ソ連時代のドキュメンタリーみたいなファンタジーみたいな、啓蒙映画といえば、ま、当たってるかな?
 
女軍医と偽狂人のおまけ、と、シネマヴェーラのフライヤーにあった。
そうねえ、好きな人もいるのかなあ。こういうの造ってたのかソ連は!っていう意味で興味深かった。
 
1957年 旧ソ連作品。

*ソ連脱 出女軍医と偽狂人*なんだかなあ、とんでもなタイトルだなあ^^;

渋谷のシネマヴェーラにて、観てきた。 
 
1958年
監督: 曲谷守平
 
くせもの♪新東宝の作品。 
 
ハバロフスクのラーゲル捕虜収容所から始まる物語。
かしぶち哲郎さんの歌がついつい脳裏に流れて集中力が途切れる、、、。

なんだかいろいろな話が、疑惑が、恋が、唐突にやってくる感じ。こういう、え?え?なストーリー展開が新東宝の特徴みたい。
 
細川俊夫がハンサム。だけど、狂人の演技はちょっとどうかなあ。
そもそも、狂人のパターンがありきたりかも。あ、まあ、この頃はまだ精神障害のひとが、巷にそう沢山いなかったのか。いまなら、外出して帰ってくるまでに数人見かけるのがザラだし。観察するにもできなかったということか。
女軍医役のヘレン・ヒギンス、スタイルがよくて、とてもきれいだった。

2020年9月24日木曜日

*テネットtenetあと何回観たいかな♪*

クリストファー・ノーラン様最新作
ジョン・デヴィッド・ワシントン主演
相方にはロバート・パティンソン
公開日の翌日、さっそくいった。
先日インセプションを観た際、初回品川プリンスのimaxだったが、そのとき、映像に乱れがあり、お詫びということで鑑賞券を頂戴したm(_ _)m
この度、ありがたくそれを使わせていただいた。そもそも、どこに乱れがあったのか、未だにわからず。川崎での2度目もあ、ここか、とはならず。そんな風なのにいただいてしまって、申し訳ない。でもうれしい♪
T・ジョイ PRINCE 品川さんのファンになる♪
 
ちょっとだけ、ネタバレm(_ _)mかもしれないやつを。
トワイライト。
黄昏。
この言葉が大事。
で、トワイライトシリーズって、ロバート・パティンソンの当たり役らしい。
それでトワイライト?
インセプションにおけるピアフの「水に流して」のような、ノーランの粋な洒落なのかとふと思う。難解そうでいながら、遊びをいれてくる演出、大好き。相変わらず、心憎いったらない。
 
ジョン・デヴィッド・ワシントンはデンゼル・ワシントンの息子さんだとか。すごく屈強な体つき。フットボール選手だったそうだ。
いやいや、なんであんなアクションできるの?
それにしても、ノーラン監督、黒人主人公の作品はあったかな?ないような気がするけど。ここで起用って単に絵面のイメージだろうか、満を持してだろうか。
どちらなのかはわからないが、作品の中で差別的な言葉がなかった。字幕を読んで耳で聴いて、と、不充分ではあるが。もうすぐ、そんな時代が来るのかな。だったらいいな。
 
確認作業が幾つかあるので、あと何回か観なくては^^;
そうだなあ、2回は観たいかなあ。
 
ケネス・ブラナーが嫌いになりそうなくらい、いい演技をしてた。
ナイル殺人事件も観よう。なんというか、違う面の彼を観て気持ちを新たにしないといけない。

2020年9月12日土曜日

■亀戸梅屋敷寄席■2020,9,8

先月に続き2度目の亀戸梅屋敷寄席。
前回はそこそこお客さんいたけど、今回は、、、つ離れ、なんとかしたかな?
平日の昼間って、なかなか難しいのはわかるけど、もうちょっと、来てもよさそうな。
円楽一門が前座を含めて5人出て、料金は1000円。
すごく安いと思うんだけど、だめ?
なんにしても落語って、宣伝が少し足りないのかも。楽しい寄席だからもったいないなあ。

まあ、それはさておき。
いつもは萬橘師匠トリの日を選ぶが、この日は、トリのひとつ前。
長短。マクラがすごく面白い。笑いすぎて辛くなった^^;
そうか、100均ののこぎりって、使えるんだ。でも、うちの近所では売っていないかも、、、笑
萬橘師匠はどうしてこんなに笑かすのがうまいんだろう。あ、落語家だからか。。。

で、トリは楽之助師匠の茶の湯。あれ、この噺聴いたのはもしや、おそらく、中学生のころかと。十代のころの記憶力というのは生半可なものではないと、常々感じる。細部は忘れているし、演者が誰かも思い出せないが、聴いた記憶は確かにある。加藤清正の名前を聞くと、真っ先に浮かぶ髭が茶に、なんか不潔な人、、、のイメージはこれに違いない。ごめんね、清正公m(_ _)m
楽べえさん、先月より上手になってた♪
またいこ。

 

*古今亭菊流稽古会9月4日(金)*死神、壷算

 先月に続き、菊龍師匠の稽古会へ。  
今回は、死神と壷算!
 
よかった、先月こそっとリクエストしていた死神♪
 
真夏日の続く9月にぞわっとする死神はちょっと涼しくなって乙。
師匠の死神はほかの師匠のとは、少し違っていて、怖さにプラスして、シニカルなところが多めな感じがした。
それと、死神さんが洒落ている。
強いて例えてみるなら、中村仲蔵の斧定九郎かな。
四十絡みで、しゅっとしているって、やっぱりそんな風かなと。
 
で、壷算。
こういう算数系の噺って、苦手〜〜〜。
騙される側といっしょになって、すごく困ってしまう。 
よく騙される方にも責任があるとか言う人がいるけど、それは違うと思う。なぜって、騙す方は計画的にやってくるけど、騙される方は無防備、つまり、気持ちの状態が違う。それだけでも、騙す方が、いけない。
まあねえ、ネットでもリアルでも、騙そうって構えてる輩は大勢いるけど。ずるい人もいっぱいいるけど。
こういう噺を聴いてると、とても現実社会の役に立つ。
でも算数は嫌い。

師匠の御姿を先日は撮らせていただかなかったので、今回もお写真はなし。緋毛氈にバックが大ぶりの菊の模様の藍染め、師匠は死神らしく黒い羽織に黒いお着物で、小ぶりの舞台ながら、美しい色合いだった。

2020年8月31日月曜日

*インセプション*ノーラン祭、永遠にやってて!

ノーラン祭第3弾♪
先週先々週、計2回観た。
 
2010年 
クリストファー・ノーラン様監督
 
いまは第4弾でインターステラーが上映されている、多分。
チャンスがあったら行きたいな。
それにしても、テネットがどんどん楽しみになっている。
なにしろ、この、インセプションの面白さといったら!
そう、途方もなく面白いんである。まず、渡辺謙が素晴らしい。アメリカに渡る前の、藤枝梅安を彷彿とさせる演技。刀を持ってるわけじゃないし、殺陣があるわけでもないのに、武士なのである、実に。加えてシリアスなのに、ユーモアがある。大好きな謙さんの謙さんらしさ漲る作品。いいなあ。なんでもディカプリオが日本の宝と言ってくれたんだとか。うふふ。
 
マリオン・コティヤールが美しく恐ろしかった。「エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜」は2007年公開、この映画の3年前。劇中、ピアフの歌が大変重要な役を果たしているのは、ノーラン監督の遊び心だろうか。
キリアン・マーフィーとトム・ハーディが出ていたのがうれしい。ダンケルク、、、
マイケル・ケインが素敵すぎる。

2020年8月24日月曜日

*ダンケルク*なんだかんだ8回目。だって好きなんだもん♪

またまた!
なんという幸せ。
そして、何回観ても死ぬ人は死ぬ悲しさ。
新発見もあって、深い映画だなあ。
 
2017年
クリストファー・ノーラン様監督。 
そう、ただいま、テネット公開を記念してノーラン様祭りが開催されている♪
できたらもう一回くらい、どこか劇場に観にいきたいものだ。
そう、かれこれ、これで8回目。
この映画を通じてお友達になった方は、10回以上だ。
そりゃあ、何回だってチャンスがあれば観たいのがこの作品である。って、手放しで褒めすぎ?なことない、絶対。
 
あれもこれも、書いてしまうとネタバレになるからやめとこう。
 
幾重にも線が伸びている。線は太かったり細かったり短かったり長かったり。
時間も空間も一様ではないというところが、格別によい。
トム・ハーディーとケネス・ブラナー、好き♪

2020年8月17日月曜日

*古今亭菊流稽古会8月7日(金)*宮戸川前編、豊志賀

またまた!
随分、間が開いてしまった。師匠、ごめんなさいm(_ _)m
それにしても、久しぶりに安定の菊龍師匠の噺が聴けて、楽しかった。
 
この日は宮戸川の前編と、真景累ヶ淵豊志賀。
以前、音曲付きで宮戸川前後編を聴かせていただいたが、この度は前半。この噺は落語らしくて好き。ずれてる伯父さんのキャラクターは聴いてると面白いが、当人(甥っ子)にとっては大問題。こういう人、身内にいたら困る^^;師匠の伯父さんはほんとにいい人で、早とちりで思い込みが強い!いくらそうじゃないと言っても、もうだめ。
くすくす笑いっぱなし。
2階に上がるには梯子っていう描写が、わかりやすい。
上に登るふたり。下に残る伯父さん夫婦の仲のいいやり取り。 このくだりがあるのは、聴いた限りでは菊龍師匠のだけ。なんていうのか、得した感じがする。
 
恨みつらみの豊志賀は怖かった。
怪談ってどうしてこんなに怖いんだろう。そりゃホラー映画のほうがもっと怖いんだけど、じわじわわ〜としていて、後になっても時々考えていたりする。例えば、書いてる今。
圓朝の長い因縁話。全97章から成るんだそうだ。読んでみようか。
師匠の噺を聴いていたら、取り組んでみたくなった。 でも怖そうだから、読んだら背筋がぞわっとなりっぱなしかも。
怖いの苦手なのに、怪談噺は聴きたい。
なぜかなあ、、、、 日常のほうが、ホラーなネタに満ちてるからかも。

2020年8月12日水曜日

■両国寄席■2020/8/10■主任萬橘

梅雨明けした途端、熱中病患者が急増しているが、さもありなんという底なし沼のような熱帯気候が続いている。たしか、梅雨明けのあと、一度も雨が降っていなかったような。。。 
とりあえず、そんなこんなで、8月10日は両国寄席に。萬橘主任♪
なんだかこの日は皆さんお元気で、噺に気合が入る。すごく面白い。マスクで鬱陶しいのが残念だけど、笑ってたらお腹が苦しくなってきた(^^)

噺の一覧↑楽太さん、お若いなあと思っていたら、なんと18歳だとか。やっと定吉抜けたとこくらい。

萬橘師匠はついに稽古屋なんである。ついに、って、失礼かな?初めて聴いた師匠の清元。ううん、まだまだだけど、その挑戦する心意気がとてもうれしい。どんどん芸域が広がるんだなあ、素晴らしい。好きになってよかった〜。 
今月は純スウェーデン人のじゅうべえさんが、二つ目に昇進。三遊亭好青年さんに!
おめでとうございます!

2020年7月23日木曜日

■浅草演芸ホール■2020,7,19■この日も神田伯山

2020年7月19日、日曜日。
浅草演芸ホール夜席。
日付を見たら、約ひと月で4回の寄席、映画はゼロ。
どうなってるんだか、自粛で変わっちゃったかも^^;

ツイッターで前日の混雑状況を見ていたら、札止めになっていたので、予定より早めにホール前に到着。
すでに100人の列ができていた。
今月はトリは怪談らしい。
この日は人間国宝 神田松鯉、小幡小平次と演目が記されている。
プログラムも講談が多い。中トリに、神田伯山。
真打ちになって、これをやるとは思わなかった!
19日はこんなもんでいいんだー!と始まったのが、鮫講釈。もともと講談だったものを立川談志が落語にして、それをまた講談に持ってきたということらしい。いやいや、こんなに笑っちゃっていいんですか?
というくらい、笑ってしまったが、この日は噺家さんも力が入っていたのか、たくさん笑わせてもらった。
三遊亭笑遊師匠、枯れた雰囲気で面白かったなあ。
またいこ、浅草演芸ホール。
そういえば、先月夕暮れの浅草はがら〜んとしていたが、この日の浅草はいつも通りの賑わいで、ホールに辿り着くまで駅から早足で歩くのだが、なかなか進まない。観光客風の人々で道がそこそこ、塞がれ、行く手を阻まれることが多かった。

2ヶ月連続の浅草、梅園でぜんざいを食べていないのが悔やまれる。

■亀戸梅屋敷寄席■2020,7,14■初亀戸梅屋敷寄席♪

2020年7月14日火曜日、亀戸梅屋敷寄席。
この寄席も初。
昼席なので、なかなか行けなかったが、漸く。
そう、もちろん、三遊亭萬橘。
亀戸梅屋敷の奥にあるちょっとしたスペース。
ソーシャルディスタンスを保って、ゆったり席が並んでいるが、通常通りに並べたら、何席くらいだろう、50〜60くらいかなあ。
ま、ツばなれは、楽勝だったけど、お客さん、少なめ。
昼間だから、死神はやってくれないだろうし、なら蛙茶番がいいけど、雰囲気違うかも、無難なとこで佃祭?とか、トリまで推理してみる。結果は、祇園会だった!
三河弁炸裂。懐かしい。さすが豊川出身。そして、聴いてて全部わかるちょっとした優越感。ちなみに、当家の本家は豊川のそば、三河河合にある^^;
それにしても、萬橘師匠、汗がすごくて、大丈夫か心配。
この日はとむさんがよかった。しばらく見ないうちに、すっかり上手になって、、、とまあ、身内みたいな気持ちになってみたり(^^)

あともう1本。
浅草演芸ホール2020,7,19、伯山。

2020年7月22日水曜日

■浅草演芸ホール■2020/6,22■初浅草演芸ホール!

なんだか、自粛が終わってから、一刻もはやく行きたいと渇望していた映画館にはまったく足が向かず、寄席にばかり通っている。
近所の好きな映画館で好みの作品がかかっていないのが、大きな原因ではあるが、、、、

で、6,22、浅草演芸ホール、夜の部。
初めてこの小屋に入った。
わあ、寄席なのに大きいなあというのが第一印象。
池袋も両国も、もっと小さいし。2階があるなんて、すごいなあ。と、まるきり、おのぼりさん状態^^;

目当ては神田伯山。
この日は那須与一。
有名だけど、ちゃんと聴いたのは初めて。
そう、初めてづくし。
この人は、天才なのか?
神田松之丞のころ、新日本の話芸の舞台でちらっと見かけたけど、しっかり生で観たことはなかった。
伯山襲名からは、ユーチューブに上がっているものをちょこちょこ。
中村仲蔵は、落語で最も好きな噺だが、伯山の仲蔵はもしかしたら、圓楽と互角またはそれ以上かも。
よく通る声に聞き惚れる。姿もよいのね。

ほか初めて聴いた噺家さんが多かったこと。
両国寄席では観ることのできない顔ぶれがうれしい♪
トリの三遊亭遊雀師匠の寝床、いままで、この噺が面白いと、さほど思ったことはなかったけど、やっぱり、演じる人によるのかな?
たくさん笑った。
また行こう、浅草演芸ホール♪

2020年6月17日水曜日

■両国寄席■2020/6,14■主任萬橘

うれしいったらない。
やっと、寄席に行けた。
もう、ほんと困っちゃう。
ずいぶん長いこと、家に閉じ込められてしまった。
なんというか、自発的にいるのは、何日続いても、なんともないけど、都知事や総理大臣に家にいてね!と言われて家にいるのは、何日か過ぎるとなかなかなストレスになる。やはり生き物は自分の意志で動きたいし、生きたいんだなあ、、、
自粛中、オンライン寄席も楽しかったんだけどさ。
神田伯山の中村仲蔵にはじまり、毎日、春風亭一之輔に笑かしてもらい、締めは柳家権太楼師匠の佃祭と、この上ない豪華な出演陣で誠にありがたいm(_ _)m権太楼師匠、好き♪

ま、なにはともあれ、生寄席に行けるのはめでたい。
もちろん、タイトル通り、この日のトリは三遊亭萬橘。
きれいな目の八五郎が主役の二十四孝。
え、そう来るの?!
お客はこの夜、かなりはじけていたが、出てる皆さんも結構なはじけっぷりで、でも、最後の最後にここまではじけちゃうとは、やられた〜。
萬橘は生で観て聴かないといけないと、つくづく感じる。

金原亭世之助師匠のへっつい幽霊、幽霊の所作が素晴らしい。
手指、肩、腰、美しく、滑稽。あとの鳳笑さん、手も足も出なくなってしまったようで、それはそれで、楽しくて、新鮮だった。
寄席はいろいろな噺家さんが聴けて、大変お得。

帰り道、忘れ物に気づき、楽屋入り口まで押しかけてしまった。じゅうべえさんが、あれでしょって、すぐ持ってきてくれた。お手数おかけしました。ありがとうございますm(_ _)m

2020年6月8日月曜日

*ホドロフスキーのDUNE*ますます好き!

なんだかなあ、この作品が映画化されていないのが、とても惜しい。
観たかったなあ。

2013年 アメリカ映画
ドキュメンタリー
監督‎: ‎フランク・パヴィッチ

で、次々と当時のそうそうたる皆様のお話でDUNEが語られていくけど、ホドロフスキーは、なんとまあ、おちゃめで元気で破天荒なのか。
リンチの日常は深く澄んだ無彩色に近い色合いで構成されているような気がしたが、ホドロフスキーの日々はメキシカンな極彩色にヨーロッパの青を織り込んで、仕上げに黒の輪郭が縁取られているように思えた。
にゃあにゃあが抱っこ〜ってくるところが、かわいい。
シャム猫かな。ホドロフスキーはきっと動物に好かれるタイプの人なんだろう。
作品もいいけど、人柄も素敵。
 
いつか誰かがこの本を見て、造ればいいとホドロフスキーは言うけど、あのね、あなたの作品を希望なの。造って。
ダリいないけど、ギーガーもいなくなっちゃったけど。
でも、あなたはいる。
だから、完成させて欲しい。

2020年6月6日土曜日

*デヴィッド・リンチ:アートライフ*頭がぐちゃーになる映画

2016
アメリカ、デンマーク

誰かの脳みその中を旅するというのは、とても奇妙だけど、まんざらないことでもないな。
とか、思ったりしながら、じっくり鑑賞。

へえ、そうなのか、いいご両親に恵まれたんだ、いいなあ。
ほぼ、あのときまで、反対されたことがなかったみたい。
ちょっとホドロフスキーとは家庭環境が違うのね。
これって、アメリカとチリっていう国柄の差もあるのかな。
それとも、ユダヤっていうのが、関係しているのかな?
世界中、ややこしいなあ。

監督:ジョングエン

隠しマイクで撮影していたとか。
10年に渡って撮り続けていたそうで、リンチはすでにまったく気にならない領域だったらしい。
お互いの信頼関係が濃い。

もうリンチは新作は撮らないのだろうか?
新しい、奇妙で美しい作品が観たい。
あの絵画のどれかをモチーフにしたもの、よさそう。

2020年5月16日土曜日

*おいしいコーヒーの真実*エチオピアのコーヒー農家。

そうか、やっぱり、アメリカが牛耳っているのか、ということがよく分かる映画。

2006年:英米合作
監督: マーク・フランシス, ニック・フランシス 
出演: タデッセ・メスケラ

黒いダイヤモンドと呼ばれるコーヒー。
世界中で一日に飲まれる量はなんと、約20億杯!
すごい。
安く仕入れできれば、利幅も巨額になるんだなあ。
一杯200円で出している当方オープンカフェ部門としては、実にぴんと来ない数字。
そして、生産農家には実に微々たる金額しか入らない、とんでもないけど珍しくもない話。
ほんとうに、なんでかね?
白いひとはどうして、黒や黄色から搾取することばかり考えるのだろう?
それに、あれですよ。
このままその状態をキープしていたら、いずれどこの農家も、ばかばかしくなって、コーヒー作ってくれなくなると思う。
結局ツケは自分に回るのに。。。
で、当店はブラジル産にこだわりがあるんだが、フェアトレードの店でエチオピア産を見つけたら、必ず購入しようと心に決めた。
だって、とても美味しそうだ。
2006年の映画ということだが、エチオピアの皆さんの暮らし向きは向上しただろうか。
お金があったらなあ、、、、、




2020年5月3日日曜日

*エンドレス・ポエトリー*ついに観た!

やっとだ。
見逃していた作品。よかった、ほっとした。
なんと初公開はロシアで2016年となっているから、うーん、軽く4年越しか〜。
当然ながら、期待以上のホドロフスキー作品。
リアリティのダンスの続きであるが、ファンタジーぽさは薄れている。というよりも、ホドロフスキーの若いころのリアルな暮らしがかなりなファンタジーなのである。 

2016年 フランス、チリ、日本
監督:アレハンドロ・ホドロフスキー

まず、言いたい。
ホドロフスキーとクリント・イーストウッドは永久に死なないで欲しい。

リアリティーのダンスを観て、これを観ずにいたら、潜り。
つい今しがたまで、そうだった。潜り。漸く太陽の下に出られた感じがしている。アップリンクさん、ありがとう。大体、近所の映画館がさっさとやってくれてたらよかったのに。散々かかるような思わせぶりな雰囲気だったから、騙されてしまった。あ、でも、再開とてもとても待ってます。

主演のアダン・ホドロフスキーは声が監督によく似ている。最初はリアリティのダンスの男の子のイメージが強く、やや違和感があったが、すぐに慣れた。
お母さん、前作終わりから、すっかり地味な服になり、とうとうそのまま。トコピージャにいたときのほうが、開放的で強かった。
ホドロフスキーにこの先のアイディアはあるらしいので、それ、ぜひ観たいなあ。

アップリンククラウド 60本見放題より

2020年5月2日土曜日

*顔たち、ところどころ*再び楽しい♪

これも、アップリンククラウドから。

いやいや、武漢長旅のお供として、最適な60本見放題。
このお友達のおかげで、閉じ込められた環境もなんとか楽しく過ごせている。が、多分だけど、これって、実際意味がないよね?
だって、免疫を獲得しないといけないわけでしょ。なら、家にいても意味ない。なんでこんなこと、いつまでもやってんのかな?

ま、それはさておき。
前回と比べて、改めて発見したことが多くて得した気持ち。
あれ?ふたりとも、歌が下手ね♪←ごめんなさいm(_ _)mとか、アニエスの猫ちゃんは、うちの猫と似てる!とか^^;
スタッフさんの糊付けの手際のよさとか。
そう、あと、あれ!アニエスが人を見極めるときのスピード!
ひと目でどこをどうしたら、最高の作品になるか、その人の素敵なところを引き出せるか、閃いてしまう。一流だ。
一緒にドライブしてみたかった。フランス語話せないけど。英語も危ういけど。。。
50歳差の仲良しふたり組。憧れる。
映画館のときと、若干訳が違うところがあったような気がしたけど、記憶違いかなあ?
フランスって広い。
エクレアおいしそう。
アップリンククラウド 60本見放題より

2020年4月26日日曜日

*ラッキー*名優ハリー・ディーン・スタントン!ああ、パリ、テキサス

監督:ジョン・キャロル・リンチ
主演:ハリー・ディーン・スタントン
2017年 アメリカの映画

逝ってしまったんだなあ。
なんと、残念なことであろうか。
それにしても、91歳なんて、信じられない、立ち姿の美しさ。
前回観たシーモアさんも、撮影時は88歳で、現在91歳なんだとか。
劇中の主人公のセリフやエピソードは、ハリー・ディーン・スタントンが語ったことや日常の口癖とあった。だからなのかなあ、物語がとても身近に感じられたし、変な人なのに可愛くて、周囲に愛されているというのも、説得力がある。
監督はデヴィッド・リンチの息子で、お父さんのデヴィッド・リンチもラッキーの親友役で出演している。
それにしても、初監督作品って、完成度高すぎ。次回作が楽しみだが、もうその作品にラッキーが出てくることはないんだなあ、、、
エンディングに流れる曲が軽くて楽しくて、監督の尊敬の気持ちもたっぷりこめられている。
死も無も、悪くないよね、と言いたくなるような終わり方。 
もしもあの世で会えたなら、サインをねだってみたい。
そして、きっと拒否られるが、多分それがうれしい筈♪
パリ、テキサスがまた観たくなる。
この人なしでも名作だったかもしれないが、この人が演じたからこそ、不朽の名作になったと、はっきり言い切れる。

アップリンククラウド 60本見放題より

*シーモアさんと、大人のための人生入門*CD欲しい〜〜

CDほしいなあ。
サントラ。
おととい、アップリンクで鑑賞したが、これはサントラがないといけない!って部類の素晴らしい音が常に流れている。
まるで、シーモアさんの話し声も動きもなにもかもが一つの音のための音楽。←作品中のお話、シューマンの言葉を借りて。
仕方ないので、ユーチューブミュージックにありがたくも収録されているこの映画のサントラを聴きながら書いている。
CDよか、レコードがいいよ〜。とりあえず我慢しちゃうけど、もっと優しい音色だよ、絶対に!

2014年 アメリカの映画
監督:イーサン・ホーク
主演: シーモア・バーンスタイン

イーサン・ホークが仕事で行き詰まったとき、シーモアさんに出会ったとか。それがどれだけ救いになったか、イーサン・ホークが熱量も高く語る。そんなにたくさん、彼は登場しないが、畏敬の念は画面の隅々に宿っている。
ドキュメンタリー。
華々しい成功を収めていたシーモアさんが、ある日、演奏活動をすっぱりやめて、自分の納得いくスタイルの音楽活動をするようになった。そして、数十年、ということでいいかな?
あー、いくらドキュメンタリーでもこれ以上はいけないね。

とにかく音楽が素晴らしい。
シーモアさんの人柄と音に対する誠実な姿勢、後進への暖かで的確な指導。
褒め言葉が素敵。わたしより上手く弾くとは許せないね、とか。
あんなことを言われたら、どんなに下手くそでもどんどん上達しちゃう。上手かったら天上の音楽も奏でられるようになりそう。 

心の中に綿があるとしたら、その綿が清浄な水にしっとりと濡れて清らかになるような、そういうピアノ。
シーモアさん、ラブです。
アップリンククラウド 
60本見放題より

2020年4月24日金曜日

*アカルイミライ*ってなんで?

2003年公開、日本の映画。
監督:黒沢清 
出演:浅野忠信、オダギリジョー

すごーく変なカッコしてる。
貧乏なのに、このような高い服買えるわけがないな、さすが映画だな、でもなんか、リアルっぽい、ますます変だな。
変だけど、合ってる。
なんというか、これでもう作品の流れというか雰囲気というか、そうしたものを一角構成している。
衣装デザインは北村道子氏。
キャシャーンの衣装も手がけている、著作もある。伝説の方とお見受けした。

オダギリジョーも浅野忠信も若い。
オダギリジョーはまだまだ仮面ライダーの名残っぽいところもあり。

そういえば、まったく唐突ながら、私の職業は古物商なのである。藤達也が劇中やはりそう。そして、修理とかやってて、あーわかる〜と、共感しばし。時々大御所が最底辺の仕事といってのけるが、まさにその通りと、再確認をしたのだった。
関係ない話、ごめんなさい。

アップリンク作品 60本見放題より